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先々週の水曜日=8月17日に、92歳でお亡くなりになられた「ある愛の詩」(1970年)の名匠の故アーサー・ヒラー監督がメガホンをとられた「大陸横断超特急」(1976年)で初共演し、その後、やはり、同監督の「見ざる聞かざる目撃者」(1989年)などでも組んだ相方のリチャード・プライヤーとのコンビ作「アナザー・ユー(詐欺師とウソつき患者 )」(1991年)のあと、活動の場を映画からテレビに移されたので、もう四半世紀の25年間も映画に出演していなかったため、ピンとこない映画ファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、主に70年代から80年代にかけて、映画館を笑いの渦に巻き込んでくれた伝説的なコメディ俳優のジーン・ワイルダーさんがお亡くなりになられました。享年は83歳でした。



北米では今日の週明けの月曜日(8月29日)に、ジーン・ワイルダーさんの甥のジョーダン・ウォーカー=ワイルダーさんが、AP通信に対して、コネチカット州スタンフォードの自宅で昨夜、お笑いの名優が息を引きとられたことを伝えました。死因は、アルツハイマー病の合併症とのことですが、約3年前から同病いを患っていたものの、病気だなんて、とうてい笑えないネタで、ファンをガッカリさせたくない…という故人の意向にそって、病状は公けには伏せられていたそうです…。

そのように死ぬまで、笑えないことは断じて認められないという強いこだわりを持っていたコメディの達人のジーン・ワイルダーさんは、映画初出演の「俺たちに明日はない」(1967年)で、いきなり存在感を発揮したのち、近年では、ブラッド・ピット主演のゾンビ・アクション「ワールド・ウォーZ」(2013年)の原作者のマックス・ブルックスの父ちゃんとして知られるお笑い界の大御所メル・ブルックスがメガホンをとった「プロデューサーズ」(1968年)で、アカデミー賞の最優秀助演男優賞にノミネートされ、瞬く間にコメディ俳優として、成功をおさめてしまいました。


その後、1971年公開のロアルド・ダール原作「夢のチョコレート工場」や、下 ↓ のような追悼のツイートを発してくれたメル・ブルックスと組んだ「ブレージング・サドル」(1974年)、脚本家として、オスカー候補にあげられた「ヤング・フランケンシュタイン」(1974年)などを経て、1975年公開の「新シャーロック・ホームズ おかしな弟の大冒険」からは監督業にも進出して、才能と活躍の幅を拡げられていただけに、ファンは銀幕への復帰を望んでいましたが、ついにそれが叶わぬまま、世を去られてしまったのは大変に残念だったと言わずにはいられません…。なお、現代のお笑いマドンナのエマ・ストーンが昨2015年に、サタデー・ナイト・ライブ40周年記念特番で演じ、復活させてくれた女芸人の故ギルダ・ラドナー(1989年没)と結婚し、夫婦共演していたことでも、よく知られていましたね。



本当に笑える傑作のコメディ映画をいくつも遺してくれた故人のご冥福をお祈りします。ありがとうございました…。






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