サーガを立ち上げたジョージ・ルーカス自身がかつて、原案者として黒澤明監督の名前をあげたように、1977年公開のオリジナルの「スター・ウォーズ」が、黒澤明監督の痛快サムライ・アクション映画の傑作「隠し砦の三悪人」（1958年）を下敷きにしたリメイク映画だと言えるのを踏まえると、サーガが引き続き、クロサワ映画をお手本にするのは当然ですが、ボバ・フェット役を演じたジェレミー・ブロックは、黒澤明監督が原作の「荒野の用心棒」（1964年）で、三船敏郎役を演じたクリント・イーストウッドの演技を参考にして、キャラクターの役作りをしたそうですから、つまり、となれば、ボバ・フェットの息子がハン・ソロになるかもしれないのか…！！などと、映画オタクは冗談半分に言うことができそうですね…！！



全世界で超ウルトラ・メガヒット中の「ザ・フォース・アウェイクンズ」に端を発する新たな本流シリーズのキャノンとは別に、「スター・ウォーズ」の世界を舞台にした物語が展開する支流のアンソロジー・シリーズの第2弾として、「The Lego Movie」（2014年）などのクリス・ミラーとフィル・ロードの監督コンビに、メガホンが託された「ヤング・ハン・ソロ」と仮りに呼ばれている映画の主人公の若きハン・ソロを演じる俳優として、記事の見出しのように…、

力量不足の未熟な大根役者？！として、手厳しい名匠クリント・イーストウッド監督の眼鏡には適わず、父の映画のオーディションで不合格にされている不詳の息子ながら、今夏のコミックヒーロー映画の超話題作「スーサイド・スクワッド」（8月5日全米公開）に参戦するなど、自力でキャリアを積み上げているスコット・イーストウッドをはじめ、本来ならば、この「ヤング・ハン・ソロ」のメガホンをとっていたかもしれないジョシュ・トランク監督の「ファンタスティック・フォー」（2015年）の撮影時に、傲慢な監督に鉄拳制裁を加えようとしたマイルズ・テラー、クリス・ミラーとフィル・ロード両監督の「ジャンプ・ストリート」シリーズなどで知られるデイヴ・フランコ、「フューリー」（2014年）のパーシー・ジャクソン、「ザ・フォールト・イン・アワ・スターズ」（2014年）のアンセル・エルゴート、「トランスフォーマー 4」（2014年）のジャック・レイノール、「ブルックリン」（北米公開中）のエモリー・コーエン、テレビシリーズ「グリー」のブレイク・ジェンナーらが、ひとまず筆頭の候補に絞られたことを、Variety のジャスティン・クロールがレポートしてくれました…！！

昨2015年末の Heat Vision のレベッカ・フォードとボリス・キットのレポートでは、新・ハン・ソロ役の志望者が2,500名以上もいたことを振り返ると、その膨大な数の中から、かなりの少人数にまで絞り切られたわけですが、再来年の2018年5月25日の全米公開を目指して、約1年後の来年2017年1月のクランクインが予定されている「ヤング・ハン・ソロ」のキャストの人選が急がれている背景として、ジャスティン・クロールによれば、「ゴジラ」（2014年）のギャレス・エドワーズ監督が、現在撮影中のアンソロジー・シリーズの第1弾「ローグ・ワン」に、若きハン・ソロを登場させることで、第2弾の単独主演作へとスムーズにストーリーをつなげていくことを、サーガの新たな仕掛け人のプロデューサー、キャスリーン・ケネディは検討しているそうです…！！

つまり、ディズニー・ルーカスとしては、姉妹会社のディズニー・マーベルが、ソニーとの共同で、新たに「スパイダーマン」の映画シリーズを立ち上げるにあたって、その新ヒーローに抜擢したトム・ホランドをあらかじめ、「キャプテン・アメリカ : シビル・ウォー」（5月6日全米公開）に登場させることで、新・スパイダーマンを大々的に世間に紹介し、話題を先行させようとしているのを参考にして、「スター・ウォーズ」も真似ようとしているわけですが、さて、その思惑通りに、新・ハン・ソロの大役を担うキャストが、すんなりと決まってくれるのか…？！、ハリソン・フォードのイメージが強いだけに、選ばれる若い俳優は、下手をすれば、ヤング・インディアナ・ジョーンズ？！のシャイア・ラブーフと同じような批判に晒される可能性もありそうですが、CIAリーダーのジェダイの騎士のみなさんは、前述の顔ぶれのうち、いったい、誰がヤング・ハン・ソロを演じればよいと思われたでしょう…？！、なお、「ザ・フォース・アウェイクンズ」の続篇「エピソード8」（2017年5月26日全米公開）は本流のキャノンですから、もちろん当然の当たり前として、ハリソン・フォードがハン・ソロに扮して、引き続き、登場することになっています…！！







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