************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


人気モデルでタレントのケンダルとカイリーの姉妹の父にして、元オリンピック選手のゴールド・メダリスト、ブルース・ジェンナー65歳が性同一性障害であることを明らかにして、この夏、女性のケイトリン・ジェンナーに生まれ変わったことが、世間の関心を集め、大きな話題になるなど、あらためて、性別の定義が議論されている状況を踏まえると、偶然とは言え、実に完璧なタイミングで、ようやく、世に出ることになった「ザ・デニッシュ・ガール」の予告編を、ぜひ、ご覧ください…!!






ようやく、世に出た…というのは、これまでにシャーリーズ・セロンニコール・キッドマンのほか、グウィネス・パルトローマリオン・コティヤールらの女優同士を夫婦役に起用することで映画化を目指すプランが挫折し、なかなか実現できずにいたのを、「ザ・キングズ・スピーチ」(2010年)で、オスカー最優秀作品賞と監督賞を受賞のトム・フーパー監督が、ついに成し遂げた…!!という意味ですが、同監督が Screen Daily のアンドレアス・ワイズマンの取材に応じたコメントによれば…、
“ ぼくは以前から、役者としての彼の信奉者だったんだけれど、彼には、男女のどちらにも行き来して相通じる両性的な魅力があると感じていたんだ。そこで彼を、この役に当てはめてみたら、ひょっとして、とても面白いことになるのではないかという興味にそそられたんだよ…!! ”


…とのことで、やはり、伝記映画の「ザ・セオリー・オブ・エブリスィング」(2014年)で、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士に扮した演技で、今春の第87回アカデミー賞の最優秀主演男優賞に選ばれた若き名優のエディ・レッドメインが主演をつとめることになった「ザ・デニッシュ・ガール」の原作となるデビッド エバーショフ著の伝記小説を、「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」のタイトルで邦訳出版する講談社によれば…、
“ 「お願いがあるの」あの日の午後、グレタが寝室から声をかけなかったら…。
すべては、バルト海から風が吹きつける、あの寒い午後に始まった。絵のモデルとなる女性が来られなくなり、妻が思いついたのは、夫に女性用のストッキングと靴を穿いてもらうことだった。夫は承諾するが、それが20世紀初めの、もっとも激しく奇妙な愛の物語の始まりになるとは知る由もなかった。

デンマーク人の画家アイナー・ウェゲナーと、やはり画家で、アメリカ生まれの妻グレタ。事実に基づいて書かれた本作は「愛する人の変化に、どう対処するか?」を問いかけてくる。
グレタが授けたリリーという名前で、女性の服を着るようになっていくアイナー。ゲームのような夫婦関係は、やがて、それぞれに大きな決断を迫るのだった。リリーをモデルにしたおかげで、グレタの絵の才能は花開く。フランス人の美術商が彼女の絵に目を付け、夫婦はパリへ移り住むが、ふたつの大戦に挟まれたパリの自由な空気はリリーをさらに解放し、アイナーの存在は徐々に記憶のなかに消されていく。ドレスデン婦人科病院での、ある外科手術を知ったグレタの勧めで、アイナーは、永遠に「リリー」になるべくドイツへと旅立つが…。 ”
…だそうですから、世界で初めて女性に生まれ変わる手術を受けた実在の男性の主人公アイナーが、思いがけず、自分のうちに見い出した真の自分の女性 “ リリー ” へと変化していく様を再現したエディ・レッドメインの女装演技が、この映画の見どころになるのは、あえて書くまでもないでしょうが、しかし、上 ↑ の初公開を観るかぎりにおいては、そうした難しい役に挑んだ俳優が意図せずして醸し出してしまう、自分の演技の実力を誇示した自信過剰のドヤ顔的な雰囲気が、エディ・レッドメインのリリーには、あまり感じられないのが、ちょっと意外な好感のように思われますし、むしろ、演技において注目すべきなのは、自分の冗談がもとで、“ 夫 ” を失うハメの苦悩に陥ってしまった妻の画家グレタに扮した美女型人工知能アリシア・ヴィキャンデルの方かもしれない!!というのが、予期せぬ大当たりに出くわしたように観受けられます…!!

よって、そもそもはテレビ監督だけに、その映画の出来栄えには、今ひとつ、映画らしい格の醍醐味が感じられず、大衆向けに無難にまとめられてるだけ…と、オスカー監督の力量に疑いをお持ちの映画通の方もいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず、卒なく映画を仕上げる腕前は確かなだけに、このエディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルのお見事と言えそうな名演技ぶりを踏まえれば、この「ザ・デニッシュ・ガール」は一見の価値ある作品として、けして観逃せないのではないでしょうか…?!


ひとまず、オスカーの有力候補作!!と言い切って、よさそうな「ザ・デニッシュ・ガール」の共演者は、アンバー・ハード、セバスチャン・コッホ、マティアス・スーナールツ、ベン・ウィショーといった顔ぶれ。現地で明日の9月2日開幕の第72回ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映と、9月10日開幕の第40回トロント国際映画祭のプレミア上映を経て、北米で今秋11月27日に限定公開のあと、追って、全米の映画館に登場する予定です…!!

さて、CIAリーダーのみなさんは、エディ・レッドメインが、世界で初めて女性に生まれ変わった男性を演じた話題の「ザ・デニッシュ・ガール」が初公開の予告編をご覧になって、どのような感想をお持ちになられたでしょう…?!

The remarkable love story inspired by the lives of artists Lili Elbe and Gerda Wegener (portrayed by Academy Award winner Eddie Redmayne [“The Theory of Everything”] and Alicia Vikander [“Ex Machina”]), directed by Academy Award winner Tom Hooper (“The King’s Speech,” “Les Misérables”). Lili and Gerda’s marriage and work evolve as they navigate Lili’s groundbreaking journey as a transgender pioneer.







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