************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

全米がトム・クルーズのロックスターを無視!!
「ロック・オブ・エイジス」が廃盤もやむを得ない
大コケで、「マダガスカル3」が2週連続首位!!


*各数字は、週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。


第1位(1) 「マダガスカル3: ヨーロッパ'ズ・モースト・ウォンテッド」(1億4,500万ドル)
       $35,500,000-(4,263館/$8,327)-$120,451,000

第2位以下は続きを読むの後です…!!




第2位(2) 「プロメテウス」(1億2,500万ドル)
       $20,200,000-(3,442館/$5,869)-$88,858,000


第3位(初) 「ロック・オブ・エイジス」(7,500万ドル)
       $15,060,000-(3,470館/$4,340)-$15,060,000


「ヘアスプレー」(2007年)のアダム・シャンクマン監督が、同名のブロードウェイ・ミュージカルを映画化したニュー・ライン・シネマ=ワーナー・ブラザース作品「ロック・オブ・エイジス」のオープニング成績=約1,506万ドル(3,470館)が、どれほど期待ハズレだったのか…?!と言うと…、前年同時期に20世紀FOXが公開したジム・キャリー主演のアホくさいファミリー映画「ポッパーさんとペンギン・ファミリー」の同成績が約1,844万ドル(3,339館/製作費5,500万ドル)だったのと比較すれば、自ずともはや、お話にならないことを理解していただけるかと思いますが、さらに前述の「ヘアスプレー」や、近年のミュージカル映画の代表作「マンマ・ミーア」と比べてみると…、


ロック・オブ・エイジス予告編





ヘアスプレー」(2007年7月公開/製作費7,500万ドル)
オープニング成績 2,747万ドル 国内 1億1,887万ドル+海外 8,367万ドル=総売上 2億254万ドル

マンマ・ミーア」(2008年7月公開/製作費5,200万ドル)
オープニング成績 2,775万ドル 国内 1億4,413万ドル+海外 4億6,571万ドル=総売上 6億984万ドル

…とのことで、スーパースターのトム・クルーズが伝説的なロックスターを演じる…!!という話題作りにまったく効果のなかったことがよくわかる…と言うか、実際はロックスターぶりがまったく板についておらず、カリスマを醸し出せなかったトム・クルーズのミスキャストが足を引っ張ってしまったかもしれないのですが、製作のワーナー・ブラザースとしては、ともかくトム・クルーズの知名度を利用して、「マンマ・ミーア」のように国外での大ヒットを目指すしか、「ロック・オブ・エイジス」を救済して、投資を回収する手立てはなさそうですね…。


トム・クルーズのロックスターぶりにまったく説得力のないインタビュー・シーン…




それにしても、製作者らが本作を企画した発端の下心?!に、テレビシリーズ「Glee」の成功があることは容易に想像できるわけですが、昨2011年8月に20世紀FOXが封切った「Glee: ザ・3Dコンサート・ムービー」のオープニング成績は約596万ドル(2,040館)で、1館あたりでも約2,922ドルしか売上げていませんから、どうやらテレビで気軽にミュージカルを楽しみたいと思っているらしい?!「Glee」のファンの視聴者がわざわざ映画館にまで足を運んでくれないことは、あらかじめ、わかっていたはずです。なので、ワーナー・ブラザースは、そこら辺りのマーケティングも読み違えていた…と言えるのかもしれません。



モラルを訴え、ロッククラブを閉鎖しようとするキャサリン・ゼタ=ジョーンズの市長の妻パトリシアと、ラッセル・ブランド扮するロッククラブのマネージャー、ロニーの対立を描いた陳腐なミュージカル・シーン…。



いずれにしろ、映画館でお金を払ってまでして観る価値のない出来栄えと言えそうな「ロック・オブ・エイジス」の映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での支持率は42%で腐敗映画に認定…。レビューではおおむね C ランクのマイナーな評価です。
オープニング興業に駆けつけた観客の構成は、女性が約6割で、全体の約4分の3が25歳以上のアダルト層。最も音楽をよく聴く若年層の観客に、ピンときてもらえなかったことが興業的失敗の要因と考えられる可能性が浮き彫りとなっています…。






第4位(3) 「スノーホワイト・アンド・ザ・ハンツマン」(1億7,000万ドル)
       $13,805,000-(3,701館/$3,730)-$122,602,000


第5位(初) 「ザッツ・マイ・ボーイ」(7,000万ドル)
       $13,000,000-(3,030館/$4,290)-$13,000,000





ザッツ・マイ・ボーイ予告編







第6位(4) 「メン・イン・ブラック3」(公称では2億2,500万ドル、でも、実際は約3億ドル)
       $10,000,000-(3,135館/$3,190)-$152,679,000

第7位(5) 「アベンジャーズ」(2億2,000万ドル)
       $8,848,000-(2,582館/$3,427)-$586,737,000

第8位(6) 「ザ・ベスト・エキゾチック・マリゴールド・ホテル」(???ドル)
       $2,200,000-(1,184館/$1,858)-$35,133,000

第9位(10) 「ムーンライズ・キングダム」(???ドル)
       $2,181,000-(178館/$12,253)-$6,779,000

第10位(7) 「ホワット・トゥ・エクスペクト・ホウェン・ユーアー・エクスペクティング」(4,000万ドル)
       $1,330,000-(1,216館/$1,094)-$38,766,000

第11位(8) 「バトルシップ」(2億900万ドル)
       $1,262,000-(942館/$1,340)-$62,166,000

第12位(9) 「ザ・デクテイター」(6,500万ドル)
       $1,115,000-(1,119館/$996)-$57,683,000


《 POINT 》 一般にオープニング成績の約3倍前後が、その映画の最終的な興行成績になる可能性が高い。興行成績の概ね半分が
映画館の取り分となる。よって、オープニング成績から試算したトータルの売り上げを2分の1にして、製作費と比較すれば、その映画の興行的成功の度合いをおおまかに測ることができる。


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