ニコラス・ケイジとニコール・キッドマンの2大スター共演作なのに、実質的にDVDスルー映画として扱われることになってしまった…！！という、映画業界関係者とファンの双方を驚かせた話題を先月7月末にお伝えした問題のスリラー映画「トレスパス」が予告編を初公開したので、その格下げが適切か、それとも不当か？！、映画の出来栄えの雰囲気をチェックしてみてください…！！

ヌー・イメージ/ミレニアムが製作した「トレスパス」の内容は、ベタな予告編を観れば、すぐにわかると思いますが、ニック・ケイジとニコール・キッドマンの裕福な夫婦の邸宅に、4人組の強盗が押し入り…！！といった発端から、一家が蹂躙された末、ニック・ケイジが反撃に転じ、ニコール・キッドマンは強盗のひとりが、かねてより密かな関心を寄せていた使用人のキャム・ギガンデット(「プリースト」2011年)だったことで、よろめいてしまう？！(笑)といった、思いもつかない展開？！を迎えることになります…！！

本来ならば、「ファニーゲーム」(1997年)のような作品になるはずが、力量およばず？！、タダのDVDスルーのスリラー映画にしかできなかった監督は…、まぁ、映画の内容にあわせて選んだのかもしれませんが、近年は絶不調につき、1993年公開の「フォーリング・ダウン」みたいな、過去の栄光の古い映画を代表作として、予告編の中で紹介されてしまっている、80年代から90年代にかけてのヒットメイカーで、「バットマン」シリーズも手がけていたジョエル・シュマッカー。共演者として、昨2010年に公開されたクライム・ドラマ「アニマル・キングダム」で注目されたベン・メンデルソーンと、「トラスト」(2011年)のリアナ・リベラトちゃんとが出てるのが本作の売りのはずですが、それぞれの存在は予告編で、ほとんどクローズアップされていません…。


ニコラス・ケイジとニコール・キッドマンのスター・バリューも、確実に風化しつつあるんだな…と考えさせられてしまう「トレスパス」は、10月14日から北米で、体裁だけの？！限定公開と同時に、VODのオンデマンドで配信を開始し、11月1日にはレンタル店の店頭にDVDが並ぶ予定です。ちなみに、本作は9月8日から始まるカナダ・トロント国際映画祭でも上映されるのですが、DVDスルーのスリラー映画を、そうした場で披露することに、果たして、意味があるものか…？！、ちょっと疑問ですね…。






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