The Artist: 来年2012年の第84回アカデミー賞最優秀作品賞の候補に当確と言われてる、1920年代のハリウッド黄金時代黎明期にオマージュを捧げた、フランス発の白黒無声映画「ジ・アーティスト」の予告編はチェックしておいてください!!
by
Billy
2011年8月28日日曜日
2008年の第61回カンヌ国際映画祭では審査委員長だったショーン・ペンが、自分の出演作ながら、未だに映画の内容が呑みこめず、自分の役割は何だったのか…?!と自問自答に駆られていることからすれば、少なくとも、その第61回のコンペでは高評価をされなかったであろうテレンス・マリック監督の野心作、もしくは芸術映画のパロディ「ザ・ツリー・オブ・ライフ」(2011年)にグランプリのパルムドールを奪われはしたものの、主演のジャン・デュジャルダンが見事に男優賞を受賞し、喝采を博した白黒無声映画の予告編をご覧ください!!、本作は、早くも予想が始まった来年2012年の第84回オスカー最優秀作品賞の候補に当確が見込まれる最初の1本めの映画だと考えられています!!
フランス映画の最新作なのに、白黒無声映画というクラシック映画の様式で作られた「ジ・アーティスト」は、ハリウッドの映画産業が黄金時代を迎える夜明けの黎明期にあたる1920年代を舞台にしたメロドラマ映画です。
具体的なお話の内容は、前述のカンヌ国際映画祭男優賞に選ばれたジャン・デュジャルダン扮する大物の映画スター、ジョージ・ヴァレンティンが、エキストラの無名女優ペッピーを見初めて、ひいきにし、スター誕生への道を切り拓いてやるものの、折りしも映画が無声のサイレントから、音の出るトーキーへと進化したことで、声に難点を抱え、まともにセリフをしゃべれないジョージは主役の座を追われ、廃業を余儀なくされてしまう…。その一方、皮肉にも、トーキーに活路を見い出したペッピーは瞬く間にハリウッドの銀幕のヒロインとなり、気がつくと、かつてのスターとエキストラの立場、そして、男と女の立場は完全に入れ替わってしまうのだった…。
この「ジ・アーティスト」で、惜しくもカンヌの大賞を逃した監督のミシェル・アザナヴィシウスは、1960年代に人気を博したフランス版「007」のようなスパイ映画シリーズ「OSS 117」を、パロディのコメディ映画として現代に復刻した「OSS 117: カイロ、ネスト・オブ・スパイズ」(2006年)が注目を集めて成功し、2009年には調子に乗って?!、続編の「OSS 117: ロスト・イン・リオ」を作った人ですから、それらのスパイ映画のパスティーシュと同じアプローチで、新たに1920年代の白黒無声映画を巧みに再現してみせたことになります。
なので、この「ジ・アーティスト」については、往年のクラシック映画を参考にして、そこから演出の手法を取り入れ、物語も昔よくあったような古典的メロドラマにしか過ぎないため、それらに作り手のオリジナリティを認めることはできず、映画賞のグランプリや、最優秀作品賞に価するほどのものではない…といった、手厳しい評価の指摘もあるのですが、徹底して過去の映画の世界、しかも、とりわけ、ハリウッドの伝説にオマージュが捧げられていることから、それがオスカーでは有利に働くだろう…と分析され、来年2012年の第84回アカデミー賞最優秀作品賞の候補に当確といった前評判があがっています。
無名のエキストラから、トップ女優に昇り詰めるペッピーを演じているのは、先の「OSS 117: カイロ、ネスト・オブ・スパイズ」でも、主演女優をつとめたベレニス・ベジョ。で、同映画のタイトルロールのスパイ、OSS 117はジャン・デュジャルダンでしたから、この「ジ・アーティスト」は、まさにバカ映画の「OSS 117」シリーズの成功から生まれたミラクル?!ということになりそうです…!!
北米ではワインスタイン・カンパニーが配給する「ジ・アーティスト」は、今秋11月23日から大都市で限定公開!!、興行である程度の実績を残せれば、本当にオスカーへの道が拓けるかもしれませんね…!!
本作には、「バートン・フィンク」(191年)のジョン・グッドマン、「ベイブ」シリーズのジェームズ・クロムウェル、「ビッグ・フィッシュ」(2003年)のミッシー・パイル、そして、「カリートの道」(1993年)のペネロープ・アン・ミラーといった人たちが、共演者として名前を連ねています。往年のハリウッドの映画の世界を堪能できる、映画ファンの人にとっては、この上なく楽しい作品ではないでしょうか…!!
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