先々月5月上旬に、妻のマリア・シュライヴァーさんと電撃離婚する運びになったことから、その事情説明として、愛人との間に隠し子を抱えていた私生活の秘密を公表し、元知事から映画スターへ復帰の芸能活動を自粛するハメの謹慎状態に陥っていたアーノルド・シュワルツェネッガーが、世間に審判を問うカムバックを期した第1弾として、自分のイメージにあったアクション映画の「ザ・ラスト・スタンド」を選びました…!!
主演に復帰する待望の「ターミネーター」シリーズ最新作をはじめ、来月8月にクランクインが決定していた「クライ・マッチョ」など、いっさいの映画プロジェクトを休止し、謹慎していたアーノルド・シュワルツェネッガーが、映画スターへ復帰の第1弾として、今春4月初めにお伝えした、韓国の新鋭キム・ジウン監督のハリウッド・デビュー作のアクション映画「ザ・ラスト・スタンド」を、あらためて、チョイスし直しました…!!
サイコ・スリラーの「悪魔を見た」(2010年)や、キムチ・ウエスタン「グッド・バッド・ウィアード」(2008年)が国際的に認められ、ハリウッドに招かれたキム・ジウン監督曰く、“フレッド・ジンネマン監督の名作西部劇「真昼の決闘」(1952年)+「ダイ・ハード」シリーズ” といったトーンの完成イメージになるらしい「ザ・ラスト・スタンド」で、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じるのは、国境を越えて、メキシコに逃れようとする麻薬王と、その一味に対して、単身で立ち向かっていく田舎町の初老のシェリフという、現在63歳の実年齢に応じた役どころのヒーローです。
シュワルツェネッガーが、同企画を映画スターへ本格復帰の第1弾として選び直した理由としては、すでにクランクインが決定し、高額の出演料を受け取る見込みだった「クライ・マッチョ」が、競走馬のブリーダーで、妻子を失い、アル中に陥った主人公と、母親に愛されていない少年との擬似的な父子関係を描くストーリーであることから、内容が隠し子問題に通じてしまうため、折りが悪いのと…、
果たして、世間が自分の行いをどのように評価しているのか?!といったスキャンダルの影響や、カリフォルニア州知事として、公職に没頭するため、映画から長年、遠ざかっていた自分を、観客がかつてのように歓迎してくれるのか?!といった、スターとしての商品価値がハッキリしない段階で、切り札の勝負映画「ターミネーター5」に挑むのは時期尚早といった判断から、言わば、最も当たり障りのない企画と言える「ザ・ラスト・スタンド」をテストケースの映画にしようといった思惑に加え、現代版西部劇の同映画で、古典的なアメリカン・ヒーロー・タイプの主人公を演じることで、イメージの回復にもつとめたいようです。
そうした事情から、このシュワルツェネッガー復帰のスクープを伝えてくれた業界メディア Deadline の編集長のニッキ・フィンケ女史によれば、シュワ元知事は、製作費が約3,000万ドルだけに、スーパースターのシュワルツェネッガー主演作としては、極めて小品となる「ザ・ラスト・スタンド」に、格安のギャラで出演することを了承し、製作のライオンズゲートとしては、泣き所だった部分の出演交渉がスムーズに丸く収まってしまったようです。
シュワルツェネッガーの主演が正式に決定し、予定していた9月クランクインのスケジュールが変更なく、プロジェクトが前進する運びになったライオンズゲートの重役は、ニッキ・フィンケ女史から、下ネタのスキャンダルで著しく、イメージを落としたシュワルツェネッガーを主演俳優に起用することについての意見を求められ、同社が製作・配給し、昨2010年夏に大ヒットを果たした、スタローン隊長のアクション・オールスター映画「エクスペンダブルズ」を例にあげ、シュワちゃんカメオ出演!!の話題が映画の成功を導く要因となったことから、今日においても、シュワルツェネッガーの存在感の大きさは変わらない…といった主旨の返答を行っています。
人として信じがたいメル・ギブソンの永遠に許されないスキャンダルとは違い、シュワルツェネッガーの場合、手近の女性に手を出してしまった…!!といった、とどのつまりが浮気であり、離婚と莫大な慰謝料といった制裁?!で罰せられることから、主演作の映画がどの程度の深刻なダメージを被るのか?!は何とも言いかねますが、CIAリーダーのみなさんは、アーノルド・シュワルツェネッガーがキム・ジウン監督とのコンビで復帰を果たすのが決定したことについて、どのように思われたでしょう…?!、なお、ライオンズゲートは「ザ・ラスト・スタンド」の公開時期を明らかとしていませんが、慣例に則れば、来年2012年の全米公開といった次第になるのではないでしょうか…?!
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