************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ジャウム・コレット=セラ監督が、失敗の目に見えている「AKIRA/アキラ」の監督を引き受けるという火中のメガホンを、あえて拾うリスクを冒した場合、大ヒット・エピックバトル映画「300」(2007年)のスピンオフ映画として、成功の可能性が高い「300: バトル・オブ・アルテミシア」のメガホンは、対立候補のノーム・ムーロ監督(「スマートピープル」2008年)の手に、すんなりと渡ることになりそうですね…!!





世界中に膨大な数がいる大友克洋の原作のファンを動員したいのならば、できるだけ、原作のコミックやアニメの内容にそった実写映画を作るべきだ…といった大前提から、大友克洋の描いたネオ東京の世界観を忠実に実写映像化するには多額の製作費を要する…、その多額の製作費を回収して、利益をあげるには、観客動員力と話題性のある注目度の高い有名な映画スターを起用するのが手っ取り早い…、そうした大スターは、過去の実績にもとづいて大スターなのだから、あまり若い人ではなくて、40代から50代の年齢層に属する…といったような、途中で脱線してしまった企画開発の展開から、ともすれば四十肩の痛みを覚え、加齢の体臭も気になり始めた世代の金田と鉄雄が登場することで、そんなアホな…ッ!!と言われている本末転倒なハリウッド版実写映画の失敗作「AKIRA/アキラ」の新監督として、スペイン出身のジャウム・コレット=セラ監督がオファーの打診を受けていることを、業界ブログ Heat Vision のジェイ・A・フェルナンデスが伝えてくれました…!!

このジャウム・コレット=セラ監督への打診は、あまりのバカバカしい内容から、ワーナー・ブラザースが希望するような映画スターは誰も出演してくれないことで製作が前進せず、ニッチもサッチも行かなくなった難産の失敗作「AKIRA/アキラ」から、アルバート・ヒューズ監督(「ブック・オブ・イーライ」2010年)が先々月の5月末に降板したのを受けた後任なわけですが、The Wrap によれば、「ツイン・フォールズ・アイダホ」(1999年)を自作自演したポーリッシュ兄弟監督も、ワーナー・ブラザースから「AKIRA/アキラ」を作ってほしい…とオファーされたそうですが、賢明な兄弟はどうやら、検討するまでもなく断ってしまったようです…。


そもそも最初に起用されたCMディレクターのルアイリ・ロビンソン監督から数えれば、3人めの舵取り役…ということになるジャウム・コレット=セラ監督に、「AKIRA/アキラ」の貧乏くじ?!が巡ってくることになったのは…、冒頭でチラとふれたように、新生スーパーマン映画「マン・オブ・スティール」(2012年12月全米公開)を絶対に大ヒットさせる!!というワーナー・ブラザースの社運を託され、1本入魂状態のザック・スナイダー監督に代わり、「300」(2007年)のスピンオフ映画「300: バトル・オブ・アルテミシア」の新監督としても、ジャウム・コレット=セラ監督の名前が浮上したニュースを伝えた記事でも紹介したように、リーアム・ニーソン主演のスリラー・アクション映画「アンノウン」を今春封切り、世界各国でヒットさせた実績が買われているわけですが、その「アンノウン」への起用につながった前作のチャイルド・ホラー「エスター」(2009年)のプロデューサーは、「AKIRA/アキラ」の仕掛け人のレオナルド・ディカプリオですから、その人脈の筋から言っても、「AKIRA/アキラ」の新監督にジャウム・コレット=セラ監督はふさわしいことになります。


また、このジャウム・コレット=セラ監督を「AKIRA/アキラ」に起用!!のニュースを同時に伝えた Variety によれば、ワーナー・ブラザースはどうやら企画を見直して、予算をカットすることにしたようで、新たな製作費は1億ドルを切った約9,000万ドルだとレポートしています。これに関して Variety は、これまでのプランのように「AKIRA/アキラ」が前後編の2部作になることを示していませんから、もしかするとワーナー・ブラザースは大幅にプロジェクトの規模を縮小し、その9,000万ドルで1本の映画を作り、映画化権の購入費用や、過去の約3年間にわたる企画開発に費やした経費だけでも回収しよう…といった、背に腹は変えられない構えで、とにかく「AKIRA/アキラ」を現実の映画にすることを目指すのかもしれません。ただし、 Variety の記事が正しかった場合、9,000万ドルの製作費のSFアクション映画ともなれば、もうおいそれとは中高年の大スターを主演させることはできないでしょうから、主人公の金田と鉄雄が原作どおりの少年たちに戻される可能性もあり、規模縮小の影響はプラスに解釈していくこともできそうです。

作る前から失敗作と叩かれているハリウッド版実写映画「AKIRA/アキラ」なんて、もはや過去の話題で、誰も興味がないのかもしれませんが、CIAリーダーの大友克洋ファンの方は、ジャウム・コレット=セラ監督の起用と、映画のスケールダウンについて、どのような感想を持たれたでしょう…?!、何か意見のある人はフォーラムの「AKIRA/アキラ」のトピックに書き込んでください。というか、大友克洋本人は、このドラゴンボール風映画「EVOLUTION」(2009年)よりも、さらにひどい方向に、自分の原作の映画化がひた走っていることについて、どうお考えなのでしょう…?!、気の毒で気になりますね…。

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