シリーズ最高傑作の「X-MEN/ファーストクラス」が、
評価に反比例のシリーズ最低の成績で第1位!!
*各数字は、週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
第1位(初) 「X-MEN/ファーストクラス」(1億6,000万ドル)
$56,000,000-(3,641館/$15,380)-$56,000,000
第2位(1) 「ザ・ハングオーバー Part 2」(8,000万ドル)
$32,445,000-(3,615館/$8,975)-$186,872,000
二日酔いミステリーのハレンチ・コメディ映画「ハングオーバー」のスタッフ・キャストが、タイのバンコクを舞台に、自分たちの大ヒット作をリメイクし、続編らしく見せかけるジョークとして “Part 2” という副題?!をつけたコピー映画の2週めの売り上げのマイナス率は、大きく落ち込んだ約62%で、オリジナル映画の同割合が約27%だったのに比べると、倍以上の勢いで集客を落としてしまいました…。数字の下落率が大きい理由としては、先週の初公開がメモリアル・デーの祝日をからめたロング・ウイークエンドの連休だったことで、一気に荒稼ぎしたことが当然、大きく関係しているはずですが、映画の内容が続編ではなく、単にリメイクだったことで、どうやら全米の二日酔いは早くも覚めつつある…といった評価も下されています。
★今週は第3位以下から続きを読むの後です…!!
第3位(2) 「カンフー・パンダ 2」(1億5,000万ドル)
$24,300,000-(3,952館/$6,149)-$100,440,000
3年前の2008年に公開された第1作めの2週めの売り上げのマイナス率が約44%だったのに対して、続編は約50%の下落ですから、人気はやや下降気味のようにも考えられますが、実際は、鑑賞料金の高い3D映画を観客が敬遠し始めた傾向が、本作にも影響しており、全体の数字に占める3D上映館からの売り上げが、前年同時期に封切られた、同じドリームワークス・アニメの「シュレック4・エバーアフター」から大きく減少していることが報告されています。
なお、こうした3D映画が映画産業を蝕みはじめた現状について、「X-MEN/ファーストクラス」を製作したローレン・シュラーは、映画プロデューサーが集まったパネル・ディスカッションで、自らの最新作を3D映画にしなかったのは、内容から判断した決定だが、3D映画は少し多く氾濫しすぎで、この不況のご時世に、余分のお金を支払いたがる親たちがいるとは思えない…と述べ、3D映画の市場が縮小していることを、言わば、当たり前のように語っています。
[via The Wrap]
中国の影絵アニメを意識した、「カンフー・パンダ 2」のキュートなエンド・クレジット!!
第4位(3) 「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン4 / オン・ストレンジャー・タイズ」(2億5,000万ドル)
$18,010,000-(3,966館/$4,541)-$190,257,000
公開から、わずか3週めにして、全世界での興行成績のトータルが早くも8億ドル目前に達している本作は、今年2011年最大ヒット作の栄冠を手にできる可能性がかなり高まっています…!!
第5位(4) 「ブライドメイド」(3,250万ドル)
$12,128,000-(2,919館/$4,155)-$107,255,000
業界メディア Deadline の編集長のニッキ・フィンケ女史は、女性版「ハングオーバー」とでも言ったハレンチで、ちょっと下品な本作を、世のまともな女性たちが観たがるわけがなく、絶対にコケると予想し、もしも、自分の読みがハズレたなら、ジャーナリストを引退して、業界を去る…!!と、封切り前に公約していましたが、なんと1億ドルを超える大ヒットになってしまいました…!!、女性も下品なギャグが好きだった?!のではなく、これだけの数字を売り上げたことからも察せられるように、性別を問わずに支持された結果として、本作は大成功をおさめています!!
第6位(5) 「ソー」(1億5,000万ドル)
$4,200,000-(2,780館/$1,511)-$169,073,000
第7位(6) 「ファスト・ファイブ」(1億2,500万ドル)
$3,244,000-(2,237館/$1,450)-$202,058,000
第8位(7) 「ミッドナイト・イン・パリ」(3,000万ドル)
$2,916,000-(147館/$19,837)-$6,943,000
第9位(9) 「ジャンピン・ザ・ブルーム」(660万ドル)
$865,000-(589館/$1,469)-$35,927,000
第10位(8) 「サムシング・バロウド」(3,500万ドル)
$835,000-(688館/$1,214)-$36,660,000
第11位(10) 「リオ 3D」(9,000万ドル)
$750,000-(691館/$1,085)-$136,702,000
第12位(12) 「ウォーター・フォー・エレファンツ」(3,800万ドル)
$700,000-(572館/$1,224)-$55,739,000
《 POINT 》 一般にオープニング成績の約3倍前後が、その映画の最終的な興行成績になる可能性が高い。興行成績の概ね半分が
映画館の取り分となる。よって、オープニング成績から試算したトータルの売り上げを2分の1にして、製作費と比較すれば、その映画の興行的成功の度合いをおおまかに測ることができる。
★フォーラムのページを用意したので、映画のニュースや話題についての意見、また、自分が観た映画の感想などを伝えたい人は、自由にトピックを立ててください。
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