来年2012年7月27日(金)に予定されているロンドン・オリンピック開会式のセレモニーを、ダニー・ボイル監督は演出しなければなりませんから、映画のお仕事は当分おあずけになると思われていたのですが、その国際的な大イベントの前に、芸術品を盗み出すぐらい、チャレンジ精神に富んだハードワーカーのダニー・ボイル監督にとっては、朝メシ前と同じなようです…！！






一昨年2009年の第81回アカデミー賞を席巻した大ヒット作「スラムドッグ$ミリオネア」(2008年)に続けて、今年2011年のジェームズ・フランコ司会の第83回アカデミー賞でも、ジェームズ・フランコ主演の「127時間」(2010年)を計6部門にもノミネートさせた、イギリス映画界を代表する名匠のダニー・ボイル監督が、ホームグラウンドとしている映画スタジオの20世紀FOXと、新作映画「トランス」の今秋クランクインに向けて、打ち合わせに入ったことを、業界メディア Deadline NY のマイク・フレミングが単独スクープしてくれました…！！

冒頭のように、来年のロンドン・オリンピック開会式の演出を控えているダニー・ボイル監督が、その前に強引に着手するつもりの新作映画「トランス」については、その内容が芸術品の強奪計画が誤まった方向に導かれてしまう…といった大雑把なプロットのほかには、誰がシナリオを執筆したのか？！といった詳細もまだわかっていないのですが、映画のジャンルとしてはどうやら、強盗映画のスリラーに属し、ユアン・マクレガーが出演した「シャロウ・グレイブ」(1995年)や、「トレインスポッティング」(1996年)といった初期のダニー・ボイル作品を思わせる、ダークかつセクシーで、生々しくエッジのとがった映画に仕上げられる見込みだそうです。

この新作映画「トランス」を、ダニー・ボイル監督がどのようにして、オリンピックの仕事と両立させていくのか？！という、気になるスケジュールに関して、マイク・フレミングによれば、ダニー・ボイル監督は今秋9月にロンドンでのクランクインを予定しており、年内中に撮りあげた映画は仕上げには着手せず、そのまま棚にしまい、来年2012年1月からはオリンピック開会式の演出準備にのみ専念して臨み、同オリンピック終了後、再び「トランス」に着手して、再来年2013年3月の米英公開を目指すそうです。

よって、これまで3年以上の空白期間を置かずに作品を発表しているダニー・ボイル監督にとっては、2010年公開の「127時間」の次が、2013年公開の「トランス」ということになりますから、ロンドン・オリンピックの演出という大きな仕事を抱えながらも、これまでの映画監督としての仕事のペースを概ね維持することができるようになります。

20世紀FOX傘下のFOXサーチライトが出資する、ダニー・ボイル監督の新作映画の予算は概算で、1,000万ドル台の半ば…とのことですから、製作費が約1,800万ドルだった「127時間」、製作費が約1,500万ドルだった「スラムドッグ$ミリオネア」と、ほぼ同等規模の作品となり、その両映画のプロデューサー、クリスチャン・コルソンが引き続き、コンビを組んで、製作を執り仕切ってくれるそうです。
マイク・フレミングによれば、ダニー・ボイル監督はすでに目星をつけた米英の俳優に出演を打診しているそうですから、近日中にも、芸術品の強奪に失敗する連中？！の面子は割れることになりそうですね。
ダニー・ボイル監督最新作の強盗スリラー「トランス」の続報に期待しておきましょう…！！

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