************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


「マーサ・マーシー・メイ・マーリーン」と名前を4つ並べた早口言葉みたいな題名の本作は、今年2011年1月末にお伝えしたように、サンダンス・フィルム・フェスティバルで極めて高い評価を集め、新人のショーン・ダーキン監督が、見事に監督賞にも選ばれた、北米で今年公開される映画の中では、絶対に観逃してはならない作品のうちの1本です。そして、この「マーサ・マーシー・メイ・マーリーン」は、来週5月11日(水)に開幕する第64回カンヌ国際映画祭の“ある視点”部門で上映される予定で、まず間違いなく同部門賞を獲得するだろうと見込まれています。本作に主演し、タイトルロールを演じたエリザベス・オルセンは、「アン・エデュケーション/17歳の肖像」(2009年)のキャリー・マリガン、「ウインターズ・ボーン」(2010年)のジェニファー・ローレンスに続く逸材として、来年2012年の第84回アカデミー賞で、彼女が最優秀主演女優賞に、少なくともノミネートはされない限り、オスカーはまた八百長か…と、映画ファンの一部から、映画科学芸術アカデミーは陰口を叩かれることになります。それだけ注目されている問題作なのですから、内容の好き嫌いは別にして、CIAリーダーの映画マニアのみなさんは全員が予告編を観て、とりあえず、この映画の存在を当然の知識として、知っておかなければならないように思います。










先月4月末に紹介した、映画全体がワンカットで、最初から最後まで全部つながってる~!!という凝った趣向に富んだ、ウルグアイの同名ホラー映画をリメイクした「サイレント・ハウス」でも、今年のサンダンス・フィルム・フェスティバルで注目を集めたエリザベス・オルセンが、この問題作のサイコ・スリラー「マーサ・マーシー・メイ・マーリーン」で演じている主人公のマーサは…、前述の「ウインターズ・ボーン」のジェニファー・ローレンスの父ちゃん役で、先の第83回アカデミー賞最優秀助演男優賞にノミネートされたジョン・ホークスが演じるパトリックのカリスマ性に魅せられ、そのパトリックがリーダーをつとめる農園で、他の者たちと共同生活を始めてしまう女性です。
そこでパトリックから“マーシー・メイ”という別の名前を与えられたマーサは、パトリックの巧みな口車に乗せられて、次第に自分を見失い、集団のひとりと化して、約2年もの間、パトリックのもとで暮らしてしまうことになるのですが、パトリックの狂気に侵されたグループが秘めた暴力性に恐れをなした彼女は脱走を試みて、唯一の身寄りである姉のルーシーに助けを求めることに…!!、そして、ルーシーに無事救出されたマーサは、姉夫婦と静かな湖畔の住居で新生活をスタートし、元のかつての自分を取り戻そうと努力するものの、肉体は自由になっても、心と記憶はパトリックの狂信から解き放たれることはなく、自己に同一性を欠く深い苦悩の痛みに陥っていく…。
そのようなマーサを哀れむ姉のルーシーは、いったい、妹は農園で、どのような日々を過ごしてきたのか?!、マーサの心の傷の回復を願い、その手がかりを求めて、過去の体験を尋ねるのだったが、自分=マーシー・メイが行ってきた恐ろしい所業を口にするわけにいかないマーサは嘘をつき、挙動不審な立ち居振る舞いで、ルーシーの夫テッドを気味悪がらせてしまう…。果たして、マーサは心の呪縛から自分を解くことができるのか?!、それとも…。


…といった、ともすれば下世話すぎる内容の本作を、新人のショーン・ダーキン監督は、ゴシップ雑誌のようなセンセーショナリズムに走り、見世物のように煽り立てるのではなく、静謐な描写でマーサの過去と現在を交互に折り重ねて、ドラマの緊張感を高め、主人公の女性の内奥を見つめた映画を美しく完成させた…として、サンダンスでの監督賞受賞につながったようなのですが、その監督の狙いを実現できたのも、圧倒的な演技力で、そうした要求に応じられたエリザベス・オルセンがいたからこそであり、そのまさに映画を成立させた立役者としての功労が称賛され、彼女は早々と来年のオスカーの最優秀主演女優賞にノミネートの候補の一番乗りと目されています。


一見、マギー・ジレンホールにも似てるので、ジェイク・ジレンホールの妹か?!とも思えるけれど、そうではなくて、「サイレント・ハウス」の記事でも記したように、テレビシリーズ「フルハウス」で有名な元女優で、現在は服屋の双子のオルセン姉妹の妹という、そのバックグラウンドはちょっと笑いを誘ってしまうので、あまり言わないほうがいいような気もするエリザベス・オルセンの姉ルーシーを演じているのは、主にテレビドラマで活躍しているサラ・ポールソン。で、そのサラ・ポールソンの夫テッドを演じてるのは、以前はお買い物中毒の女のお相手をしていたヒュー・ダンシーですね。


こうした地味でも、優れた内容の素晴らしいインディーズ映画をキチンと配給するのは、先月4月末に紹介したSFタッチの恋愛映画「アナザー・アース」に引き続き、また、お前らか…といった感じの20世紀FOX傘下のFOXサーチライトで、この「マーサ・マーシー・メイ・マーリーン」は、北米では今秋10月7日から限定公開で、一部の映画館でお目見えする予定です。


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