Men In Black 3 : 大ヒットSFコメディ映画シリーズ復活の最新作「メン・イン・ブラック3」で、ヤング・トミー・リー・ジョーンズを演じるジョシュ・ブローリンのちょっと微妙な写真…!!
by
Billy
2011年4月13日水曜日
昨2010年の現地11月16日にクランクインした撮影を、12月末で一旦中断し、映画の製作をストップするに到った件については、あらかじめ映画の製作者らが、昨年中の年内に撮影を始めることで、主なロケ地のニューヨークの税の制度に則り、控除の優遇措置が受けられるという尤もらしい理由と、寒すぎる冬場の屋外撮影を控えた…という冬休み?!を理由にあげ、予定どおりのスケジュールだと説明していました。しかしながら、誰もがそれを素直に信じず、実際は脚本の内容に問題があり、撮影が続けられない…と疑ってかかっていたわけですが、結局、予定されていた今年2月半ばに撮影は再開されず、先月3月末まで、約ひと月もズレこんだことで、もはや、誰ひとり、本作の撮影ストップの製作一時中止が予定のスケジュールだったとは信じていません。
そのように、未だ映画は撮影途中の半ばであり、出来上がっていないのにもかかわらず、早々と失敗作と決めつけられ、様々に生じたトラブルの末、うなぎのぼりに上昇した2億ドル超の製作費を、ソニー・ピクチャーズは取り返すことができないのでは…?!と危惧されている大ヒットSFコメディ映画シリーズの最新作「メン・イン・ブラック3」で、トミー・リー・ジョーンズ役に起用されたジョシュ・ブローリンの姿が初めてカメラに撮らえられたのを、Daily Mailが紹介してくれました…!!
映画史上最もくだらない西部劇と言われる「ジョナ・ヘックス」(2010年)と、映画史上最も素晴らしい西部劇と絶賛の「トゥルー・グリット」(2010年)の両方が1年のうちに公開された…という、昨年はおかしな年だったジョシュ・ブローリンが、トミー・リー・ジョーンズ役を演じる?!の意味は、映画のクランクインに先がけ??、昨年6月にご覧いただいた本作の予告編??を紹介した記事の中で記したように、2002年公開の「メン・イン・ブラック2」以来、約10年ぶりのシリーズ復活となる本作は、タイムトラベルがテーマになっていて、物語の舞台が現代と、過去の1960年代とにまたがっているからです。そして、現代のトミー・リー・ジョーンズ=エージェントKは、トミー・リー・ジョーンズ64歳の本人が演じ、過去のトミー・リー・ジョーンズをジョシュ・ブローリン43歳が演じるといった次第なのですが…、トミー・リー・ジョーンズに扮したジョシュ・ブローリンの写真を初めて、ご覧になって、CIAリーダーのみなさんはどのような印象を持たれたでしょう…?!、若いトミー・リー・ジョーンズですよ…と言われて、確かに納得できるような風貌にジョシュ・ブローリンが見えることを評価すれば、このキャスティングは正解だったのかもしれませんが、その似ている様からは、どこかしら模造品といった語感の胡散臭さが嗅ぎとれなくもなく、まるでイミテーションの人物のような薄気味悪さがない交ぜになったバカバカしさが伝わってこないでもありません…。
先ごろ、VFXで人物の顔を入れ替えるフェイス・インプラントの技術がスキャンダルのネタとして話題になった「ブラック・スワン」(2010年)や、デヴィッド・フィンチャー監督の「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」(2008年)で、ブラッド・ピットが主人公の80年の生涯にわたって、様々な年代を自分ひとりで演じたことを思うと、「メン・イン・ブラック3」も、メイクでジョシュ・ブローリンがトミー・リー・ジョーンズに化けるのではなく、そうした映像のマジックを使って、トミー・リー・ジョーンズが両方の時代の自分を、自分ひとりで演じたほうが説得力があり、かつ宣伝の話題にもなったような気がしないでもありません。ウィル・スミスは大変に内容を気に入っていない…と伝えられている本作ですが、ロビン・ウィリアムズが主演した「RV」(2006年)が興行・批評ともに失敗だった以降、映画から遠ざかり、活躍の場をテレビに求めていたバリー・ソネンフェルド監督は、そうした辺りで少しセンスが古いのかもしれません…。
お話になっていないストーリーと言われる「メン・イン・ブラック3」の脚本をそもそも執筆したのは、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(2008年)や、バカしかいない未来を描いたSFコメディ「イディオクラシー」(2006年)の脚本家イータン・コーエンで、そのイータン・コーエンの脚本を、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002年)のジェフ・ナサンソンが書き直し、さらに冬休み?!の間に、「天使と悪魔」(2009年)の脚本家デヴィッド・コープが書き直しました。
共演者として、過去に遡り、トミー・リー・ジョーンズを殺そうとたくらむ悪役を、今週末15日(金)から全米公開のアニメ映画「リオ」で声優とつとめているコメディアンで歌手のジェマイン・クレメントが演じているほか、「シーズ・アウト・オブ・マイ・リーグ」(2010年)の満点美女アリス・イヴ、ナニー・マクフィーAKAエマ・トンプソンといった人たちが登場しています。
現在でも過去でも、ウィル・スミスがウィル・スミスを演じるのは、ウィル・スミスが自分中心の傲慢だからではなく、ウィル・スミスがジェマイン・クレメントを追って、時間旅行をするからですが、そうなると、未来からやって来たウィル・スミスと、過去の現在のウィル・スミスとの関係で、何かタイム・パラドックスのような展開も描かれるのだろうか…?!といった点も少し気になる、すでに失敗映画と烙印を押された最新作「メン・イン・ブラック3」は、およそ1年後の来年2012年3月25日から全米3D公開です!!
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