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インコの「リオ」が、タイラー・ペリーとの接線に
勝利し、2週連続の首位で復活祭を征した!!


*各数字は、週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。


第1位(1) 「リオ 3D」(9,000万ドル)
       $26,800,000-(3,842館/$6,976)-$81,261,000

この週末興行成績の数字は、現実に週末が終わる前の日曜日の朝に、各映画スタジオが公表した推定の売り上げですから、数字がそう大きく上下することは、まずないものの、最終的に現地で明日となる月曜日に微調整が行われることになります。よって、2週連続第1位の「リオ」と第2位の「タイラー・ペリーのひとりよがり」との差が僅差であり、20世紀FOXは発表する見込みの数字が少し多い傾向にあるのを踏まえると、首位と第2位の映画の順位は入れ替わってしまうかもしれません。しかしながら、「タイラー・ペリーの女装趣味のおばはん」の前作(2009年2月公開)のオープニング成績が記録破りの約4,103万ドルだった実績を振り返ると、タイラー・ペリーが敗北した…という大まかな事実に変わりはないように思えます。
FOX/ブルースカイの「リオ」は全世界でのトータル売り上げが、すでに約2億8,386万ドルに達し、3億ドル突破は目前のびっくらこいた特大ヒット作であり、ライバルのドリームワークス・アニメが昨春に封切った「ヒックとドラゴン」=全世界で約4億9,487万ドルに相当する成績を残せる可能性が優に見えてきました。「アイス・エイジ」シリーズの第1弾(2002年3月公開)の最終的な興行成績は全世界合計で約3億8,325万ドルでしたから、「リオ」は充分に同シリーズにとって代われることになります。なお、この週末は「リオ」の好調と、新作映画に特にコケた作品がでなかったため、全米映画興行は前年同時期と比較して、全体で約34%アップの売り上げ増を果たしています。

今週は第2位以下から、続きを読むの後です…!!

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第2位(初) 「マディアのビッグ・ハッピー・ファミリー」(2,500万ドル)
       $25,750,000-(2,288館/$11,254)-$25,750,000

つい先ほど、タイラー・ペリー敗北と書きましたが、今年2011年は映画大恐慌であり、どの映画も軒並み不入りで、数字の水準が下がっていることを考えると、残念ながら、単館のアベレージで1万1,254ドルも売り上げている、ベタな大衆人情喜劇の本作もヒット映画の部類には含めなければなりません。ただし、数字が下落してしまった事実から、タイラー・ペリーの当たり役である、日本風にわかりやすく言えば、大阪のおばちゃんのマディアのキャラクターも飽きられてきた…?!といった様子は読み取れるわけですから、タイター・ペリーの女装は当分おあずけで、マディアはしばらく封印されることになるのではないでしょうか?!、ま、まっとうな映画ファンからすれば、二度と復活してほしくないわけですが…!!、およそ察しがつくように、本作の観客の約8割はアフリカ系の黒人層です。






第3位(初) 「ウォーター・フォー・エレファンツ」(3,800万ドル)
       $17,500,000-(2,817館/$6,212)-$17,500,000

「トワイライト・サーガ」ではないRパットの主演作として、前作のトンデモ映画「リメンバー・ミー」(2010年3月公開)のオープニング成績が約808万ドルで誤爆だったのと比べて、その倍以上を稼いでいるので大きな飛躍を遂げたことになりますが、原作がベストセラー小説である優位や、主演女優がスターのリース・ウィザースプーンである点などを考慮に含めると、Rパット本人が集客力を発揮した結果と手放しに評価することは、とてもできなさそうです。また、以上のような条件でありながら、オープニング成績で2,000万ドルを超えられなかったのは、むしろ不甲斐ないようにも見え、Rパットは「トワイライト・サーガ」以外の映画で、ヒットの実績をまた、モノにできなかったような感じがします。
しかし、製作・配給の20世紀FOXでは、観客の約7割が25歳以上のアダルト層であり、「トワイライト・サーガ」とは観客層を異にする大人向けのメロドラマ映画として、「ウォーター・フォー・エレファンツ」のオープニング成績を満足のいく成功と位置づけています。確かに20世紀FOXとしては、2008年11月に封切った製作費=約1億3,000万ドルのメロドラマ大作「オーストラリア」のオープニング成績が、たったの約1,480万ドルでしたから、「ウォーター・フォー・エレファンツ」は水を与えてくれたことになるのかもしれません。とは言え、一般の見方としては、「トワイライト・サーガ」の主演スターを起用するのであれば、どうして、彼の本来のファン層に向けた映画を作らないのか?!は疑問で、そうした若者向けの恋愛映画として、昨2010年2月にソニーが、アマンダ・セーフリードとチャニング・テイタムを主演カップルに起用した「ディア、ジョン」は、オープニング成績=約3,046万ドルで、恐れ多くもジェームズ・キャメロン監督の「アバター」(2009年)の快進撃を止める大成功をおさめています。
が、いずれにしろ、「ウォーター・フォー・エレファンツ」で唯一、映画らしく観える要素は、Rパットの恋敵となる悪役を演じたイングロリアス・クリストフ・ヴォルツの存在感だけで、彼が出演していなければ、本作は映画として、そもそも成立していない…と批評されるなど、主人公のカップルが明らかにミスキャストの失敗作ですから、諸々を判断した結論としては、20世紀FOXの言うように、この映画のオープニング成績はラッキーな成功だったのかもしれません。
なお、本作のオープニング興行の観客の約7割は女性で、先ごろ結婚した主演のリース・ウィザースプーン35歳と同世代の人が主に興味を示したような格好ですね。本作の監督は、「アイ・アム・レジェンド」(2007年)のフランシス・ローレンス。その前作と同様に下手なキャスティングで、また失敗してしまいました…。






第4位(3) 「ホップ」(6,300万ドル)
       $12,461,000-(3,616館/$3,446)-$100,500,000

「ホップ」は公開3週めの旧作ですが、復活祭興行に焦点をあわせたイースターバニーが主人公のファミリー映画なので、この週末は売り上げが約16%もの増加に転じています。トータルの興行成績も1億ドルに達し、今年2011年で大台の1億ドル超えを果たした3本めの作品となっていますから、イースターの真の覇者は「ホップ」だと言うことができそうです。


第5位(2) 「スクリーム4」(4,000万ドル)
       $7,154,000-(3,314館/$2,159)-$31,158,000

ホラー映画として、現在の観客に訴えかけられる魅力に欠け、ゴーストフェイスの正体がネタバレすると、もう興行は終わりでは…?!と懸念された読みが当たり、先週の初公開から約62%も大きく売り上げを落としています…。
なので、過去の作品との比較で、「スクリーム4」の復活は失敗だった…と言われそうですが、国内での興行成績で製作費の大部分を回収できそうな見込みですから、ワインスタイン・カンパニーがしつこく続編の「スクリーム5」を作ろうとしたとしても不思議はないですね…。


第6位(初) 「アフリカン・キャッツ」(非公開)
       $6,400,000-(1,220館/$5,246)-$6,400,000

ディズニー・ネイチャー・シリーズは原則的に4月22日のアースデイにあわせて公開されるため、おととし2009年の第1弾「アース」は水曜日封切り、昨2010年の第2弾「オーシャンズ」は木曜日封切りと、週の半ばに興行がスタートし、その後、週末に突入する…という、言わば、稼ぐチャンスが2度に分けてあったのに対して、今年はそのアースデイがフツーに映画初日の金曜日にあたってしまったため、ディズニーとしては、第3弾の「アフリカン・キャッツ」はタイミングに恵まれず、ちょっと損だったことになります。
しかしながら、週末の成績のみで比べると、前作「オーシャンズ」のオープニング成績は約605万ドルで、1館あたりでは約5,024ドルの売り上げでしたから、「アフリカン・キャッツ」はそれに少し上積みした成績をあげているため、こうしたネイチャー・ドキュメンタリー映画の固定ファンをしっかりとつかんでいるような感じがしますね。それでは本作の主人公のチーターとライオンのファミリーの様子を少しご覧ください。









第7位(5) 「ソウル・サーファー」(1,800万ドル)
       $5,600,000-(2,240館/$2,500)-$28,664,000

第8位(7) 「インシディアス」(100~150万ドルの超低予算)
       $5,384,000-(2,130館/$2,528)-$44,178,000

第9位(4) 「ハンナ」(3,000万ドル)
       $5,277,000-(2,384館/$2,214)-$31,718,000

第10位(8) 「ソース・コード」(3,200万ドル)
       $5,063,000-(2,363館/$2,143)-$44,664,000

第11位(6) 「アーサー」(4,000万ドル)
       $4,100,000-(2,770館/$1,480)-$29,251,000

第12位(10) 「リミットレス」(2,700万ドル)
       $2,646,000-(1,363館/$1,941)-$73,984,000


《 POINT 》 一般にオープニング成績の約3倍前後が、その映画の最終的な興行成績になる可能性が高い。興行成績の概ね半分が
映画館の取り分となる。よって、オープニング成績から試算したトータルの売り上げを2分の1にして、製作費と比較すれば、その映画の興行的成功の度合いをおおまかに測ることができる。



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