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今朝の全米映画ボックスオフィスBEST10でお知らせしたように、ダメ小学生のトリオに打ち負かされてしまうほど不甲斐ないオープニング成績しかあげられなかった「サッカーパンチ」の失敗を取り戻すだけでなく、同映画で女性を誤まって描き、一部から白い目で「ダウト」されているザック・スナイダー監督にとっては、まさにそうした汚点を「サンシャイン・クリーニング」することができそうな素晴らしい完璧なキャスティングです!!



クリス・ノーラン監督についての特ダネをいつも提供してくれるロサンゼルス・タイムズの映画ジャーナリスト ジェフ・バウチャーの独占スクープによれば、「サッカーパンチ」の宣伝プロモーションのため、米仏では今日となる3月27日(日)にパリに滞在しているザック・スナイダー監督が、プリンセス・エイミー・アダムスに電話をかけ、クリス・ノーラン監督が製作総指揮の新生「スーパーマン」のヒロイン、ロイス・レイン役に起用が正式決定した朗報を直接、本人に伝えたそうです…!!
と、つまりは、プリンセス本人もつい先ほどの数時間前に、自分が「スーパーマン」で主演女優をつとめるのを知ったばかりなのですが、ジェフ・バウチャーに語ったザック・スナイダー監督のコメントによれば…、
“ロイス・レインを探すために、それは大がかりで大規模な捜索につとめたんだ。ロイスは本当に重要な役どころのヒロインで、ぼくたちにとっては大きな課題だったからね。
とても大勢をオーディションする中で、ぼくたちはエイミー・アダムスに出会ったのだけれど、ぼくはすぐに彼女は役にパーフェクトだと直感できた…!!”
…とのことで、ザック・スナイダー監督は相変わらず、新生「スーパーマン」の内容については一切、明かしてくれませんが、ロイス・レインこそが “映画の要” となる人物であると述べ、これまでに3回もアカデミー賞にノミネートされている実力派のプリンセス・エイミー・アダムスに託した期待の大きさを窺わせています。
また、ザック・スナイダー監督は次のようにも語り…、
“これまでにぼくは、スーパーマンの存在を、現代において、あらためて理解できるものにしなければならないと言ってきた。それは観客がスーパーマンを今日的なキャラクターとして共感できるように、彼の下す判断の言動が、現在の現実の社会と結びついて、リアルでなければならないということなのだけれど、それは同じ映画の中で世界観を共有するヒロインのロイスについても言えることなんだ…。”
男女雇用機会均等法など存在しない1938年に世に出た原作コミックの「スーパーマン」の中で、すでに女性ジャーナリストとして活躍し、フィクションの世界における “働く女性” の代名詞でもあるロイス・レインを、あらためて現在の “働く女性” として、キチンと描きなおす…と、ザック・スナイダー監督は言っているように思えなくもありません。


このザック・スナイダー監督の発言と、とにかく好感度の高いプリンセス・エイミー・アダムスを次回作の「スーパーマン」に起用の発表は、タイミングからして、女性を主人公にした女性差別の悪趣味映画といった解釈もされている「サッカーパンチ」の悪評をいくらか補う効果もありそうですが、いずれにしろ、女性を描くことは、やはり苦手だったザック・スナイダー監督にとって、働く女性映画の傑作「サンシャイン・クリーニング」(2009年)や、「ジュリーとジュリア」(2009年)で、同性の共感を集めてきたほか、ディズニーのお姫さまアニメを現代を舞台に実写映画化するという無理のあるコンセプトの「魔法にかけられて」(2007年)を、卓越したバランス感覚の演技で成立させ、究極の架空の存在の “ディズニープリンセス” を生身に実在化させた才能を得られるのは、先のようにコミックヒーローを現実化したい発想の映画にとって、大きな助けになることは容易に理解できそうです。

このプリンセス・エイミー・アダムスの出演決定が4番めとなる新生「スーパーマン」の先に決定した3人のキャストは…、クリプトン星の崩壊を逃れて、地球にやってきた宇宙人の赤ん坊 カル=エルに、クラークと名前をつけ、育ててくれる両親役のケント夫妻に、「セクレタリアト」(2010年)のダイアン・レインと、「ダンスズ・ウィズ・ウルブズ」(1990年)のケビン・コスナー。そして、成長し、スーパーマンとなった、主人公のクラーク・ケントを演じるのは、テレビシリーズ「THE TUDORS」のヘンリー・カヴィルです。
もう過去のように「スーパーマン」では絶対に失敗できないワーナー・ブラザースが、「バットマン」シリーズのクリス・ノーラン監督夫妻に製作総指揮と監修を委ね、ザック・スナイダー監督夫妻に現場の指揮をとらせるという万全の体制で臨む新生「スーパーマン」は来年2012年12月世界公開の予定です。




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