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近年は、どの映画でも、ひたすら自分自身を揶揄したようなパロディ演技ばかりを怠慢に披露し、もはやオスカー俳優は過去の肩書きとして、現在ではすっかり、インターネット芸人?!のように世間から理解され、見た目のみならず、そのキャラクターまでも、モト冬樹と何ら変わらない大根役者のニック・ケイジ47歳と、「サブウェイ123」(2009年)や、「パリより愛をこめて」(2010年)などのアクション映画でスゴんではみせるものの、「ワイルド・ホッグス」(2007年)や、「オールド・ドッグス」(2009年)といったマヌケな映画に出演したせいで、その熱演の迫力がかすんでしまうジョン・トラボルタ57歳という、ともに下り坂のおじさんたち二人がお互いに軌道を修正し、「フェイス/オフ」(1997年)の頃の勢いを取り戻すべく、コンビを組んで、また共演することを相談しあっているそうです…!!




ジョン・ウー監督のカルト・アクション映画「フェイス/オフ」(1997年)で、顔を交換し、お互いを演じあった間柄のニック・ケイジとジョン・トラボルタが、その「フェイス/オフ」の人気にあやかって、再共演し、もうひと花咲かせようと画策していることを、ニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture がレポートしてくれました…!!

クロード・ブロデッサー=アクナーとカイル・ブキャナンが共同で執筆した、その記事によれば、ジョン・トラボルタとニック・ケイジは再共演作として、1本ではなく、2本のインディーズ製作のスリラー映画の企画を検討している…!!とのことで、それらを順番に紹介すると、まず1本めが…、「ローラーボール」(2001年)の撮影中に、元妻の映画プロデューサー、ドナ・ダブローの電話を盗聴した一件に関して、FBIにウソの証言をしたことなどで、昨2010年の秋から刑務所に服役しているジョン・マクティアナン監督が作るはずだった「シュラプネル」(Shrapnel=弾丸のかけら)という作品で、内容としては、アメリカ人にいたぶられたボスニア兵が、そのリベンジをはかろうとする復讐映画になるそうです。
脚本を執筆した新人のエヴァン・ドハーティーは、この「シュラプネル」が高く評価され、ヒットで黒字のポテンシャルをひめた優秀なシナリオを集めた業界内目録の“ブラック・リスト”の2008年版に登録されたことでチャンスをつかみ、クリステン・スチュワートが白雪姫を演じる「スノーホワイト・アンド・ザ・ハンツマン」(ユニバーサル映画/2012年末公開予定)の脚本をまかされています。


そして、もう1本は、アンディ・ガルシアとジュリアナ・マルグリーズが共演したコメディ映画「シティ・アイランド」(2009年)のレイモンド・デ・フェリータ監督が企画している「シー・トライアル」という海を舞台にした作品です。
これはレイモンド・デ・フェリータ監督のお父さんである作家フランク・デ・フェリータの同名スリラー小説を映画化するもので、その原作は「カリブの悪夢」というタイトルで、角川書店から邦訳本が過去に出版されています。
ロバート・ワイズ監督のオカルト映画「オードリー・ローズ」(1977年)や、「エンティティー」(1981年)といったカルト・ホラー映画の原作者として有名なフランク・デ・フェリータ作の「シー・トライアル」の内容は、ふた組のカップルがヨットで、ロマンチックなクルーズになかよく出かけますが、実は片一方のカップルは、もう片方のカップルを恨んでいるサイコで…といったお話で、少し設定が違う原作では、大海原の真ん中で船が故障し、立ち往生してしまったことから、船の取り扱いや海に詳しい人物が優位に立ち、他の者を支配していく…という底意地の悪い展開を迎えることになります。

以上のニック・ケイジとジョン・トラボルタが再共演を検討している2本の映画の企画のうち、「シュラプネル」はベルギーの映画製作プロダクション、Corsan と、ジョニー・デップ主演の「ザ・ラム・ダイアリー」(今年公開予定)を製作したフィルム・エンジンとが、すでに共同で出資・製作することを決めていますから、獄中のジョン・マクティアナン監督に代わる後任が見つかれば、すぐにもプロジェクトを進めていけるはずですが、レイモンド・デ・フェリータ監督の「カリブの悪夢」については、現時点で出資者(社)を募っている段階なので、ニック・ケイジとジョン・トラボルタの再共演が実際に果たされる可能性が高いのは「シュラプネル」の方…と考えることができそうです。
「シュラプネル」を、ジョン・ウー監督が引き継いでくれれば、完璧に「フェイス/オフ」の再現なんですけどね…!!
さて、ニック・ケイジとジョン・トラボルタはともに過去の自分たちにカムバックすることができるでしょうか…?!




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