インドのアニメの高等専門学校(Thakur-Toonskool Advanced Animation Academy)の4人の学生たちが卒業製作として取り組み、完成させた約3分半の短編作品「パラノイア」をご覧ください…！！、セリフはないので、アニメの映像だけで、どなたでもお楽しみいただけます…！！










深夜にインドの首都ムンバイを、まばらな乗客を乗せ、ひた走る列車の車内。ひまつぶしに新聞のクロスワード・パズルに興じる青年の前に、ひとりの男が乗り込んで来て座った。ほとんど人の乗ってないガラ空きの車内なのに、男はなぜ？！、わざわざ自分の前に座るのか…？！などと思った矢先、新聞の指名手配の写真が青年の目に入り…。

といった展開から、疑心暗鬼のパラノイアに陥った青年の焦りが描かれた作品ですが、本作がユニークなのは、実写で一度、撮影した映像をアニメに描きおこすという…、ちょっと懐かしい響きのするロトスコープの手法により作られている点です。それにより独特の生々しいタッチを、アニメの表現に加味できたことで、サスペンスを盛り上げるのに成功しましたね。このまんま「世にも奇妙な物語」なんかのオムニバスで、エピソードとエピソードの間に挟むショートショートのインタールードとして立派に使えるのではないでしょうか。

「パラノイア」の製作風景。

【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと！！