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先の日曜日(12月12日)に、ニューハンプシャー州のコンコードにあるミニシアター、レッド・リバー・シアターズで午後4時から、たったの1回だけ上映された作品です…!!









フリーランスのフォトグラファー、シド・シーザーさんは、地元のニューハンプシャー・インスティチュート・オブ・アートで学びながら、同校で警備のアルバイトをしていた頃に、同じ写真科の学生で、趣味で陶芸をやっていた都合から、日曜日にも学校にやって来ていたサラ・プリンディヴルさんと言葉を交わすキッカケを持ち、その後、親しくなったふたりは恋人同士として交際し、早や10年の歳月が過ぎたそうです。
そんな今となっては切っても切れないふたりの間で、自分たちがいずれ結婚にゴールインするのは暗黙の了解のようになっていたそうですが、果たして、そうした公式の関係へとお互いが第1歩を踏み出す、けじめのプロポーズをどうすればよいか…?!、求婚は男の役目としてシドさんが考えたあぐねた末に選んだ手段が、上 ↑ の動画のフェイク予告編「ザ・プロポーザル」です…!!

つまり、子どもの時からジム・ヘンソンのマペットが大好きで、「セサミ・ストリート」ファンのシドさんは、自分と恋人のサラさんに似せたマペットを作り、その人形に想いを託して、動画でプロポーズをしよう…!!と、まぁ、ヒゲ面の野郎のくせに小憎らしいロマンチックなことを考えたわけですが、でも、自分たちに似せたオリジナルのマペットをわざわざ特注するなんて、お金がかかりすぎるのでは…?!と、ちょっと心配になりますよね…?!
ところが、調べてみると、ニューヨークの有名なおもちゃ屋さん FAOシュワルツ既存のテンプレートを組み合わせるカスタム・メイドのマペットを送料無料の格安(99.99ドル!!)で作ってくれるのを知り、ぎこちない面もあるけれど、サラさんとふたりで着実に重ねてきた絆を描くフェイク予告編の製作を決意したそうです…!!


そして、友人の協力を得て完成した、上 ↑ の一世一代のプロポーズ動画を、次はどういったシチュエーションでサラさんに観せるか?!ですが、どうせなら映画館で本当の予告編の間に混ぜて上映し、サプライズを演出したいと思ったシドさんが、冒頭に記した地元のアートハウス系のミニシアター、レッド・リバー・シアターズにお願いしてみると、同館のイベント・マネージャー、カリーナ・グズマンさんが、断る理由はないと快く承諾してくれたばかりか、サラさんを巧妙に誘い出す手口のツールとして、ウソのドキュメンタリー映画の特別上映のチラシと招待券まで偽造して作ってくれたそうです!!

そうして仕掛け人役の友人カップルから、シドさんと一緒に映画に誘われたサラさんが何も知らずにスクリーンを観ていると、突然、変なマペット映画の予告編が始まり、サラさんは初め女性のマペットが自分の部屋で本を読んでいる、いつもの自分だとわからなかったそうですが、ゲームの Halo にハマッているキャラクターがシドさんだというのは、すぐに理解できたそうで、その時点でグッときて、大粒の涙がこみ上げてしまいました…。
そのサラさんの反応に、男のシドさんも思わず泣いてしまい、ふたりでボロボロと泣きながら、共にふたりが歩んだ10年間の思い出をマペットが演じる予告編を観て、最後の “サラ・プリンディヴル、ぼくと結婚してくれますか?” のタイトルがフェードアウトするやいなや、場内に明かりが灯ると、そこには30名を越す家族や友人がふたりを祝福するためだけに、小さな映画館の中にひしめいていたそうです…。
その後もただ、涙がとまらないサラさんが、シドさんに何と返事をしたかは書くまでもありませんね。

実際のご本人のシド・シーザーさんとサラ・プリンディヴルさんです…!!
クリスマス前の週末なので、映画を愛する人と映画館の人の共同作業による現実のハートウォーミングな物語をお伝えしてみましたが、いい話だなぁ…と文字通りに、心だけでも少し暖かくしていただければ幸いです…。
サラさんとシドさんが末永く幸福であることを祈ってあげてください…!!





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