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約10年ぶりに復活するシリーズ最新作「スクリーム4」(2011年4月15日全米公開)の動向ばかりが注目されているホラー・マスターのウェス・クレイヴン監督が、3Dは儲かる!!という神話を完全に打ち消してくれました…!!
もう、よほどの話題作でない限り、映画ファンはフェイク3D映画に割増し料金なんて、絶対に払いません!!



前述の「スクリーム」シリーズや、「エルム街の悪夢」シリーズのほか、「鮮血の美学」(1972年)などで、ジャンル映画のマニアから尊敬を集めるホラー・マスターのウェス・クレイヴン監督が、レイチェル・マクアダムス主演の「レッド・アイ(パニック・フライト)」(2005年)以来、5年ぶりに発表した新作のホラー映画「マイ・ソウル・トゥ・テイク」を、配給のユニバーサル映画が全米2,572館の約2,700スクリーンで封切ったオープニング成績は、DVDスルーにしとけばよかった…と後悔しても後の祭りのたったの691万ドルで、公開館数のうち約86%が3D映画として割増し料金を徴収していたことを考慮に入れると、どれだけ空席が目立っていたか、自ずと察しがつくでしょう…。

この「マイ・ソウル・トゥ・テイク」のオープニング成績=691万ドルというのは、1,500館以上の規模で封切られた3D映画として…、今夏、沈没した「ピラニア 3D」のオープニング成績=1,010万ドル(2,470館)を、先月9月半ばに下回って、ワースト記録を更新したアニメ映画「アルファとオメガ」のオープニング成績=910万ドル(1,625館)を、さらにまた2ヶ月連続で下回って更新した、3D映画史上サイテーのオープニング成績と見込まれており、もはや、3D=“チケットが高い”が、並か、それ以下の映画にとっては、デメリットでしかないことを完全に証明してくれました。
また、本作のような2D映画の映像をコンバートしたフェイク3D映画が敬遠されてしまうこともハッキリしたので、先週末の土曜日(10月9日)にお伝えしたように、ワーナー・ブラザースが「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」(来月11月19日世界公開)を、フェイク3D映画として公開するのを取り止めたのは大正解と考えることができそうです。


マイ・ソウル・トゥ・テイク予告編




ウェス・クレイヴン監督が自らシナリオも執筆した「マイ・ソウル・トゥ・テイク」の内容は、マサチューセッツ州にあるという設定の田舎町リバートンで、人々を恐怖に陥れた多重人格の連続殺人鬼=ザ・リッパーが死を遂げ、事件は終わりを迎えたはずだったが、ザ・リッパーの魂が、彼の亡くなった夜に生まれた7人の子どもの誰かに宿された…という迷信が広がった16年後、恐怖の惨劇が再び始まることに…!!



今年2010年5月に亡くなったデニス・ホッパーの息子で、そもそも本作に主演する予定だったヘンリー・ホッパーに代わり、主人公の少年バグを演じているのは、ダグ・リーマン監督の「ジャンパー」(2008年)の冒頭で、ヘイデン・クリステンセンの少年時代を演じていたマックス・シエリオットです。
共演者は、アレックス・D・リンツが主演の「トラブル・キッズ/マックス・キーブルの大逆襲」(2001年)に出演していたジーナ・グレイ、「トレーニング デイ」(2001年)に「バッド・ルーテナント」(2009年)と、ロクでもない刑事に縁があるデンゼル・ウィッテカー、ミーシャ・バートンとブルース・ウィリスが共演した学園ものミステリー「アサシネーション・オブ・ア・ハイスクール・プレジデント」(2008年)のエミリー・ミード、ライアン・ゴズリングの代表作「ハーフ・ネルソン」(2006年)で知られるシャリーカ・エップスといった、まぁ、見かけた記憶はあるけれど…といった、無名に近いような発展途上の人たちですね。



小道具のケータイの使い方がベタすぎる恐怖シーン…!!




なお、この「マイ・ソウル・トゥ・テイク」の映画の格付けサイト RottenTomatoes での評価の支持率は、エッ…!!と思う、ひとケタ台の8%で、本作はウェス・クレイヴン史上においても、最もサイテーのワースト・ホラーとして考えられています。でも、まっとうなホラー映画マニアの人は、こうした、ガキ向けのティーン・ホラーは観ませんよね…!!


それにしても、アメリカのホラー映画シーズンのハロウィン月である10月に突入したと言うのに、先週初公開だったマット・リーヴス監督のリメイク・ホラー映画の傑作「レット・ミー・イン」と言い、同映画と一緒に封切られた「ケース39」と言い、ホラー系ジャンル映画が軒並み不調でコケているのは気になるところで、これから公開される「パラノーマル・アクティビティ2」(10月22日全米公開)や、「Saw 3D」(10月29日全米公開)の成績も危ぶまれます…。









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