カリスマ的な役作りに挑むことが多いイカれた帽子屋のジョニデが平凡な男を演じているのは興味深くもありますが、その平凡さにならうように、映画そのものまでが平凡なハリウッド映画のアクション・スリラーのように観えてしまっているのは、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督に期待していた映画ファンの方にとっては肩すかしかもしれません…！！







昨日(9月15日)、予告編の予告編の寄せ集めで期待を煽っておいたアンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの2大スターが共演したリメイク映画のスリラー作品「ザ・ツーリスト」の予告編を、配給のソニー・ピクチャーズがリリースしたので、お楽しみください…！！
ソフィー・マルソー主演のフランス映画「アントニー・ジマー」(2005年)をリメイクした本作は、予告編でご覧のように、ヨーロッパを旅行中の平凡なツーリストのジョニデが、アンジェリーナ・ジョリーにナンパされて、ホイホイとくっついていってしまったことから、犯罪者に間違われてしまう…！！という、いわゆる、ヒッチコック・サスペンスの巻き込まれ型スリラーのような体裁となっています。
映画について、特にこだわりなく、予告編を観たとしたら、2大スター共演のアクション・スリラーとして、充分におもしろそうな感じなのですが、これがあのドイツ映画の名作「善き人のためのソナタ」(2006年)のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の作品であることについて、まっとうな映画ファンの方は、期待していたような新鮮さを見つけることができず、もしかすると少しガッカリしてしまったかもしれません。

同じソニー・ピクチャーズで、「エターナル・サンシャイン」(2004年)のミシェル・ゴンドリー監督がメガホンをとった、やっぱり、リメイク映画の「グリーン・ホーネット」の予告編が、同様におもしろそうでありながら、同監督のファンの人にとっては、あまりにもフツーの映画の印象で不満だったことと、そっくり同じような感じですね…。
CIAリーダーのみなさんは、この「ザ・ツーリスト」の予告編をご覧になり、どのような感想をお持ちになられたでしょう…？！、意見のある方は、CIAファンページのコメントに記入してください。


アンジーの謎の女の正体が逆転のオチになっていそうな予感がする、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督ハリウッド進出第1弾のロマンス紀行？！のスリラー映画「ザ・ツーリスト」は12月10日から全米公開です！！




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