8月27日全米公開、8月27日全米公開、8月27日全米公開、8月27日全米公開、8月27日全米公開…と、しつこく宣伝してきたのに、その封切り間際の2週間前になって、公開日を突然、9月3日に変えたりしたのも、よくなかったかもしれません…。




★「ヘアスプレー」(2007年)のアダム・シャンクマン監督がプロデューサーをつとめ、ラブコメ女王のドリュー・バリモアが、私生活でもくっついたり、離れたりした間柄のジャスティン・ロングと共演した恋愛映画「ゴーイング・ザ・ディスタンス」を、ワーナー・ブラザースが3,030館の約3,300スクリーンという、れっきとした全米拡大公開で封切った結果のオープニング成績はバカみたいな、たったの約688万ドルで、ホラー映画の興行セオリーとして、2週めの垂直落下の売り上げ転落を迎えた「ラスト・エクソシズム」にすら負けて、初登場第5位の恥ずかしいデビューとなってしまいました…！！

ニューヨークとサンフランシスコというアメリカ大陸の東西にわかれてしまったカップルの遠距離恋愛の葛藤を、コミカルな要素を交えながら、真実味を持って描いた「ゴーイング・ザ・ディスタンス」のオープニング成績＝約688万ドルというのは、今さら比べてみるまでもありませんが、ドリュー・バリモアが主演したラブコメ映画の前作となる「ラブソングができるまで」(2007年2月公開/製作費4,000万ドル)と比較してみると、同映画も初登場第4位で、ベスト3には入れなかったものの、オープニング成績は概ね2倍に近い約1,362万ドル(2,955館)を稼いでいましたし、国内での最終成績は約5,057万ドルで、全世界でのトータルは約1億4,589万ドルと、キチンとペイしています。
また、ラブコメ女王がプロデュースを手がけ、オールスター・キャストのひとりとして、自らも出演し、本作のお相手ジャスティン・ロングも起用した「そんな彼なら捨てちゃえば？！」(2009年2月公開/製作費2,500万ドル)のオープニング成績は約2,778万ドル(3,175館)で、国内成績は約9,395万ドル、全世界でのトータルでは約1億7,884万ドルでした。
それでこの「ゴーイング・ザ・ディスタンス」の製作費は、「そんな彼なら捨てちゃえば？！」よりも高い約3,200万ドルですから、映画ビジネスとして、いかにお話にならないか、よくわかると思います。



本作の失敗点は、ドリュー・バリモアとジャスティン・ロングの私生活を覗き見るようで、うざい…とか、いろいろ述べることができるでしょうが、過去のラブコメ映画との大きな違いは、これまでの作品のレイティングがPG-13で、実質的に視聴制限などなかったのに、本作はR指定映画として、ラブコメ女王にはミスマッチな大人向きに作られ、観客層を限定してしまったのが、そもそも計算違いだったかもしれません。


そうしたドキュメンタリー映画のタッチをくわえた意欲作の恋愛映画の監督は、ドキュメンタリー映画の「くたばれ！ハリウッド」(2002年)、「アメリカン・ティーン」(2008年)が高い評価を集めた女流のナネット・バースタイン。
本作で劇映画の演出に初挑戦と相成ったわけですが、映画の格付けサイト RottenTomatoes においては、彼女のキャリア中でワーストの最低の支持率＝48％しか集められませんでした…。


共演者として、ジャスティン・ロングのルームメイトの親友ダンを演じているのは、人気シットコム「イッツ・オールウェイズ・サニー・イン・フィラデルフィア」のチャーリー・デイ(↑左)。
もうひとりの友人ボックスは、ドリュー・バリモアとはエンジェル関係のキャメロン・ディアスの「ベガスの恋に勝つルール」(2008年)や、ライバルとも言えるジェニファー・アニストンの「バウンティー・ハンター」(2010年)に出演していたコメディ・ライターでパフォーマーのジェイソン・サダイキスです(↑右)。


そして、ドリュー・バリモアのヒロイン、エリンの姉妹は、「サマンサ Who？」のクリスティナ・アップルゲイト(↑)。
で、その夫のフィルを演じているのは、ザック・エフロンの「17 Again」(2009年)に出てたジム・ガフィガンなのですが、彼がカップルと初めて出会う自己紹介の場面をご覧下さい…！！








チャーリー・デイが、恋人を連れてきた親友ジャスティン・ロングのために気を利かす場面！！





「ゴーイング・ザ・ディスタンス」 予告編






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