宝くじなんて当たりっこないのさ…！！とケチをつける同僚に向かって、宝くじが趣味の女性救急隊員は、いずれかの時点で、誰かが必ず、大当たりにめぐりあう確立の問題なのよ…！！、根拠はないけれど、今夜、誰かにその運命が訪れる気がするわ…！！などと、自分の予感が現実になるとも知らず、冒頭の場面で語っています…。







シアトル在住のCMディレクター、ダン・ブラウンさんが監督したショートフィルムのサスペンス作品「ユア・ラッキーデイ」(Your Lucky Day)です…！！
約16分間の作品で、セリフが多く、英語の苦手な方にはパスされてしまいそうですが、あらかじめカンタンなあらすじを承知しておけば、あとは目で追うだけで理解できると思いますし、これは観逃がすと損な短編映画なので、時間のある週末にぜひ、じっくりとご覧いただきたいと思います。

この「あなたの吉日」は、ある夜、たまたま、コンビニに居合わせた人たちの運命の歯車が狂って、暴走する物語で、その発端は、おじいさんが数字を選ぶ宝くじで繰り越された巨額賞金の1億5,600万ドル＝約139億2,000万円を引き当ててしまったことから、レジのお金を狙うはずだった強盗がその宝くじを奪おうとし、流血の事態に…！！
そして、せっかく大金をつかんでも、刑務所に入ってしまっては元も子もない強盗犯は、その場にいた人たちにも分け前の大金を与えるかわりに、防犯カメラのビデオ映像を消去し、黒人の強盗が押し入ってきたウソの事件をデッチあげる口裏あわせの共犯を持ちかけるのでしたが…。

緊張感をたもったストーリーの運び方と、冒頭のイントロをキチンと皮肉なオチに持ってきたブックエンドの心憎い構成、そして、登場人物の感情を表現したフラッシュバックの演出を交えた手際よい編集に、何と言っても、出演者の俳優それぞれの演技が素晴らしく、非の打ちどころがない完璧なショートフィルムの見本のような作品ではなかったでしょうか。こういったハイレベルのショートフィルムがポッと表れ出でるところに、アメリカ映画の奥深い底力を感じずにはいられません。
ところで、強盗を演じてたのは、「恋するアンカーウーマン」のカメラマン、チックでしたね…！！、イーライ・ロス監督の「キャビン・フィーバー」(2003年)に出てたライダー・ストロングですよ…！！




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