映画サイトはふつう、俳優の私生活にまつわるゴシップはめったに取り上げないものですが、映画史に残るアクション・スターであると同時に、アカデミー賞最優秀監督賞を受賞したオスカー監督が、そのキャリアにピリオドを打つことになるかもしれない…とあっては、伝えなければ仕方がありません…!!
業界メディアの RiskyBiz や、DEADLINE が伝えたところによれば、業界最大手のタレント・エージェンシーであるウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント(=WME)が、メル・ギブソンとの関係を清算し、解雇することを決定したそうです…!!
「マッド・マックス」シリーズや、「リーサル・ウェポン」シリーズといった人気のアクション映画を代表作とするメル・ギブソンについて、もはや、紹介は不要ですが、WME がメル・ギブソンを解雇すると決めた理由については、その説明の前に、まずは以下 ↓ にアタッチした音声をお聴きください。
これはメル・ギブソン54歳が昨2009年10月に自分の娘を産ませながら、今年4月に破局が明らかとなった元恋人のオクサナ・グリゴリエヴァ39歳を、どうやら電話を通じて、過激な言葉で罵倒する様子を極秘裏に記録したものです。
わが子まで授けるほど愛したはずの女性に向かって、“売春婦”と罵り、“家に火をつけてやる!!”とか、“お前のようなブタ女は、黒Oぼどもに輪姦されて然るべきだ!!”といった、とても、まともに聞いていられない恐ろしい言葉をメル・ギブソンが発している、この音声テープは、お互いの接近禁止命令の申し立てや、生後9ヶ月の娘ルチアちゃんの親権をめぐって、メル・ギブソンとオクサナ・グリゴリエヴァが争っている裁判の証拠物件として、メル・ギブソンによってドメスティック・バイオレンスが行われたことを裏付けるべく、オクサナ・グリゴリエヴァが提出したもので、その出所は不明ですが、先週末の今月7月はじめに、いずこからか?!、流出したことが明らかとなりました。
しかし、出所は不明と言っても、メル・ギブソンの凶暴な一面を露わにした音声を録音したのは、オクサナ・グリゴリエヴァ側ですから、裁判所の許可を得ずに、重要な証拠物件を世に出したオクサナ・グリゴリエヴァを、メル・ギブソンと弁護士のステファン・コロドニーは非難していますが、当然、オクサナ・グリゴリエヴァ側は、流出への関与を強く否定し、泥沼となっています…。
そして、メル・ギブソンにとって致命的なのは、この音声テープによって、メル・ギブソンによる暴行が事実であるとの疑いを強めたロサンゼルス郡保安官事務所が、今年1月と2月の両月において、マリブで行われたらしいメル・ギブソンによるオクサナ・グリゴリエヴァへの虐待を裏付け、起訴する証拠固めの捜査に乗り出したことで、メル・ギブソンは今後、大変な厄介な立場に追い込まれかねません…。
…といったような、メル・ギブソン自身の人格が招いてしまった?!とも言える最悪の事態が、WME によるメル・ギブソン解雇から映画界追放にいたるかもしれない破綻の引き金なわけですが、その決定には、さらに別の要因として、先週末の土曜日(7月3日)に、WME が合併して誕生する以前のウィリアム・モリスで上級副社長をつとめ、約30年間に渡って、メル・ギブソンの代理人だった業界の大物エド・リマト氏(享年74歳)が病死したことが少なからず関係しています。
それと言うのも、テレビシリーズ「アントラージュ★オレたちのハリウッド」で、ジェレミー・ピヴェンが演じているタレント・エージェント、アリ・ゴールドのモデルとして知られる、WME 合併以前のエンデヴァーの創業者であり、WME の現CEOアリ・エマニュエルは、かねてよりメル・ギブソンに対して、不快感を示しており、メル・ギブソンが2006年に飲酒運転で逮捕された際に、ユダヤ系の警察官に対して、反ユダヤ主義の差別発言を行ったことに怒ったユダヤ系のアリ・エマニュエルは、すでに当時、メル・ギブソンを映画界から追放することを訴える運動を起こしています。
よって、そのアリ・エマニュエルが仕切る WME は実際としては、すでにメル・ギブソンの代理人活動を行ってはいなかったようですが、エド・リマト氏が WME に所属していたことで、メル・ギブソンも WME のタレントとして扱われ、後ろ盾を得られていました。
つまり、エド・リマト氏の死によって、 WME はメル・ギブソンと完全に手を切り、今や、幼い子を抱えた恋人に暴力をふるう卑劣なオヤジとして、全女性を敵にまわし、ナチスによる大量虐殺のホロコーストはなかったという持論で、ユダヤ系社会を怒らせ、サイテーの黒Oぼ差別発言で、ブラック・ソサエティにもケンカを売った?!、四方八方、敵だらけのメル・ギブソンを見放すことが可能になりました…。
ハリウッドには、レオナルド・ディカプリオのように、タレント・エージェンシーに属さず、自らの個人事務所を拠点として、完全にフリーランスで仕事を行っている者もいます。
メル・ギブソンの代理人は、WME の解雇の決定について、“メル・ギブソンにタレント・エージェンシーは必要ない”、“2年先まで、仕事のスケジュールが埋まっている…”と強気の声明を発表していますが、 RiskyBiz のキム・マスタースは、“メル・ギブソンを使うぐらいなら、リンジー・ローハンと仕事する方がマシ!!”という映画スタジオの内々の見解を報じており、あらためてアリ・エマニュエル= WME がメル・ギブソンの追放に動き出すまでもなさそうです…。
果たして、このようなメル・ギブソンが四面楚歌の成り行きを受けて、ジョディ・フォスターが監督したメル・ギブソン最新主演作の不条理なコメディ映画「ビーバー」を配給するサミットワイライト・エンタテインメントは、同映画を全米公開することなど可能なのか?!、メル・ギブソンが現在、監督している「ハウ・アイ・スペント・マイ・サマーヴァケーション」が完成したとして、本当に観られるのか?!、また、ひとりで仕事していける真面目なレオを主演に迎える映画監督引退作品となるバイキング映画は本当に作られるのか?!、メル・ギブソンの進退の行方が注目されることになります…。
CIAリーダーのみなさんは、メル・ギブソンが抹殺され、映画界の表舞台から完全に消えてしまうかもしれない…という深刻な状況について、どのように思われるでしょう…?!
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