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今春3月に、フランスのTVドキュメンタリー番組が、本人はそうとは知らない被験者に、クイズに不正解した者に電撃の体罰を与える役割をつとめさせたところ、大勢が容易に高電圧で人を感電死させようとした…!!という、恐ろしい話題をお届けしました。人は“役割”を与えられると、自分本来の人間性や考え方ではなく、“役割”に沿った、それらしい“権威”を持って振る舞おうとし、そうした心理が大量虐殺のホロコーストなどの常軌を逸した行動に結びつくのでは…?!という、スタンレー・ミルグラム博士の“権威への服従実験”をテレビ化したわけですが、この映画も同じ禁断の実験を原作?!としているのは言うまでもありません…!!



仮りに設えた擬似刑務所を舞台に、“看守”と“囚人”とに分かれた被験者の監獄実験がエスカレートして、手に負えない事態に陥る様を描いたドイツ映画の問題作「es[エス]」を、「スプライス」(2010年)などで好調のエイドリアン・ブロディ主演でリメイクした「ジ・エクスペリメント」の営業ツールのセールス・ポスターです…!!
「es[エス]」自体が有名な映画で、監獄実験も冒頭で記したテレビ番組のように様々に応用され、よく知られていることからすると、新鮮味に欠ける、ちょっと出がらしのような「ジ・エクスペリメント」ですが、このリメイク映画のシナリオを自らしたため、監督したのが、人気テレビシリーズ「プリズン・ブレイク」の製作総指揮をつとめて、脚本を執筆していたクリエイターのポール・シェアリングだ…!!というのはユニークで、脱走をテーマに刑務所をつぶさに描いていた人が、どのように監獄実験に斬りこんでいるのか?!、その視点の置きどころに興味がそそがれます。


先にこのポスターを営業用と記したのは、ポスターをよくご覧になれば、お気づきのように、どこにも公開日らしきものが記されていないからで、その事実に則り、本作の封切りは今のところ、未定となっています。
しかしながら、北米ではすでにソニー・ピクチャーズが配給権を取得しており、同社は今年2010年中に公開の方針で、日程を調整しているそうなので、そう遠くない日に予告編が観られることになりそうです。

この「ジ・エクスペリメント」で、エイドリアン・ブロディと一緒に実験しているのは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッド、「ラストキング・オブ・スコットランド」(2006年)のアミン大統領AKAフォレスト・ウィテカー、「アドレナリン2/ハイ・ボルテージ」(2009年)のクリフトン・コリンズ・Jr、「トワイライト」(2008年)のキャム・ギガンデット、「テイクン」(2009年)で誘拐されて、行方が「LOST」になっていたマギー・グレイスといった面々です。
もしも、自分が監獄実験に参加し、どちらかを選ぶしかないなら、看守と囚人、あなたはどちらの役割を演じてみたいでしょう…?!



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