************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


世界各国で膨大な数の人たちに、テレビドラマの最終回を録画ではなく、わざわざ、その放送時間に合わせて帰宅し、キチンと観届ける…といった大昔の習慣を一夜だけ取り戻させた「LOST」や、謎のモンスター映画「クローバー・フィールド」(2008年)、新生「スター・トレック」(2009年)、そして、往年のスピルバーグ映画を復刻する最新作「スーパー8」(2011年夏公開)など、ジャンル系の傑作を次々におくり出すJ・J・エイブラムスは女性映画を手がけても、やはり、こんなにお見事です…ッ!!




メディアの天才J・J・エイブラムスがプロデュースを手がけたパラマウント映画の最新作の女性映画のロマンチック・コメディ「モーニング・グローリー」の予告編です…!!
この映画の物語は…、ローカル局でニュース番組の激務をこなすテレビ・プロデューサーのベッキーは努力の甲斐なく、番組から降板させられてしまい、失業した彼女が次に何とか、ありつけた仕事はニュースも伝えるが、実際のところ、ジャーナリズムとは無縁な朝のワイドショー番組だった。それでも自分の手腕を発揮し、業界で一旗あげようとガンバるベッキーは、伝説的なニュースキャスターのマイク・ポメロイを口説き落とし、自分の番組の司会者に起用することに成功!!、ところが、芸能人のゴシップや、ファッション・チェックなどをネタにする朝のワイドショーなんて低俗と舐めるマイクは、パートナーの女性司会者コリーンの揚げ足をとったり、オンエア中にベッキーが同僚プロデューサーのアダムと肉体関係を持ったことなどを暴露して、自分勝手に暴走してしまう…!!、一発大逆転のはずが、たちまち、再び危機に瀕してしまった状況をベッキーは脱し、自分の仕事と恋を守り通していくことができるの…?!
…といったような内容で、お話自体に特に目新しさはないのですが、この「モーニング・グローリー」の輝く魅力は、何と言っても、映画通のツボをおさえたキャスティングのセンスのよさで、「きみに読む物語」(2004年)や、「タイムトラベラーズ・ワイフ」(2009年)といった恋愛映画に加え、「シャーロック・ホームズ」(2009年)でロバート・ダウニー・Jrの相手役をつとめたレイチェル・マクアダムスが、こうした都会的なロマコメ映画のヒロインを演じているのに新鮮な印象を覚えずにはいられません…!!
女性らしい雰囲気がいつも、とても素敵なレイチェル・マクアダムスは、何となく、あまり目立たない存在ながら、実は映画スタジオを儲けさせられる女優第3位として、堅実な演技力を備えた実力派の彼女が出演した映画は概ね、一定以上の評価を勝ちとり、ヒットの実績を残すことになります。そのレイチェル・マクアダムスのポテンシャルに目をとめ、ズバリ主役のヒロインに起用したJ・Jの良心的な選択に、映画ファンの方は拍手を贈りたくなるのでは…?!


そのレイチェル・マクアダムスを困らせる役として、「プラダを着た悪魔」(2006年)の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナが筆をとった本作で、言わば、同映画のメリル・ストリープにあたる存在の伝説的な大物ニュースキャスター役を、あのハリソン・フォードが演じている…!!というのも、映画ファンは思わず笑ってしまうようなイタズラ心に満ちた痛快さで、ハリソン・フォードが本来、兼ね備えながら、長らく活用されてこなかった持ち前のチャーミングな個性が久しぶりに存分に発揮されていそうです…!!
そして、元美人コンテストの女王で、低俗な朝のワイドショーの司会者であることに、何の疑問も不満も抱かず、それを自分の仕事として愛着を持ち続けてきたコリーンを演じているのは、ウディ・アレンの絶頂期の名作「アニー・ホール」(1977年)や、映画の中の映画「ゴッドファーザー」シリーズ、また、女性の孤独を描いた問題作「ミスター・グッドバーを探して」など、1970年代に大きな足跡を残し、近年も「恋愛適齢期」(2003年)などで活躍している名女優のダイアン・キートンですが、「赤ちゃんはトップレディがお好き」(1987年)では、働く女性の抱える悩みをコミカルに演じ、ヒロインだった彼女が、少し似通ったテーマの作品で、今や、ヒロインを支える脇役として登場し、肉襦袢の着ぐるみで相撲をとっているッ!!のは、何とも、感慨深いものがありますね。


以上の見事なトリオのアンサンブルに加わって、レイチェル・マクアダムスと関係を持つ同僚のプロデューサーを演じているのは、「ウォッチメン」(2009年)のナイト・オウルことパトリック・ウィルソンで、「ザ・フライ」(1986年)や、「眠れぬ夜のために」(1984年)などのカルト的な作品のほか、「ジュラシック・パーク」シリーズで有名なジェフ・ゴールドブラムも出演しています。
監督は、ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの傑作ロマンチック・コメディ「ノッティングヒルの恋人」(1999年)のほか、ピーター・オトゥールが主演した名作「ヴィーナス」(2006年)を発表したロジャー・ミッシェルです。


「プラダを着た悪魔」の脚本家のシナリオを、「ノッティングヒルの恋人」の監督がメガホンをとり、「きみに読む物語」の女優が主演した…!!と書けば、これ以上はないロマンチック・コメディ映画を、あの「クローバーフィールド」のプロデューサーが仕掛けた?!最新作「モーニング・グローリー」は、今秋11月12日から全米公開!!
この映画は、タダのロマコメではなく、「プラダを着た悪魔」や、あるいは、似たテーマを扱った「ワーキング・ガール」(1988年)、「ブロードキャスト・ニュース」(1987年)などのように、ひょっとするとオスカーの賞レースにからんでくるかもしれない、愛される映画の底力を秘めていそうです…!!



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