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シリーズ最新作「シュレック4・エバーアフター」のオープニング成績=約7,125万ドルは、今年2010年に全米公開された映画の中で、「アイアンマン2」=約1億2,812万ドル、「アリス・イン・ワンダーランド」=約1億1,610万ドルに続く、第3位の好成績ですが、それではダメなようです…!!



ドリームワークス・アニメの看板作品にして、アニメ映画史上で最も成功したシリーズの最新作「シュレック4・エバーアフター」を、パラマント映画が、2,373館の3Dシアターを含む全米4,359館の約9,500スクリーンで封切った結果のオープニング成績は、前述のように約7,125万ドルで、「カンフー・パンダ」(2008年6月公開)のオープニング成績=約6,023万ドル(4,114館)、「UP/カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年5月公開)の同成績=約6,810万ドル(3,766館)をしのぐ大ヒットになりました…!!
しかしながら、下 ↓ の過去のシリーズの成績をご覧いただきたいのですが…、各数字の金額はオープニング成績と国内での最終成績、そして、全世界でのトータルです。

シュレック」(2001年5月公開)  4,234万ドル(3,715館) → 2億6,766万ドル4億8,440万ドル
シュレック2」(2004年5月公開) 1億803万ドル(4,223館) → 4億4,122万ドル9億1,983万ドル
シュレック3」(2007年5月公開) 1億2,162万ドル(4,172館) → 3億2,271万ドル7億9,895万ドル

第1作で火がついた人気を受けた以後の続編として、最新作の第4弾のオープニング成績は、前作の「シュレック3」から大きく数字を下げてしまったばかりか、さらにひとつ前の「シュレック2」にも、まるでおよんでいません…。
となれば、「シュレック」シリーズとして、「シュレック4・エバーアフター」は期待ハズレだ…と言われてしまうのも、やむを得なく、また、その最新作の公開規模が、アニメ映画史上最大の新記録であると同時に、3D映画史上最大のスクリーン数でもある驚きの超々拡大公開の前提を踏まえれば、オープニング成績=約7,125万ドルは、その器の大きさに適したものではなく、2010年暫定第3位のオープニングヒットでも、今ひとつだ…と評されるのも、致し方ないのかもしれません。
さらに、「シュレック4・エバーアフター」のオープニングヒットは、アニメ映画史上において第4位となる大記録でもあるのですが、ひとつ上の第3位に着けている「ザ・シンプソンズ・ムービー」(2007年7月公開)の約7,403万ドル(3,922館)を抜けなかったことで、第1位「シュレック3」、第2位「シュレック2」に次いで、「シュレック」シリーズによるBEST3独占を果たせなかったため、やはり、これも期待ハズレとガッカリされてしまっています…。


以上のように「シュレック4」は、フツーに見れば、充分に御の字の大ヒットであるのにもかかわらず、大ヒットシリーズに課せられた過度な期待ゆえ、シリーズにおける売上げ新記録の更新を果たせなかったことで、けして、よしとはされない気の毒なわけですが、製作費においても、その期待に比例して、シリーズ最大となる約1億6,500万ドルを、パラマウント/DWAは最新作に次ぎ込んでいますから、その資金を回収して、利益を上げなければならない両社としては今後、どれだけ集客を落とさず、人気を維持できるか?!に望みを託すことになります。

しかしながら、そのロングランの可能性を測る目安となる映画の中身の評価について、シリーズの第1作「シュレック」が、映画の格付けサイト RottenTomatoes で、90%という高評価で優秀な“新鮮映画”に認定され、「2」も88%で、やはり“新鮮映画”だったのに対して、最新作の「シュレック4・エバーアフター」は、現在のところ、54%で、“腐敗映画”に認定されてしまっています…。
54%というのは、初登場第6位で、いきなりコケて、下位ランクからの出発であっても、ハナからあまり期待されていないので、まぁ、いいか…といった、「シュレック4」とは異なるお気楽な立場の“サタデーナイト・ライヴ・ムービー”の「冒険マクグルバー」と同じ評価の支持率です。
また、封切り直後の出足は今イチだったのに、その後、口コミで人気を広め、集客率を大きく落とすことなく、結果的に大ヒットを達成した、同じドリームワークス・アニメ作品の2010年暫定BEST①映画「ヒックとドラゴン」は、98%の大絶賛の支持率で、けなす奴の方がおかしい…!!といった状況ですから、評価ポイントで大きく劣る「シュレック4」に、それと同じ伸びを期待するのは、少し難しい感じがします。


とは言え、実のところ、シリーズの前作「シュレック3」も、RottenTomatoes で、41%という低い支持の“腐敗映画”だったのですが、先のデータのように、国内だけで3億ドルを超える莫大な金額を集めることができました。
ただし、それは「シュレック2」の国内興行成績全体におけるオープニング成績が占める割合が約25%だったのに対し、「シュレック3」は、オープニング興行だけで約38%の売上げをまかなっていることからも、同映画の成功は、傑作だった前作「シュレック2」の人気によりかかっていて、今ひとつだね…の評価が広がる前に、しょっぱなで大きく稼げたことが要因だったことがうかがい知れます。
よって、「シュレック3」が腐敗映画だったが故に、「シュレック4」が新記録のウルトラ拡大公開で、せっかく、膨大なお客さんを迎え入れられる準備を整えたのに、大爆発の観客動員が見られなかったのは当たり前だ…ということになりますね。
それに「シュレック」ファンの多くは、シリーズは3部作で完結していて、最新作の「4」は蛇足だと見る向きも少なくないようです…。


シュレック4・エバーアフター予告編



蛇足?!の「シュレック4・エバーアフター」の内容は、幸せボケ?!、それとも中年の危機がそう思わせるのか?!、今一度、モンスターのオーガとして、恐れられるスリリングな気分を味わいたいシュレックが、グリム童話に登場する悪い小人の魔法使いのキャラクターであるルンペルシュティルツキンと、1日だけの約束で、昔に戻る契約を結びますが、それは遠い遠い王国を乗っ取り、自分が王になろうとするルンペルシュティルツキンの謀略だった…!!というもので、シュレックは、フィオナや、ドンキー、長ぐつをはいた猫といった、おなじみの仲間が自分のことを知らない別世界に送り込まれてしまうことに…!!、果たして、孤独におちいったシュレックは、自分の仲間を取り戻し、ルンペルシュティルツキンから王権を奪い返すことができるのか…?!
アニメ映画史上最も成功した「シュレック」シリーズの栄えあるトリの最終章のメガホンをつとめたのは、ベン・アフレックが主演したサイテーのクソ映画として有名な「恋のクリスマス大作戦」(2004年)を作ったサイテーの映画監督として罵られているマイク・ミッチェルです。声優は、以下 ↓ の写真のように、いつもの顔ぶれです…!!

「シュレック」シリーズが終わってしまえば、愛の伝道師マイク・マイヤーズはもう後がない…?!

フィオナ姫のキャメロン・ディアスは、セス・ローゲンと共演した「グリーン・ホーネット」のデキが悪く、作ったソニー・ピクチャーズすら見放して、コケるのは必至なので、トム・クルーズと共演した「ナイト&デイ」だけが頼りです…!!

エディ・マーフィーは結局、「ビバリーヒルズ・コップ4」ではなく、「ナッティ・プロフェッサー3」を準備中ですが、どちらも不要な続編であることにおいて、何ら変わりはありません…!!


アントニオ・バンデラスは「アタメ」(1990年)以来、約20年ぶりにコンビを復活するペドロ・アルモドバル監督の最新作の恐怖映画「ザ・スキン・アイ・リヴ・イン」に主演!!、原作は、ティエリー・ジョンケの「蜘蛛の微笑」(ハヤカワ文庫)です!!、期待大です!!

悪役のルンペルシュティルツキンは、シリーズには「2」から参加している声優のウォルト・ドーンです。

「シュレック4・エバーアフター」の興行生命は、来月6月18日にディズニー・ピクサーの大ヒットシリーズ最新作「トイ・ストーリー3」が封切られるまでの約ひと月弱の期間ですから、オープニングでサッサと1億ドル以上を稼げなかったことで、もはや、前作の3億ドル台の売上げには、まず手が届かず、2億ドルは何とか超えるにしても、第1作めのように2億ドル台後半にまで、数字を積み上げられるか?!も微妙だと言わざるを得ません…。
やっぱり、勢いで子どもを作るのは3人までが無難で、4人めは慎重に考えたほうがよいのかも…?!


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