トム・クルーズのレストランは、レミーのとこよりもおいしくありません?!、シリーズ最新作「ミッション・インポッシブル4」の安いギャラに、ブラッド・バード監督が難色を示した!!
by
Billy
2010年4月10日土曜日
「ホット・ファズ」(2007年)のエドガー・ライト監督と、「ゾンビランド」(2009年)のルーベン・フライシャー監督は候補から消え、ブラッド・バード監督ひとりだけに絞られましたが、手早く作らなければならない即席料理の実写映画?!は、レミーのレストランほどには、おいしくないようです…!!
14年間もの長きに渡って、契約を結んでいたパラマウント映画から、その宗教法人?!としての不穏な活動や、日本語の“プッツン”に相当するような“ジャンピング・カウチ”という不名誉な新語を生んでしまったオプラ・ウィンフリー・ショーでの奇行などを理由に、2006年に同社から絶縁のクビにされて以来、落ち目の転落を続けていたトム・クルーズが、投資家を集める客寄せパンダとして自分を拾ってくれたMGMが倒産にいたる危機を察してか?!、おととし2008年の春頃から始めたパラマウント映画とよりを戻す水面下での活動が実を結び、ついに昨2009年6月に復帰が決定した起死回生のシリーズ最新作「ミッション・インポッシブル4」の監督として、冒頭にあげたように、エドガー・ライト監督、ルーベン・フライシャー監督、そして、ブラッド・バード監督の3人の名前が候補にあがっていました。
この件について、最新の情報をアップデートしたニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture によれば、エドガー・ライト監督と、ルーベン・フライシャー監督は候補から外れ、ディズニー・ピクサーで前述の「レミーのおいしいレストラン」(2007年)や、「Mr.インクレディブル」(2004年)などを発表してきたブラッド・バード監督が、「ミッション・インポッシブル4」の監督にほぼ決定し、初の実写映画のメガホンをとることになりそうなのですが…。
Vulture によれば、実写映画とアニメ映画の監督料の格差について、「ミッション・インポッシブル4」を製作するパラマウント映画と、ブラッド・バード監督との間で意見が異なり、今だ最終的な合意にたどり着けず、ブラッド・バード監督の就任を正式に発表できない状態となっているようです。
ブラッド・バード監督の言い分としては、着手から完成までに約3年間を要するアニメ映画は、その間の収入が保障され、トータルとして大きな金額を手にすることができるのに対し、1年足らずで完成してしまう実写映画はギャラが安すぎる…とのことです。
このブラッド・バード監督の不満については、拘束期間が短いのだから仕方がないじゃないか…!!とか、ならば、アニメ映画を1本作る期間に、実写映画を3本作ればいい…!!などと漠然と思ってしまいそうですが、ブラッド・バード監督としては、実写であれ、アニメであれ、自分の創造性を傾けて、ひとつの作品を仕上げるからには、その作業に要する時間とは無関係に、同じだけの対価が欲しい…ッ!!ということになるのでしょう。
そうしたブラッド・バード監督のクリエイターとしてのプライドに配慮しつつ、本当は宗教へののめり込みでも、愛妻ケイティ・ホームズへののめり込みでもなく、トム・クルーズの高すぎる出演料など贅沢な映画の製作費を嫌って、追い出したパラマウント映画が、どこまでディスカウント交渉に踏み込めるのか?!が、新たなミッションの最初のハードルになってしまったわけですが、すでに「ミッション・インポッシブル4」の全米公開日を2011年5月27日に決定し、今夏から撮影開始のスケジュールを組んでしまっているパラマウント映画としては、今から新たな監督をピックアップするのもインポッシブルであるため、少し妥協せざるを得ないのかもしれません…。
しかし、ブラッド・バード監督は当初に実写映画の監督デビュー作として予定していた、1906年に発生したサンフランシスコ大地震を描く「1906」のスケールが大きすぎることから、プロジェクトが暗礁に乗り上げてしまっているので、手っ取り早く「ミッション・インポッシブル4」を監督し、実写映画でも大ヒットを成し遂げられる実績を見せつけるのも得策のような気がします。
シリーズの前作「M:I:III」(2006年)の監督に、トム・クルーズが抜擢してくれたことから、パラマウント映画との良好な関係を築き、新生「スター・トレック」(2009年)の大成功につながった、メディアの天才J・J・エイブラムスが、最後の映画スターへの恩返しとして製作総指揮をつとめるシリーズ最新作「ミッション・インポッシブル4」のシナリオを担当したのは、J・Jの大ヒット・テレビシリーズ「エイリアス ~2重スパイの女」の脚本チーム、ジョシュ・アップルバウムとアンドレ・ネメックです。
「24 -TWENTY FOUR-」の脚本チームを採用し、「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)のマーティン・キャンベル監督にメガホンをとらせようとしていたトムの最初のプランとは、大きく様変わりしましたね…!!
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