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ぼくがあまりにも大根役者とバカにするので、先日のワイルダーさんの「バッド・ルーテナント」評に続き、マレードさんもニック・ケイジを見直してくれています…!!、そんなわけで、マレードさんのひとまとめレビューの今回は「ナショナル・トレジャー」です!!





宝探し、というありがちなあらすじの中に、新鮮さあふれる工夫が随所にちりばめられている点が、このシリーズのよさだと思います。

2作を通して、洞窟や未開の地ではなく現代的な高層ビルが立ち並ぶ都市を中心に展開される物語や、斬新な方法であらゆる場所に、ときには"不法に"侵入していく主人公ベンたちの行動には興奮させられます。
また1作目では、宝探しよりも宝の地図探しに時間をかけていた点も面白く感じました。
紙幣などの身近なものから歴史的な遺産まで、あらゆるものに隠された謎を、ベンがその変態的な歴史オタク頭脳で次々と解き明かしていくテンポもいいですね。

そして何より、そのテンポの良さを支えるトレヴァー・ラビンによるスコアが素晴らしいです。「アルマゲドン」を彷彿させるような胸を熱くする壮大なテーマから緊張感あふれるシリアスな音まで、シンセサイザーとオーケストラを上手く融合させ、作品の良さを際立たせています。

シリーズ2作目となる「リンカーン暗殺者の日記」では、よりスケールの大きなストーリーになっていきます。

その分見せ場も増え、カーチェイスをはじめとするアクションも激しさを増しますが、少しまとまりが悪くなった印象を持ちました。クライマックスとなる宝の有無、そしてその見せ方も、1作目のほうが魅力的です。
ただ、世界中の様々な都市をめぐっていく贅沢さは、一見の価値ありだと思います。

私自身、このシリーズには好印象を持っています。というのも、このシリーズがどの年齢層の人にも楽しめる数少ない実写映画だと思うからです。

謎解きやアクション、時にはコメディの要素が軸となるストーリーの中で、ディズニーらしい魅力的なキャラクターが活躍し、また、殺人や流血、暴力的なシーンがほとんどないため、小さな子でも安心して見ることができると思います。

そして、歴史上のフィクションとノンフィクションとの絶妙な境いや、作りこまれたCGは、大人の鑑賞にも十分耐えうる仕上がりです。
家族と見るとき、恋人と見るとき、さまざまな場面でその場を盛り上げてくれるでしょう。
脚本を書くだけのネタは世界中に充分にあるので、是非これからも続いていってほしいシリーズです。 by Mairead

Mairead's Review
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