かめはめ波を放つ大根役者のニコラス・ケイジを観て、これこそがあのディズニーのミュージカル・アニメーションの古典「ファンタジア」(1940年)の実写映画化だッ！！とわかる人はまず、いるはずないと思いますが…、そうなんですッ！！ →
ディズニーの名作アニメを、実写映画として現代のニューヨークを舞台に…というコンセプトからして、プリンセス・エイミー・アダムスが生身でディズニーのお姫さまを演じて、大ブレイクを果たした、現代アメリカ映画の最高傑作「魔法にかけられて」(2007年)の成功に便乗した第2弾であることは明らかな最新作「ソーサラーズ・アプレンティス」の予告編と写真を、ディズニーが初公開しました…ッ！！
「ロード・オブ・ウォー」(2005年)で共演した息子のウェストン・コッポラ・ケイジを産ませた過去の交際相手であるクリスティーナ・フルトンから、これまでの彼女に対する様々な虐待行為について、しめて総額1,300万ドルを支払えッ！！という損害賠償を求める民事訴訟を起こされたニコラス・ケイジが主演する「ソーサラーズ・アプレンティス」(＝魔法使いの見習い)は、冒頭に記したように、ディズニーの古典アニメ「ファンタジア」の中で、ミッキー・マウスが主演した“魔法使いの弟子”のパートを元にして作られたファンタジー・アドベンチャー映画の最新作で、監督は、ニコラス・ケイジの大ヒット・シリーズ「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。プロデューサーは、その「ナショナル・トレジャー」シリーズ2本のほか、「ザ・ロック」(1996年)、「コン・エアー」(1997年)、「60セカンズ」(2000年)、そして、「Gフォース」(2009年)と、かつては名作「リービング・ラスベガス」(1995年)でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、演技派だったニック・ケイジをアクション・スターに生まれ変わらせ、調子づかせるキッカケを作ったスーパー・プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーで、この「ソーサラーズ・アプレンティス」が、ふたりにとっては第7作めのコラボ作品ということになります。
ウルトラ・バイオレンスのコミック・ヒーロー映画「キック・アス」(2010年4月全米公開)では、11歳の小学生の娘を最凶のニンジャの殺し屋に育て上げる教育パパのニック・ケイジは、本作では魔法使いのバルサザー・ブレイクとして、その得意の指導力？！で、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」（2008年)に出てた“無名俳優”として有名なジェイ・バルチェル(↓写真)が演じる平凡な大学生のデイヴに、ハリー・ポッターの才能を見いだし、デイヴをいっぱしの魔法使いに教育してタッグを組み、アルフレッド・モリーナの悪の魔法使いホルバートと、その弟子のドレイク・ストーンと対決することに…ッ！！
「スパイダーマン2」(2004年)の“タコ男”ドクター・オクトパスのアルフレッド・モリーナが悪役…というのは、少し新鮮味に欠けるのですが、悪の魔法使いに弟子入りするイリュージョニストのドレイク・ストーンを演じる「ロックン・ローラ」(2008年)のトビー・ケベルの方に期待したいですね…ッ！！
ジェイ・バルチェルが憧れる恋のお相手は、「ディセンバー・ボーイズ」(2007年)ではハリー・ポッターの恋のお相手だった、「ベッドタイム・ストーリー」（2008年)に続けてディズニー映画に登場のテリーサ・パーマー。
ニコラス・ケイジの魔法使いバルサザーの昔の恋人として、悲恋の魔女ヴェロニカを演じているのは、「マトリックス」シリーズのモニカ・ベルッチです。
元のオリジナル・アニメ「ファンタジア」からは想像もつかない「ソーサラーズ・アプレンティス」のシナリオを執筆したのは、韓国ホラー「箪笥」(2004年)のハリウッド版リメイクで、エミリー・ブラウニングが主演した「アンインバイテッド」(邦題「ゲスト」/2009年)のダグ・ミロとカーロ・バーナードのコンビに加え、前述の「ベッドタイム・ストーリー」を執筆した脚本家のマット・ロペスです。
果たして、大根役者と無名俳優の魔法使い師弟が、マンハッタンと愛する女性たちを守ることができるのか？！、撮影中の交通事故が話題になってしまったディズニー映画の最新作「ソーサラーズ・アプレンティス」は、来年2010年7月16日全米公開の予定です…ッ！！
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