************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


パラマウント/ドリームワークス・アニメが、アメリカでは昨日となる初日=3月26日(金)に、全米4,055館の約7,000スクリーンで公開した最新作の3D/CGアニメ「ヒックとドラゴン」の興行成績は約1,220万ドルで、予想される週明けのオープニング成績は約4,300万ドル~4,500万ドルです。しかし、早々とその初日に観た観客が感動を周囲の人に伝えずにはいられない口コミ効果により、その見積もりを大きく上回る可能性が期待されています…!!


北米に現在おおむね、約2,400ヵ所ある3D上映機能を持ったシアターのうち、約2,178館が3D上映した「ヒックとドラゴン」の初日興行成績は、前述のように約1,220万ドルで大ヒットですが、同じパラマウント/ドリームワークス・アニメが昨2009年の春アニメとして、まさに同時期の3月27日(金)に封切った「モンスターVSエイリアン」が初日に4,104館で稼ぎ出したのは約1,675万ドルでしたから、ヒックの乗ったドラゴンはまだチビだけに、大空に向かって、一気に急浮上とはならなかったようです。
しかしながら、映画の格付けサイト RottenTomatoes で、こんなことはあり得ない?!ほとんど100%に近い驚異的な97%の支持率をいきなり集めている「ヒックとドラゴン」は、作品のデキが好評価されているため、今後、数字を伸ばしていくだろうことが確実視されています。

クレシッダ コーウェルの人気児童書「ヒックとドラゴン」シリーズをアニメ化した本作の内容は、同原作の邦訳本を出版する小峰書店の紹介によれば…、
“少年バイキング・ヒックは、ドラゴンを観察するのが好きな男の子。そんなヒックが、運命のドラゴン、トゥースと出会う。二人は、バイキングの島に現れた巨大な怪物ドラゴンと戦うことに……。
ヒックは、一族のみんなの命を救うことができるのか?”





…とのことで、基本的なお話としては、クリーチャーのドラゴンと少年の心のふれあいと信頼の絆がテーマになっているようです。で、この「ヒックとドラゴン」を作ったのは、遺伝子実験で誕生したクリーチャーと少女の心のふれあいと信頼の絆を描いたディズニー・アニメ「リロ・アンド・スティッチ」(2002年)で大成功をおさめたディーン・デュボアとクリス・サンダースの監督コンビなので、つまり、「ヒックとドラゴン」は「リロ・アンド・スティッチ」の男の子向け版?!といった感じですね!!

その「ヒックとドラゴン」のクリエイターらの前作となるディズニー・アニメ「リロ・アンド・スティッチ」(2002年6月公開)は、3,191館で封切られた初日の売上げが約1,233万ドルで、オープニング成績は約3,526万ドルでしたから、前述のように、少年とドラゴンが4,000万ドル以上を稼ぐことは確実視されているので、ディーン・デュボアとクリス・サンダースのコンビは、アニメ映画のヒットメイカーの地位に向けて、さらに1歩前進を果たすことになります。
とは言え、この「ヒックとドラゴン」の鑑賞料金は、従来は約15ドル前後だったIMAXシアターでの3D鑑賞料金が約16~17ドルに値上げされ、その他の3Dシアターでも約13.5ドルだった料金が15ドル程度に跳ね上げられています…。

こうした3Dブームにともない、値上がり続ける映画料金について、先ごろ、目を止めた経済メディアのウォールストリート・ジャーナルが調査したところによれば、北米での映画入場料金は、話題作が軒並み3D化され、割増し料金が徴収されることなどから、今夏までをメドに全体で約26%の値上げとなる見込みで、IMAXシアターでの3D映画の鑑賞料金は今後、「ヒックとドラゴン」が定めた約17ドル前後が標準価格となり、劇場によっては、20ドルを超えるところも現われはじめたようです。
よって、映画ファンはこれまでよりも映画館で鑑賞する本数を減らすことを余儀なくされていくことが予想され、大衆の娯楽と言われ続けた映画も、頻繁に映画館でその本来の形で楽しめるのは、いよいよ富裕層だけの特典?!といった時代が到来する気配が窺えてきました。
ちなみにぼくは以前、ドイツ政府の文化局が、大きなスクリーンに“フィルム”で映画を映写し、大勢が大ホールで一度に鑑賞する形式はいずれ将来、現在のクラシック音楽の演奏会のように、マニア向けの高価な趣味の催しになる…との予測から、古典映画のフィルムとそれを上映する権利を国のお金で地道に買い集めている映画アートの文化事業のコンテンツ・ビジネスの下準備?!を現地で、それを行っている役人から窺い知ったことがありますが、そうした映画ファンには好ましくない時代?!が本当にやって来るのかもしれませんね…。

さて、ぼくや、欧米の一部の映画ジャーナリストが、「バットマン/ダークナイト」が真の大ヒット作で最後の大ヒット作…と記述することに異を唱え、3D映画の鑑賞料金の差額なんて、大したことないじゃないか…ッ!!と、CIAに反論してこられた方々がいましたが、そうした方々は、従来の平均で約7ドルちょっとだったチケット代と比べて、下手すると約2倍(日本の映画料金を単純に2倍したら、映画1本観るのに4,000円近く払うことになってしまう…)の料金格差によって、同じ映画を観るにしても、収入のサイフの中身でその鑑賞体験が異なってしまう不平等感が定着しようとしてることに、何とも思わない勝ち組のお金持ちなのかもしれません。
しかし、フツーの映画ファンにとっては、それが例え、海の向こうの話であっても、こういう映画鑑賞料金が値上げ傾向に傾いてきた…ッ!!のニュースは、その波紋が広がってきたら…と思うと、本当に痛く、恐ろしいことなのではないでしょうか…?!

3D映画時代の幕開けを告げた「アバター」が、その内容においても、それなりに優れた映画であることに異は唱えませんが、こうした映画値上げの先鞭となり、その3D体験の素晴らしさに追随することを口実にして、マイケル・ベイ監督も「アバター」との比較で、これは“ウソの3D映画”で、立体に観えてへんやん!!、これやったら、ちょっと詐欺ちゃうん!!と考えているらしい「アリス・イン・ワンダーランド」や、「タイタンの戦い」といった“自称3D映画?!”が氾濫し、とにかく、この3Dブームのうちに、観客から、ふんだくれるだけ、ふんだくれッ!!という集金システムのキッカケを生んでしまったことを思えば、ジェームズ・キャメロン監督が一部の映画ファンから、罪作りなケツの穴野郎と言われてしまうのは責任転嫁にしても、感情的にはわからなくもなく、やっぱり、そんな混乱を招いた3D映画と自称3D映画の大ヒットを手放しでホメていいものなのか…?!、引き続いて、疑問が感じられます…。
(3Dカメラが重すぎて、アクション大爆発場面の撮影には不向きであり、だからと言って、2D撮影した映像を仕上げのポスト・プロダクションで加工しても、「アバター」のような3D映像にはならないため、マイケル・ベイ監督は今のところ、最新作の「トランスフォーマー3」を従来の2D映画に仕上げる予定ですが…)

そこで、「アバター」(2009年)以前の興行システムの最後の大ヒット作である「バットマン/ダークナイト」(2008年)を例にあげ、映画スタジオと映画の作り手らは、3Dのギミックに頼らず、自力でヒットを目指そうよ…と省みるのは、よいことのように思うのですが、こうした3Dを口実にした映画料金値上げと、それに支えられた最近の3D映画の、ともすれば虚しい大ヒットについて、敏感であっておかしくない当の映画ファンが疑問を抱かず、CIAはデタラメばかり書いている!!と非難し、3D化により一度値上がってしまった鑑賞料金が、ブームが過ぎたあと、また値下がりする可能性が信じきれないことに、一抹の不安も抱かないのであれば、仕方がありません…。
値上げしても、お客さんがやって来る実績ができたのに、ビジネスで儲けを追求してる企業がまた容易に値下げすると思いますか?!

ぼく的には、なし崩しに映画代を値上げしていくなよッ!!、ボケッ!!と思う映画ファンのシンボルとして、ダークナイトに闘ってもらおう!!と、バットマンを担ぎ出した、ぼくではない誰かの発想はギークでおもしろいと思い、「バットマン/ダークナイト」が真の大ヒット作で最後の大ヒット作という、一部でふつふつと語られたスローガン?!を紹介したつもりなのですが、そんな映画料金値上げ反対の真意すら読み取れない映画バカは鈍感だから、いくらでも搾取できるよね…ッ!!(笑)と、CIAの興行記事はウソつきで、「バットマン/ダークナイト」のヒットなんて、最新の3D映画には敵わない!!の単純な反論に、ハリウッドの映画スタジオは、よしよし…ッ!!、えぇ感じやんッ!!、何もわかってへんで…ッ!!と、ほくそ笑んでしまうかも?!
まぁ、バットマンはあえて自ら、悪役として追われる立場を引き受けるダークヒーローでしたから、そう考えると、CIAの興行記事はデタラメ!!と叩かれるのは、まんざら悪い気がしないでもなく?!、ぼくを批判したい方は今後もひとりで勝手に責め続ければよいのですが、ウソの記事を読んでも時間の無駄使いですし、それをこうして、ずっと書き続けている人は絶対にアタマがおかしいでしょう!!
ですから、そんなネガティヴなクソ映画ブログを読んでも仕方がないので、先のようにCIAはまちがいと思う方は、他にも映画サイトや、映画ブログはあるはずですから、そちらを楽しまれた方が健全でよいと、よそへ行かれることを心から強く、お薦めします。
3Dにビックリしてる間に、映画料金をこっそり値上げされていくのはたまらん…、ちゃんと目を光らせといて、声をあげるべき時は、文句を言わないと…ッ!!と、少しでも切実に思う方だけ、バットマンを応援していきましょう。


…と、ひとり言みたいなグチはもう、これで終わりにしておいて、話を「ヒックとドラゴン」に戻すと…、

本作は前述のように、「モンスターVSエイリアン」よりは出足が鈍いことから、同映画の特大のオープニング成績=約5,932万ドルにまでは及ばないかもしれず、そのオープニング成績のうち、半分以上の約3,260万ドルが、4,104館の公開館数の半分以下の1,550館での3D上映によって、モンスターとエイリアンたちが賄っていたことを踏まえると、映画の格付けサイトで約72%の支持の「モンスターVSエイリアン」よりも、なぜ、「ヒックとドラゴン」はヒットしていないのか?!、少しクビをひねりたくなります…。
また、さらに前年のおととし2008年3月14日に20世紀FOXが封切ったアニメ「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」は、3,954館で迎えた初日の売上げが約1,333万ドルで、オープニング成績は約4,501万ドルでしたから、同アニメよりも条件的に恵まれている「ヒックとドラゴン」が、それと同等の成績に落ち着いてしまうの…??も、少し納得できないかもしれません…。
さらに、似たタイプの映画として、アニメではなく実写だった20世紀FOX作品の「エラゴン/遺志を継ぐ者」(2006年12月公開/3,020館)を引き合いに出すと、同映画のオープニング成績は約2,323万ドルで、最終的な国内での売上げは約7,503万ドルだったので、そんなにヒットしていなかったことに気づかされます。
ただし、同映画は全世界でのトータルでは約2億4,948万ドルを集めることができたので、少年と言うよりも、青年とドラゴンはどうにか帳尻をあわせることはできたようです。
それでも、この映画の製作費が1億ドル強の大作だったことを踏まえると、もう少し稼いでほしかった…といった感じがしないでもなく、カンフーではないドラゴン映画はそんなに人気がないのかな?!とも思えそうです。


最終的には、それぞれの映画の出来栄えや、人気度合いが興行成果の鍵となるわけですが、「ヒックとドラゴン」が、どうも今ひとつ、空高く舞えない原因が、もしかして、その舞い上がって高すぎる?!鑑賞料金にあるかも…と考えることはできないでしょうか…?!
パパとママと子ども2人で、この映画をIMAXシアターの3Dで観た場合、ザックリと計算して、17ドル×4=68ドル前後がまず必要となり、それに飲み物やポップコーンを買ったりなどしたほか、交通費まで含めていけば、優に100ドル近い出費になってしまいます。
これまでの家族4人での映画鑑賞の経費は、統計により約29ドルという数字が割り出されており(実際はたぶん、もっと必要のはず)、メジャーリーグの野球を家族4人で観戦した場合の平均な出費額の約94ドルに比べて、映画は割安で、家族でお手軽に楽しめるレジャーですよ…!!というのが、映画興行団体の宣伝文句だったはずです。
その映画が3D化により、野球などのスポーツ観戦と同等の費用がかかるイメージとなれば、これから本格的に暖かくなる時期を迎え、映画はそうした他のもっと3Dなイベントに太刀打ちしていくことができるのでしょうか…?!
もし、「ヒックとドラゴン」が「モンスターVSエイリアン」以上のヒットにならなかった場合、映画鑑賞料金の値上げは調子に乗りすぎだった…!!という見方が示されるどころか、3D映画は早くも飽きられ始めた…?!といった考えもできることから、今後の3D映画の興行価値に影を落としてしまうかもしれません…。
となれば、ダークナイトが闘うまでもなく、バカ高い3D映画は自滅していくかもしれないわけで…、もしかすると頑迷な映画マニアよりも、フツーのお客さんたちの方が、安い料金で、みんなで誘い合って出かけることができて、普段からメガネの人も、そうじゃない人も一緒に楽しめた「バットマン/ダークナイト」の頃の方が頭痛がしなくてよかったよね…?!と、現金に理解することになるのかもしれません…。
ただし、先ほど、トットとよその映画サイトに行くことをお薦めしたように、頑迷でジョークも通じないような映画マニアはもう、CIAリーダーの中にはいないはずです。…と、ひとまず、ぼくは信じたいと思います。

で、下 ↓ の写真は、「ヒックとドラゴン」の宣伝プロモーションにタイアップするウォルマートが全米2,500ヵ所の店舗に、アニメに登場するバイキングの船を展示することになり、先週の火曜日(23日)にニューヨークのタイムズ・スクエアで行ったお披露目イベントにやってきたアメリカ・フェレーラです。ベティは、ヒロインのアストリッドの声を務めています。



※また、どこかの映画にお詳しい方が、“自分の大好きな「バットマン/ダークナイト」よりも、「アバター」がヒットしたことが悔しくて、未練たらしく、いつまでも、「バットマン/ダークナイト」が真の大ヒット作だなんて言い続けてるよ、こいつはホントに主観的で、ひとりよがりな自分の思い込みの妄想しか書けない幼稚なバカだね…!!”みたいな、ぼく以外の他人が読んでも、ちょっと不快で恥知らずなコメントが書き込まれると、それを削除するのが面倒くさいので、この記事へのコメントは受け付けないことにしますが、以上のように代わりに書いておいたので、そのように書きたくて仕方がない方は、手間がはぶけてよかった…!!と納得してください。
でも、本当は、3Dを言い訳に映画を値上げし続けたら、バットマンじゃなくて、ジョーカーが病院を爆破したみたいに映画館を爆破してやるぞ!!、おらーッ!!みたいなコメントが書き込まれるとよかったんですけどね…。



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