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バレンタインデーだった今週の日曜日(14日)に、「X-MEN」シリーズのひとまとめレビューを書いてくれたマレードさんが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」トリロジーを、またサクッとひとまとめにしてくれています…!!





回を重ねるごとに、制作費が膨らんでいるワリにB級っぽい香りがプンプンして来るのはなぜだろう…?
シリーズ3作目を観たときに正直に思った感想です。もちろん、2作目の衝撃的なラストや、3作目のクライマックスなどそれぞれにすばらしい場面はあるのですが、どれが一番良かったかと考えると、やはり1作目、「呪われた海賊たち」です。理由は単純で、「面白かったから」です。娯楽作品に限って言えば、とことん意味を還元していった先にあるのは、その作品が面白かったかどうか、だと思います。いくら監督が「ここはこういう演出をしているからこうなんだ!」と主張しても、どんなに観客が求める作品を目指しても、結局、観客がそれを感じられなかったらつまらない映画、意味がありません。
その点で、「呪われた海賊たち」は、製作側の努力がまっすぐに観客側に伝わったと思います。「デッドマンズ・チェスト」はディズニー映画にも関わらず、ちょっと怖いんじゃないか、というシーンが数多くありましたし、「ワールド・エンド」ではストーリーが複雑化されすぎて素直に楽しめなかった印象があります。
どちらの作品も、より良いものを、という製作側の努力で作られたものに間違いありませんが、その面白さは私には伝わりませんでした。
映画は船であり、観客は海。船が浮くも沈むも海次第。ジャックの乗るブラックパール号に次に訪れるのは平穏な海原か、それともそれを沈めようとする嵐か…?! by マレード


Billy's comment: マレードさんが語ってくれた3部作を作ったゴア・ヴァービンスキー監督に代わって、全世界の観客がブーイング?!で大コケした「ナイン」(3月19日公開)のロブ・マーシャル監督がメガホンをとる最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン4/オン・ストレンジャー・タイズ」は、今夏、ハワイで撮影開始し、全米公開は来年2011年5月20日の予定です。キーラ・ナイトレイに代わる新ヒロインは、その大失敗のミュージカル風映画「ナイン」で、第82回アカデミー賞最優秀助演女優賞にノミネートされてしまったペネロピ・クルスです。今のところ、受賞の可能性は完全に0%ですが、もし八百長で受賞したら、昨2009年の前回第81回で、「それでも恋するバルセロナ」(2008年)で同賞に選ばれたのに続く、2連覇となります。

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