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スピルバーグ監督とウィル・スミスの「オールド・ボーイ」が幻に終わった復讐を、ワーナー・ブラザースが代わりに仇討ちを果たしてくれるようです…ッ!! → 





韓国の復讐のマエストロ、パク・チャヌク監督の復讐映画の傑作「復讐者に憐れみを」(2002年)のリメイク権を、メジャー・スタジオの中の真のメジャー、ワーナー・ブラザースが取得した…ッ!!と、ScreenDAILY が伝えました。
後に「オールド・ボーイ」(2003年)、そして、「親切なクムジャさん」(2005年)へと続いたパク・チャヌク監督の復讐3部作の第1弾である「復讐者に憐れみを」は、ろうあ者の青年リュウが腎臓病の姉を救おうと、医師に臓器提供を申し出ますが、皮肉にも移植検査で不適格と診断され、臓器の闇取引に関わることに…。しかし、臓器密売人に騙されたリュウは自分の腎臓をまんまと奪われたばかりか、姉の手術費用のため必死に貯めてきた虎の子の大金まで失ってしまう。そんな折り、幸か不幸か、姉にふさわしい臓器提供者が見つかるのだったが、リュウにはもはや、手術を依頼する金がない…。そんな姉弟の境遇を見るに見かねたリュウの恋人の空気人形は金を作るため、リュウに“正しい誘拐”をもちかけ、ふたりは一代で財を成した電気メーカーの社長の実業家ドンジン(ソン・ガンホ!)の娘をさらい、身代金を要求する…。といった、込み入った事情から、登場人物それぞれの目論見の歯車が狂い、復讐者が、また別の復讐者から復讐される…という修羅場が次々に展開することになる映画でした(↓予告編)。



ScreenDAILY のジェレミー・ケイ記者によれば、「オールド・ボーイ」よりはたぶん、舞台をアメリカに置き換えやすい「復讐者に憐れみを」のハリウッド版リメイクを、ワーナー・ブラザースの傘下で実際に製作するのは、大ヒット「トランスフォーマー」シリーズや、「G.I.ジョー」(2009)のプロデューサーであるロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラのボナヴェンチュラ・ピクチャーズで、オリジナル映画を製作した韓国のCJエンタテインメントが共同製作として名前を連ねるので、「オールド・ボーイ」のような著作権トラブルで企画が頓挫することは、今回はなさそうですね。
また、この「復讐者に憐れみを」のリメイク・プロジェクトでユニークなのは、全米で大ブームを巻き起こし、ブロックバスター映画になってしまった超低予算の自主製作ホラーのモッキュメンタリー「パラノーマル・アクティビティ」(2007年)のプロデューサー、スティーヴン・シュナイダーと、ジャン=クロード・ヴァン・ダボーを演技派に転向させた?!、スーパー・ヴァンダミング・モッキュメンタリーの「その男ヴァン・ダム」(2008年)を発表したマブルク・エル・メクリ監督が製作総指揮として参加していることで、もしかすると、ハリウッド版「復讐者に憐れみを」は流行のモッキュメンタリー・スタイルを採り入れることを検討しているのかもしれません。



なお、ワーナー・ブラザースはすでに新人脚本家のブライアン・タッカーにハリウッド版「復讐者に憐れみを」のシナリオを執筆させていますが、新人なので、その起用が理に適っているか?!は、第3者の誰にも判断はできません。
今後、誰を監督に起用し、配役をどうするか?!など、うまく作れば、「ディパーテッド」(2006年)にも引けをとらない傑作ができる可能性のある注目の「復讐者に憐れみを」のリメイクですが、皆さんなら、誰を監督に起用したいでしょう…?!

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