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写真は、青春ドラマ「The O.C.」が、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」をうまく取り込んだエピソードの泣ける名シーンです!!、「(500)日のスパイダーマン」はもしかして、こういうことがしたい…?!、ちなみに、こうしたセンスが20世紀FOXに着目された「The O.C.」のクリエイター、ジョシュ・シュワルツは、「X-MEN」シリーズを、青春学園アクション映画としてやり直す「X-MEN/ファースト・クラス」(監督はブライアン・シンガーが復帰)の脚本を最初に依頼されていましたね…。 → 





キルスティン・ダンストのMJと別れてしまったトビー・マグワイアのピーター・パーカーが、新しい女性との恋愛をスタートさせた矢先、死んだはずの実の父親として、ジョン・マルコヴィッチが登場し、そのジョン・マルコヴィッチがハゲタカ男のバルチャーだったため、ようやく巡り会えた実の父と闘うはめになったスパイダーマンの苦悩を描く予定のプロットだった、まぼろしの「スパイダーマン4」を…、“ハゲ親父のおもちゃなんか売れんだろーがッ!!、もっと、ガキがよろこびそうな、マシな悪役を出せ…ッ!!”…という、おもちゃメーカーのハスブロの圧力でスクラップにされた裏事情が真相には含まれているらしい、解任されてしまったサム・ライミ監督の後継者として、おしゃれな「(500)日のサマー」(日本公開中)の新鋭マーク・ウェブ監督と、サム・ライミ監督と組んで、「アーマード/武装地帯」(3月27日公開)を完成させた武闘派のニムロッド・アーントル監督(最新作は「プレデターズ」)という、正反対なタイプのふたりの監督の名前があがっていましたが、先の「スパイダーマン4」の内容を調べ上げたニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture が、マーク・ウェブ監督が新「スパイダーマン」の監督として正式に契約を済ませたことをスッパ抜き、それを追って、「スパイダーマン」シリーズを製作・配給するソニー・ピクチャーズが同じ旨のプレス・リリースを発行しました!!
ただし、 Vulture によれば、マーク・ウェブ監督は、新「スパイダーマン」の1本の映画ではなく、まとめて3本の「スパイダーマン」映画をトリロジーとして作る契約を結んだそうで、内容としては、すでに伝えられているような、どこにでもいる高校生のピーター・パーカーがヒーローのスパイダーマンとして活躍する青春学園アクション映画のシリーズになる見込みです。マーク・ウェブ監督が選ばれた理由は、「(500)日のサマー」の出来栄えを鑑みたようで、少年ヒーローのピーター・パーカーのキャラクターに焦点を当て、描くのに適した人材と説明されています。



今回の大抜擢で一躍、ハリウッドのAクラスのトップ監督入りを果たしたマーク・ウェブ監督(↑)の「(500)日のスパイダーマン」3部作の1本めの監督料は約1,000万ドルで、それに加えて、出来高払いのインセンティヴとして、興行収入があらかじめ定めた数字に達すれば、それに応じて、ボーナスが支払われるそうです。
サム・ライミ監督も1本めの「スパイダーマン」(2002年)の監督料として、約1,000万ドルを受け取っていますから、当時すでに人気監督だったサム・ライミと、映画はまだデビュー作の「(500)日のサマー」しか作っていない、ミュージック・クリップのディレクター、マーク・ウェブにソニー・ピクチャーズは同じ値打ちを評価したことになりますが、トビー・マグワイアがスパイダーマンとして初登場した1本めが作られた2001年から2002年にかけてと、現在の通貨の価値を比較すると、サム・ライミ監督の方が実際は高額のギャラで迎えられていたことになります。また、サム・ライミ監督は興行収入の歩合を受け取る契約を結んでいましたから、それがあくまでも出来高払いに改められたことで、ソニー・ピクチャーズとしては、主演のトビー・マグワイアが受け取る歩合とあわせて、売り上げの約4分の1を持っていってしまう超ピンハネ・コンビ?!を追い払うことに成功したことになります。
どうやら、ハスブロの圧力にソニー・ピクチャーズが便乗して、サム・ライミ監督をクモの巣から追放してしまったのは、こうしたコストの削減が大きな狙いだったことが、より明確になりましたが、これによって、ソニーVSサム・ライミの確執で、どっちがバカで、「スパイダーマン」を台なしにしているのか?!という、本来は当事者にしかわからない事情を憶測する議論の答えとして、アホはソニーの連中で、サム・ライミ監督は被害者やったんか…といった見方の方が優勢になりそうです。
しかし、冒頭に記した「スパイダーマン4」のプロットにまちがいがなかったとしたら、それほど目新しいストーリーにも感じられないので、サム・ライミ監督もかなり、やる気を失いつつあったのかもしれません…。なお、「スパイダーマン4」のラストシーンでは、実の父親のハゲタカ男を倒し、言わば、身内を殺す尊属殺人を犯したピーターに対し、嫌悪をあらわにした新恋人の女性が去ってしまい、打ちひしがれたピーターがスパイダーマンのマスクを脱ぎ捨て、もう二度とスーパーヒーローとして闘うまいと誓って、ひとまずの幕を終えるはずだったそうです…。
学園青春モノの「(500)日のスパイダーマン」3部作と、荒削りな現代的ヒーローの孤軍奮闘をド迫力に描く武闘派のアーマードな「スパイダーマン/武装地帯」のどちらを、みなさんはご覧になりたかったでしょう…?!

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