************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

R・エメリッヒ監督の大災害映画「2012」が、

全世界で史上最大のオープニングヒット!!



*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル興行成績 の順です。

第1位(初)  第2位    第3位    第4位    第5位


第1位2012」(今週末21日公開/20日前夜祭上映)
$65,000,000-(3,404館)-$65,000,000
第2位クリスマス・キャロル」(公開中)
$22,325,000-(3,683館)-$63,289,000
第3位実録・アメリカ超能力部隊/ヤギを見つめる男たち
$6,200,000-(2,453館)-$23,376,000
第4位プレシャス:ベースド・オン・ザ・ノヴェル“プッシュ”バイ・サファイア
$6,090,000-(174館)-$8,915,000
第5位マイケル・ジャクソンのTHIS IS IT」(公開中)
$5,100,000-(3,037館)-$68,211,000


第6位    第7位     第8位    第9位    第10位  
全米映画興行ランキング-第6位~第10位

第6位ザ・フォース・カインド/第4種接近遭遇」(12月23日公開)
$4,744,000-(2,530館)-$20,588,000
第7位カップルズ・リトリート
$4,253,000-(2,509館)-$102,133,000
第8位パラノーマル・アクティビティ」(2010年公開)
$4,200,000-(2,712館)-$103,847,000
第9位ロー・アバイディング・シチズン
$3,932,000-(2,071館)-$67,326,000
第10位ザ・ボックス
$3,185,000-(2,635館)-$13,206,000

主な映画の解説はこちら!! → 





この週末に唯一の全米拡大公開映画として封切られたソニー・ピクチャーズ製作・配給のトンデモ映画「2012」が、昨日の初日レポートで伝えた予想のオープニング成績の最大値=約6,500万ドルを荒稼ぎしてくれたおかげで、全米映画興行は先週の前回(6日~8日)の実績に対し、約22%の売り上げアップを果たしましたが、昨日の記事でも比較の例にあげた007/ジェームズ・ボンド風アクション映画「慰めの報酬」が、その「2012」を上回る約6,752万ドルのオープニング・ヒットを記録した昨2008年の同時期に比べると、約7%の微妙なマイナス実績となっており、結果的にソニピは昨年の自社の成果をしのげていません…。しかし、先週末に世界の105の地域で公開されたローランド・エメリッヒ監督の「2012」は、海外で占めて約1億6,000万ドルを売り上げており、そこに北米での売り上げを足すと、同映画はこの週末だけで約2億2,500万ドルを稼いでしまいました…ッ!!
ソニー・ピクチャーズの発表によれば、この「2012」の快進撃は、“人気シリーズの続編や、すでによく知られたベストセラーの映画化などではない、独自の新作オリジナル映画としては過去最大のオープニング・ヒットとなる新記録を樹立した…ッ!!”とのことですが、その約2億2,500万ドルのうち、およそ半分は映画館の儲けとなり、約4分の1をカン違い巨匠のローランド・エメリッヒ監督がポケットに入れてしまうとなれば、昨日の初日レポートで既報の通り、この「2012」の製作費に約2億ドル+P&Aに約1億5,000万ドルと、合計で3億ドル以上を投資しているソニーとしては、まだ元手の半分も回収できていないことになり、今後、トンデモ映画の「2012」がどの程度、観客を騙し続けられるのか…?!、ロングランの展望が気がかりで仕方ないのが、同社にとっての本音では…?!
ま、とりあえず、この「2012」の大ヒットにより、ABCテレビが「LOST」の後がまとして予定している、本作の続編のテレビシリーズ「2013」はおもしろいことになりそうで、期待できるのかもしれません…!!


ハロウィンの翌週にクリスマスだなんて…?!と揶揄され、先週初登場第1位のオープニング成績でも約3,005万ドルしか稼げなかった、ジム・キャリー主演のモーションキャプチャ・アニメ「クリスマス・キャロル」ですが、公開2週めのマイナス率は約26%と低い数字に抑えられ、意外に健闘しています。
ただし、トータルの売り上げはようやく約6,328万ドルで、ほぼ同じ製作費の約2億ドルが費やされた「2012」のオープニング成績に負けてしまっています…。
まぁ、クリスマスまで、まだひと月以上ありますから、気長に稼いで、少しでも元を取り返していくしかありませんね…。
もう実写では映画を作る気にならないらしいロバート・ゼメキス監督は、次回作のアニメとして、懲りずにクリスマスを舞台にした、エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王様」を考えているとのウワサです。
杉田かおるが主人公クララの声をつとめ、すでにサンリオが映画化しています。


ライオンズゲート配給の次回アカデミー賞の台風の目となることは間違いない感動映画「プレシャス:ベースド・オン・ザ・ノヴェル“プッシュ”バイ・サファイア」が、先週初公開の18館から、一気に174館まで拡大し、早くもBEST10に食い込んで、第4位に登場しました!!、この週末におよそ609万ドルを稼ぎ、約225%の売り上げアップを達成した「プッシュ」のアベレージ売り上げは約3万5,000ドルで、第1位の「2012」の平均売り上げ=約1万9,095ドルを大きく引き離しており、全世界大ヒットの「2012」よりも、映画館を常時、8割以上は埋めている、この「プッシュ」の方が空席を見つけられないことになります!!
この「プレシャス=プッシュ」は今週末には、さらに600館にまで拡大上映されることが予定されているので、来週はBEST3に入っているのかもしれません!!




“これは実話の映画化です…”と、ウソのニュースをデッチあげたおかげで、映画の宣伝とは言え、やっていいことと悪いことがあるだろーがッ!!と、映画の舞台とされたアラスカの新聞社とジャーナリストらから、詐欺のプロモーションを訴えられそうになった配給のユニバーサル映画があわてて、約2万ドルをアラスカの記者クラブに寄付し、2,500ドルの奨学金を現地に設立して、何とか示談?!に持ち込み、事なきを得た、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のエイリアン・アブダクトの矢追映画「第4種接近遭遇」は、そうした間抜けなネタバレのせいか?!、先週の初公開第4位から約61%マイナスというホラー映画並の急降下で第6位です…。


先週の第5位から3ランクダウンで、今週第8位の超低予算自主製作ホラー映画「パラノーマル・アクティビティ」が、ついに大台の1億ドル突破を達成し、興行成績のトータルを約1億384万ドルとして、ブロックバスター映画になってしまいました…!!、ホラー映画の興行ランキングで史上歴代第4位(※)に着けている本作は、R指定のスリラー映画としてみた場合、過去10年間において最大のヒット作となり、この「パラノーマル・アクティビティ」の権利を、およそ30~35万ドルで手に入れ、ボロ儲けで笑いがとまらないパラマウント映画のCEO、ブラッド・グレイ氏は、この「パラノーマル・アクティビティ」の1億ドル超えの大ヒットについて、“本当に驚異的なのは、観客のみなさんが、この映画を観たいと働きかけてくれた情熱の深さです…ッ!!”といったコメントを発表しています。ワーナー・ブラザースが約1億3,000万ドルから1億8,000万ドルといった巨額の製作費を費やした「ウォッチメン」=1億750万ドルを、製作費1万5,000ドル=135万円の「パラノーマル・アクティビティ」が抜くのは目前で、ピーター・ジャクソン監督が低予算の約3,000万ドルでプロデュースした、ソニー・ピクチャーズ配給のSFモッキュメンタリー「ディストリクト9」=約1億1,564万ドルにも迫れるのかもしれません。

※第1位「ホワット・ライズ・ビニース」(2000年)=1億5,546万ドル
第2位「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)=1億4,053万ドル
第3位「ザ・リング」(2002年)=1億2,912万ドル
第4位「THE JUON/呪怨」(2004年)=1億1,035万ドル


「フォー・ウェディング」(1994年)や、「ノッティングヒルの恋人」(1999年)、また、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズといったイギリス発の人気恋愛ドラメディの脚本家として知られる、恋愛群像劇「ラブ・アクチュアリー」(2003年)の監督リチャード・カーティスが、フィリップ・シーモア・ホフマンを主演に迎えて、1966年を舞台に、当時のイギリスで規制されていたロック音楽を海上から流し続けた、文字通りの“海賊ラジオ局”を描いた、日本では先月10月末から公開中の「ザ・ボート・ザット・ロックド」(邦題「パイレーツ・ロック」)を、フォーカス・フィーチャーズが「パイレート・レディオ」という、英語ではなく米語の題名?!にあらため、882館で封切った結果、オープニング成績=約286万9,000ドルで、惜しくも第11位となり、BEST10には食い込めませんでした…。
しかしながら、1館あたりの平均売り上げとしては、約3,253ドルを稼いでいるので、第3位の「実録・アメリカ超能力部隊」のアベレージ売り上げ=約2,528ドルをしのいでおり、そこそこ映画館の座席は埋めていることになります。

パイレート・レディオテレビスポット





大傑作「ダージリン急行」(2007年)のウェス・アンダーソン監督が、ロアルド・ダールの児童文学をストップモーション・アニメで映画化した「ファンタスティック・ミスター・フォックス」を、ファンタスティック20世紀フォックス傘下のファンタスティック・ミスター・フォックス・サーチライトが、たった4館で限定公開した結果、オープニング成績=約26万ドルで、第22位に着けています。
この4館で26万ドルをブレイクダウンすると、1館あたりでは約6万5,000ドルとなるので、トップの「2012」どころか、第4位の「プレシャス=プッシュ」まで抜いて、この週末の実質的№1ヒット作は、ジョージ・クルーニーとメリル・ストリープが声で夫婦を演じた、この人形アニメだったことになります!!、なんだか、思いがけない作品に映画ファンが詰めかけていて、意外なオチがついてしまいましたね!!、まさに「父さんギツネバンザイ」です!!

ミュージック・クリップレット・ハー・ダンス!!




自分でキャラクターの動きを演じてみせ、それをストップモーションでアニメ化
してもらったウェス・アンダーソン監督の演出風景?!の動画!!




ファンタスティック・ミスター・フォックス-3





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今週末公開の新作映画は本数が多いので、追って別記事として、後であげることにします…!!、それでは次回のランキングもお楽しみに…ッ!!

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