ヤギみたいなかいじゅうのアレクサンダーさんです。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)では熱狂的に神の教えを説く宗教家の伝道師でした。でも、ヤギって…悪魔のシンボルじゃなかったでしたっけ…ッ？！
という訳で、若き名優ポール・ダノをはじめ、フォレスト・ウィテカーや、ジェームズ・ギャンドルフィーニ、クリス・クーパーといった、かいじゅうたちに負けず劣らず個性豊かな俳優たちが声の出演をつとめている、スパイク・ジョーンズ監督の最新作「かいじゅうたちのいるところ」がテレビスポットのCMをリリースし、ニューヨーク・タイムズが新しい写真を紹介してくれたので、それぞれご覧ください…ッ！！
ブラックなユーモアを持ち味とするスパイク・ジョーンズ監督の最新作のファンタジー映画「かいじゅうたちのいるところ」は、世界中で愛されているモーリス・センダックの同名絵本を映画化したものですが、「子どもに観せるための映画ではなく、子どもの心に帰ることのできる映画を作る…」という監督のこだわりにより、製作・配給のワーナー・ブラザースが予定していたガキ向けのアホなファミリー映画にならず、一時はオクラ入りの深刻なトラブルに陥っていた作品です。
しかしながら、ワーナー・ブラザースが英断を下して、スパイク・ジョーンズ監督の作家性を尊重し、アート・フィルムとして見直したことから、当初の思惑よりも高い期待を集める注目作へと発展しました。
本作のそうした経緯など、作品の詳細は下記 ↓ の過去記事を参照ください。
↑ テレビスポットの中にもチラッと映っている、写真の奥の不思議な建物は、マックス少年がかいじゅうたちのために作ってあげるお家の“砦”だそうです。
スパイク・ジョーンズ監督のデビュー作「マルコヴィッチの穴」(1999年)以来、ずっとコンビを組んでいるプロダクション・デザイナーのK.K.バレットが、モーリス・センダックの絵本のイメージからデザインしたものですが、あくまでも9歳の少年が考えつく範囲のものにしなければならないのが難しかったようで、スタッフもみな、この映画を作るために、子どもの心に帰らなければならなかったようです…ッ！！
↓ 砂漠を行くマックス少年とかいじゅうのキャロルの後ろに見えるデカいクリーチャーは、イヌです…ッ！！
↓ 原作の絵本でも、マックス少年はボートで“かいじゅうたちのいるところ”にたどり着く…という設定だそうですが、そのボートの旅は具体的には描かれず、あたかもマックス少年の空想で、彼の寝室が“かいじゅうたちのいるところ”に変化したようだったのに対し、映画では、マックス少年の旅の過程をキッチリと観せることで、“かいじゅうたちのいるところ”がこの世に存在する…というストーリーに信憑性を与えることにしたそうです。同じフィクションでも、二次元の絵本の世界と、三次元の現実に存在するものをカメラで写す映画の世界の作りこみの違いがよくわかるエピソードですね…ッ！！
モーリス・センダックの絵本の世界がどのように具体化されたか？！、様々なデザインの工夫に目を見張るのも楽しみな「かいじゅうたちのいるところ」は、全米では来月10月16日から公開！！、日本では来年2010年1月末に封切りの予定です。それでは、「かいじゅうたちのいるところ」の愉快なテレビスポットのＣＭを、もう1本、ご覧ください…ッ！！
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