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アップ・イン・ジ・エアー-ジョージ・クルーニー-1

ロッキー山脈を望むコロラド州にある、昔は銀の採掘が盛んだった小さな町テリュライドで、先週末の4日(金)から7日(月)にかけて開催された町名どおりのテリュライド映画祭でサプライズ上映され、たまたま観られた観客を感動の渦に巻き込み、高い評価を集めたジョージ・クルーニーの最新作「アップ・イン・ジ・エアー」が、今週末のカナダ・トロント国際映画祭でのプレミア上映に向け、予告編を初公開しました…ッ!! 






けして親バカではないお父さんのアイヴァン・ライトマン監督も、自分の息子が作った映画ながら、最後は涙が止まらなくなってしまった…と言う、ジェイソン・ライトマン監督の最新作のドラメディ「アップ・イン・ジ・エアー」を製作・配給するパラマウント映画が、Slashfilm.Com で初公開した予告編です。
初公開の予告編…と言えば、俗に“ティーザー”と呼ばれる先行版として、映画のイメージだけを抽象的に伝える短いものですが、この約2分間もある“ティーザー”は、ジェイソン・ライトマン監督自らが、インターネット用に自分で編集した特別版で、映画の内容がよくわかるカットが巧みに散りばめられた、大変、デキのよい仕上がりとなっています。
前作の青春コメディの必見の名作「JUNO/ジュノ」(2007年)が全米で社会現象化の大ヒットとなったジェイソン・ライトマン監督が、ウォルター・キルンの同名小説を映画化した本作で、ジョージ・クルーニーが演じる企業の経営合理化を請け負うダウンサイジングのエキスパート…と、つまり、早い話がリストラ・コンサルタントのライアン・ビンガムは、全米各地の企業を訪問する出張のため、旅から旅へと飛行機を乗りつぎ、あたかもカバンひとつに自分のすべてを詰め込み、ホテルが自宅代わりのような人生を楽しんでいた…。そうした自分の人生の証しとして、飛行機のマイレージを1,000万マイル貯めることがいつかしライアンの夢となっていたが、その達成直前、若いライバルの出現で、首切り屋のライアンは自分の首が危うくなることに…。そして折りしも、自分のようにひたすら旅を続ける人生を楽しんでいるビジネス・ウーマンのアレックスと出会ったライアンは生き方の見直しを迫られる…。
先月8月初めに亡くなってしまったジョン・ヒューズ監督の知られざる傑作とも言えるコメディ映画の名作「大災難P.T.A.」(1987年)で、ジョン・キャンディが演じていた全米各地を旅する流れ者のようなセールスマンは、かつてはアメリカ映画の定番キャラクターのひとつとして、いろんな映画で見られる役どころでした。それが時代の移り変わりと共に、そうした人たちも現実に少なくなり、映画で描かれる機会もほとんど減ってしまいました。そのかつての流れ者セールスマンの悲哀が、この「アップ・イン・ジ・エアー」でジョージ・クルーニーが演じる、旅にしか生きれないような主人公に投影されているのは明らかで、そうした辺りがアメリカ人の琴線に触れ、本作が極めて高い評価を得ているような雰囲気が、上 ↑ の予告編からは強く察せられますね。
サンキュー・スモーキング」(2006年)でもビジネスマンを主人公にアメリカの価値観について描いたジェイソン・ライトマン監督が、この「アップ・イン・ジ・エアー」で、どんなアメリカを描いてくれたのか?!、とても楽しみですが…、ジェイソン・ライトマン監督自身はカナダ人でした…ッ!!

アップ・イン・ジ・エアー-ジョージ・クルーニー-2

ジョージ・クルーニーがアメリカ版寅さん?!に扮した「アップ・イン・ジ・エアー」は、アメリカでは12月4日から公開の予定。ということは完全にアカデミー賞狙いの自信が表れた封切り日なので、この「アップ・イン・ジ・エアー」が次回のオスカーで各賞の候補作として絡むのは必至のような趣です。
ジョージ・クルーニーの恋のお相手のアレックスを演じているのは、主人公の恐ろしい孤児の少女が妙に人気を集めているホラー映画「エスター」が、来月10月10日から日本で公開されるヴェラ・ファーミガです。




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