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ファンタスティック・ミスター・フォックス-3

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001年)など、ちょっとひねくれた作風のシュールなコメディ映画で人気のウェス・アンダーソン監督が、ひねりの利いた短編小説の名手ロアルド・ダールの児童文学「父さんギツネバンザイ」を、ストップモーション・アニメで映画化した最新作「ファンタスティック・ミスター・フォックス」を製作・配給するミスター20世紀FOXが予告編を初公開しました…ッ!!






先々週の金曜日(17日)に、初公開のキャラクター・フォトをご覧いただいた「ファンタスティック・ミスター・フォックス」は、「ライフ・アクアティック」(2005年)でも一部でストップモーション・アニメを使っていたウェス・アンダーソン監督が、アニメーターのマーク・グスタフソンの助けを借りて挑んだ、同監督にとって初めての本格的なアニメ映画です。
そもそも本作を共同で監督するはずだった、「ナイトメアー・ビファオ・クリスマス」(1993年)のヘンリー・セリック監督が、この「ファンタスティック・ミスター・フォックス」のプロジェクトをドロップアウトして手がけた大傑作「コラライン」(2009年)のように、大変、美しく、立体的なストップモーション・アニメを現代の映像技術では作り出すことが可能なのにも関わらず、上 ↑ の予告編を一見した印象は60年代から70年代のストップモーション・アニメ…と言うよりも人形劇?!といった風情で、少し懐かしいレトロな雰囲気が感じられます。

ファンタスティック・ミスター・フォックス-6

そうした辺りに、ウェス・アンダーソン監督らしい、おしゃれなセンスがにじみ出てるように、僕などは受け止めるのですが、一部では、のっぺりとした映像の稚拙なストップモーション技術にガッカリ…といった評価もされているようです…。
まぁ、ウェス・アンダーソン監督の作品は、過去の映画もおしなべて、好きキライが分かれる傾向にあるので、いきなり賛否が分かれてしまったのは、ウェス・アンダーソン監督の作家性の強い個性が、子ども向けに企画されたはずのアニメでも発揮されているようだ…と、ひとまず考えておけばいいのかもしれません。

ファンタスティック・ミスター・フォックス-5

ジョージ・クルーニーが声の主演として父さんギツネを演じ、イジワルな3人の農夫と知恵比べを戦う「ファンタスティック・ミスター・フォックス」で、妻の母さんギツネはオスカー大女優のメリル・ストリープ。ビル・マーレー、オーウェン・ウィルソンといった、ウェス・アンダーソン映画には欠かせない顔が、本作では声で登場しているほか、ウェス・アンダーソン監督の前作のお薦め作品「ダージリン急行」(2007年)に主演したエイドリアン・ブロディのほか、マイケル・ガンボン、ブライアン・コックスといった渋い名優らも声優として参加しています。

ファンタスティック・ミスター・フォックス-4

ウェス・アンダーソン監督とはクリエイティヴ・パートナーのノア・バームバック監督が脚本に協力した「ファンタスティック・ミスター・フォックス」は今秋11月13日から全米公開!!、ミスター20世紀FOXはヴェネチアではなく、BFI(英国映画協会)が主催するロンドン・フィルム・フェスティバル(10月15日~30日)で、本作を上映することにしたようです。原作のロアルド・ダールがイギリスを代表する作家ですから、当然の配慮ですね。




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