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きみがぼくを見つけた日-1

ベストセラー小説映画化なのに、1年以上もオクラ入り時をさ迷っていた作品が、ようやく、予告編をリリースしました…!!






上空の飛行機内という密室で誘拐された娘を、ジョディ・フォスターが死に物狂いで探すサスペンス映画「フライトプラン」(2005年)で知られる、ドイツ人のロベルト・シュヴェンケ監督がメガホンをとった最新作「タイムトラベラーズ・ワイフ/きみがぼくを見つけた日」の予告編です。
突然、人が消えてしまう…という点においては、前作と共通している、この最新作ですが、主人公は空間ではなく、時間を移動してしまいます。しかも、自分の意思とは無関係に…。という訳で、オードリー・ニッフェネガーの同名ベストセラーを原作とする本作の内容は、邦訳本を出版するランダムハウス講談社によれば…

きみがぼくを見つけた日-ポスター《上巻》 6歳の少女と36歳の”時の旅人”が出会って起こった愛の奇蹟!
愛する人は未来からやってきた。やがてくる別れを知っていた―。初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。未来から来たヘンリーが、突然クレアの前に姿を現したのだ。当然、驚いたクレアだったが、以来、彼がたびたび時空を超えてやってくるのを心待ちにするようになる。
だが、18歳になったころ、彼はぱったりと姿を見せなくなり…。

《下巻》 深い愛と哀しみが胸を衝く、究極のラブストーリー!
ついに「現在」でクレアと出会うことができたヘンリー。自分の意思とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」という病を抱えながらも、彼女との愛を育んでいく。だがあるとき、未来にタイムトラベルした彼は、愛する人との別れが間近に迫っていることを知ってしまう…。
過去、現在、未来で、たった一人の女を愛し続けた男、そしてたった一人の男を待ち続けた女。時の流れに負けない永遠の愛を描いた感動作。

…とのことで、あらすじを読み、予告編を観るかぎりにおいては、本作はかなりおもしろそうなのですが、この「タイムトラベラーズ・ワイフ/きみがぼくを見つけた日」は冒頭にも記したように、1年以上もオクラ入りになっていました。
それには様々な理由があるようなのですが、まず第一には本作を製作していたニュー・ライン・シネマが経営に行き詰まり、ワーナー・ブラザースに吸収されてしまったことで、公開スケジュールが狂ってしまったこと。
そして、やはり内容においても、主人公が突然、消えては現れる“時間障害”の物語が、原作を知らない一般の観客にはわかりずらく、その手直しの追加撮影をしようと思ったら、ヘンリーを演じているエリック・バナが、なんとッ!!、ロミュラン星人になってしまっていて、つるっパゲに髪を剃っていたことから、この「タイムトラベラーズ・ワイフ/きみがぼくを見つけた日」は、エリック・バナの「スター・トレック」(公開中)撮影終了を待ち、その上でさらに髪の毛が伸びるのを待たなければならなかったため、撮り直しが大幅に遅れてしまったことも重なったと言われています。
また、ニュー・ライン・シネマから本作を引き継いだワーナー・ブラザースは、SFでいて、ファンタジーであり、そして、ラブストーリー…という本作のジャンルづけに戸惑い、マーケティングに思案を重ねてしまった…とも伝えられています。
ご覧のように、タイムトラベラーのエリック・バナの妻クレアを演じているレイチェル・マクアダムスは、本作と同じように障害を乗り越えていくラブストーリーの「きみに読む物語」(2004年)を成功させ、代表作としているので、マーケティングではそうした辺り、観客にアピールできればいいのですが…、ただし、ロベルト・シュヴェンケ監督は、前述の「フライトプラン」では緊張感を維持できず、物語が途中で破綻し、腰砕けだったので、ひと筋縄では描けない本作も同じような結果になってしまっていないか…?!、オクラ入りの真意の不安が残ります…。
この「タイムトラベラーズ・ワイフ/きみがぼくを見つけた日」は、8月14日から全米公開の予定です。




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