************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

カールじいさんの家が急浮上で初第1位!!

「スター・トレック」は今年最大ヒット達成!!


カールじいさんの空飛ぶ家-トップ

*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル興行成績 の順です。

 第1位(初)  第2位    第3位(初)  第4位    第5位
第1位-第5位

第1位カールじいさんの空飛ぶ家」(12月公開)
   $68,200,000-(3,766館)-$68,200,000
第2位ナイトミュージアム2/バトル・オブ・ザ・スミソニアン」(8月13日公開)
   $25,500,000-(4,101館)-$105,296,000
第3位ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル
   $16,628,000-(2,508館)-$16,628,000
第4位ターミネーター4/サルベーション」(6月13日公開)
   $16,140,000-(3,602館)-$90,657,000
第5位スター・トレック」(公開中)
   $12,800,000-(3,507館)-$209,500,000


 第6位    第7位    第8位     第9位    第10位
第6位-第10位

第6位天使と悪魔」(公開中)
   $11,200,000-(3,464館)-$104,760,000
第7位ダンス・フリック
   $4,900,000-(2,459館)-$19,241,000
第8位X-MEN/ウルヴァリン」(9月公開)
   $3,900,000-(2,263館)-$170,870,000
第9位ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト
   $1,905,000-(1,450館)-$50,015,000
第10位オブセスド
   $665,000-(679館)-$67,508,000

各映画の解説はこちらです。




しょっぱなから大作同士が激戦をくり広げたサマームービー・ウォーズ第1ラウンドの5月もいよいよ終わりの最終第5週を迎えました。
先週の前回がメモリアルデー(戦没者追悼記念日)のお休みを含んだロング・ウイークエンドだったので、この週末は成績が落ちるかと思いきや、空飛ぶじいさんと魔女のばあさんの老人コンビの新作2本がガンバッた結果、全体では、ほぼ横ばいとなる-4%だけの数字の下落に落ち着きました。
上位12作品の売上げを足した合計も、前年同時期が約1億6,418万ドルで、この週末が約1億6,299万ドルですから、その差はわずかに約119万ドルのマイナスで、やはり、横ばいです。そんな老人パワーが発揮された週末の映画興行を制したのは…、

カールじいさんの空飛ぶ家-1ディズニー・ピクサー第10作めにして、アニメ映画として初めて、先月5月に開催されたカンヌ国際映画祭のオープニング作品に選ばれた「カールじいさんの空飛ぶ家」でした!!、全米3,766館が6,700スクリーンで封切ったうち、ピクサーの長編アニメ映画では初めて3D上映された本作は約1,530スクリーンの3Dシアターが割増料金を徴収した結果、約6,820万ドルのオープニング成績をマークしています!!
このオープニング成績約6,820万ドルというのは、昨2008年6月27日に公開された「WALL・E/ウォーリー」(2008年/3,992館/製作費1億8,000万ドル/国内興行2億2,380万ドル/世界合計5億3,476万ドル)のオープニング成績6,308万ドルを上まわった数字で、かわいくないガンコじいさんのキャラクターが、愛くるしいロボットたちよりも観客を集めてしまい、老人アニメではヒットしないのでは?!という懸念が一気に払拭されてしまいした!!
また、3D割増料金の追い風を受けたとは言え、「カールじいさんの空飛ぶ家」のオープニング成績は、「Mr.インクレディブル」(2004年11月5日公開/3,933館/製作費9,200万ドル/国内興行2億6,144万ドル/世界合計6億3,144万ドル)のオープニング成績7,046万ドル、「ファインディング・ニモ」(2003年5月30日公開/3,425館/製作費9,400万ドル/国内興行3億3,971万ドル/世界合計8億6,462万ドル)のオープニング成績7,025万ドルに続く、ピクサー史上第3位の好記録です!!
よって、それらの過去の作品がそれぞれ2億ドル以上、「ファインディング・ニモ」にいたっては3億ドル以上を国内で売り上げた実績からすれば、推定製作費約1億7,500万ドルのカールじいさんの風船で飛ぶ家が、今年初めて2億ドル以上を稼いだエンタープライズ号を追撃し、空中戦?!を戦うのは必至のようです!!

カールじいさんの空飛ぶ家-2

人間、歳を重ねれば、丸くならなければならないのに、四角くなってしまった78歳のガンコじいさん、カール・フレドリックセンが主人公の本作は、幼なじみの愛妻エリーに先立たれたうえ、自宅の立ち退きまで迫られたカールじいさんが、生涯の最後にエリーが夢見ていた冒険旅行を自分が叶えてやろうとする物語です。
カールじいさんの声をつとめているのは、1950年代末のデビューから夥しい数の映画や、テレビ・ドラマに出演してきた79歳の名優エドワード・アスナー
そんなハリウッドの伝説的大御所と共演し、カールじいさんの旅のお供として、まん丸な8歳の少年ラッセルの声を吹き込んだのは、9歳の日系アメリカ人、ジョーダン・ナガイ君です。アニメのキャラの設定と同じ年齢の俳優を起用し、人物像に実感を持たせています。また、「サウンド・オブ・ミュージック」(1964年)の名優クリストファー・プラマー79歳が、カールとエリーが憧れていた探険家で、悪役となるチャールス・ミュンツの声を演じています。
この「カールじいさんの空飛ぶ家」の監督は、「モンスターズ・インク」(2001年)のピート・ドクター。常に高いクオリティを保証してくれるピクサー・アニメなので、低い評価が下される訳もなく、本作は映画の格付けサイト RottenTomatoes で、驚異的な98%の支持率に達しており、「WALL・E/ウォーリー」が果たせなかったアカデミー賞最優秀作品賞獲りの悲願を、ピクサーは今度こそ、ガンコじじいに託せそうです。
なお、カールじいさんの家はヘリウムガスが詰まった2万622個の風船により、空を飛んでいるという設定ですが、2万622個のヘリウムガス入り風船は約618トンの物体を持ち上げられる浮力を持つので、理論上はカールじいさんの家は飛ぶことになります。さすがはピクサー?!、科学的根拠の裏付けまでシッカリ整えられていました!!

カールじいさんとラッセル少年の出会い




空飛ぶ家の離陸!!




鳥のシギを探していて、くっついて来てしまったラッセル




カールじいさんのかすり傷を手当てしてあげようとするラッセルですが…




動物の鳴き真似が得意なラッセルですが…




ジャングルでシギ?のケヴィンを発見するラッセル




パラダイス・フォール!!



亡くなった妻のエリーが夢見ていたパラダイス・フォール(ギアナ高地アウヤンテプイにある世界最大の落差の滝エンジェルフォールのこと)の目前までやって来ましたが…


先週初登場でターミネーターを叩きのめして首位をゲットし、約5,417万ドルのオープニング成績を記録した「ナイトミュージアム2/バトル・オブ・ザ・スミソニアン」が、老人には座席を譲ったものの、利己的な若い女銀行員の存在は無視して、ワンランクだけダウンの第2位に着けました。
公開2週めで、約53%の売上げマイナスとなった続編の動きを、2006年12月22日に封切られ、年末年始のホリデイ映画だった前作(3,768館)と比較すると…、
前作はオープニング成績として平凡な3,043万ドルでスタートを切った後、ライバル作品の公開などがなかったタイミングに恵まれ、首位をキープしたまま、2週めでは逆に勢いを増し、売上げを約21%もアップさせていました!!
それと比べると、続編は前作を大きく上まわるオープニング成績をはじき出しはしたものの、こと2週めの成績に関しては、前作に逆転され、及ばず負けてしまっています…。また、前作は3週めもトップの座を維持しており、ようやくマイナスに転じた売上げのダウンは約35%でした…。
このように前作と比べ、観客の足の引きが続編は加速していることがわかった訳ですが、これは続編の本作の求心力が低いとか、映画自体の内容の問題というよりは、熾烈になる一方のサマームービー・ウォーズの洗礼にさらされてしまった…と考える方が妥当に思われ、シリーズ続編の公開時期を冬から夏にズラしたことが、果たして本当に正解だったのか?!、今一度、タイミングを検討してみる必要性があるのかもしれません。


ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル-1インディーズで製作したB級スプラッター「死霊のはらわた」(1983年)で鮮烈すぎるデビューを飾り、一躍、ホラー映画のカリスマ監督と目されながら、近年はすっかり、“「スパイダーマン」シリーズの人”となり、人気を落としていたサム・ライミ監督が、1987年に公開した「死霊のはらわたⅡ」(1987年)以来、なんと実に約22年ぶりに手がけたホラー映画の最新作「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」が、2,508館で封切られ、約2,900スクリーンで上映された結果、第3位に初登場しました!!、公開館数が控えめなので、大きなオープニング成績は初めから望まれていませんでしたが、2,000万ドルを割り込んでしまった約1,662万ドルの数字は期待値よりは少し低いものです。
しかしながら、先月5月に行われたカンヌ映画祭でも上映された本作は、タダのホラー映画じゃない…と、手厳しいヨーロッパの映画評論家たちを唸らせ、映画の格付けサイト RottenTomatoes では、94%もの高い総合支持率を得ています。
その内訳も、評論家や、ジャーナリストのプロの評価が85%で 一般の映画ファンの評価も同じ85%という、極めてバランスのとれたもので、ホラー映画として娯楽的に楽しめる一方、しっかりとしたテーマを持った作品であることが証明されており、サム・ライミ監督は、満を持して復帰した自家薬籠中のホラー映画で、クモの巣にひっかかり眠らせていた才能を存分に発揮した…ッ!!といった絶賛の声が多く寄せられています。そのため少し足りないオープニング成績については、作品の質の高さから、将来にポテンシャルがあるとして大目に見られ、今後の発展の方に注目がされています。それを裏付けるように、本作を配給するユニバーサル映画の調べによれば、この週末の観客の約52%は女性で、わずかながら男性の観客を上まわっているそうで、そうした辺りも他のホラー映画よりも、本作は観客の裾野が広そうな兆候を示しています。
そんなまさにサム・ライミ監督が絶不評だった「スパイダーマン3」(2007年)の汚名を返上し、映画監督としての面目を躍如した「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」の内容は、アリソン・ローマンが演じる銀行員のクリスティーンが上司の手前、自分の昇進の得点稼ぎを謀ろうと、住宅ローンを滞納したおばあさんから無慈悲に、より所の住み家を奪ってしまいますが、そのジプシーのおばあさんから恨まれ、呪術をかけられ、3日間の恐怖の地獄体験することに…ッ!!といったものです。

ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」 テレビスポットCM



あらすじからも察せられるように、クリスティーンは特別に悪い人間ではなく、仕事のため、あるいは家族のため…と、時には自分を守るため、他人に冷たくするのもやむを得ない、どこにでもいる普通の人であり、年齢よりも幼く見える容姿のアリソン・ローマンが扮しているだけに、好感さえ抱かせるようなキャラクターです。
けれど、そのように、世の中にそんなに悪い人はいないのだけれど、みんな、それぞれに罪を犯していて、それを抱えながら生きているんですよ…という日常的なテーマを上手くホラー映画として消化し、サム・ライミ監督が描き切った点が、前述のような、これはタダのホラー映画ではない…という高評価に結びついたようです。

ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル-2

また、本作は当初、レイティングがR指定ではなく、PG-13であることから、内容が生ぬるいのではないか?!と、サム・ライミ監督がまた「スパイダーマン」のような腰砕け映画を作ってしまったのでは?!と懸念されていましたが、サム・ライミ監督は初めからPG-13でよいと思っていたそうで、かつての「死霊のはらわた」のような過激描写で怖がらせるのではなく、誰にでも罪はある…という身近なテーマにそった恐怖に実感を込め、描くことに力を注いだそうです。
この「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」の成功で、映画作りの才能をあらためて誇示したサム・ライミ監督は、次の「スパイダーマン4」にも、ホラー映画的なエッセンスを盛り込みたい考えをもらしていますが、それは正解かもしれませんね。

ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル-3

これまでホラー映画に縁はなく、サム・ライミ監督の代表作の「死霊のはらわた」さえ観たことがなかった主演のアリソン・ローマンは、サム・ライミ監督と初めて電話で本作について話をした時、内容を3時間も懇切丁寧に説明されたそうで、サム・ライミ監督が、ホラー映画経験のない自分のことを気づかってくれているのがよくわかったそうです。しかし、そんな思いやり深い一面のあるサム・ライミ監督ですが、現場ではアリソン・ローマンの恐怖の表情を引き出す緊張感を維持するため、厳しい態度で自分に接することもあった…と、彼女は振り返っています。
けれど、それも演出のテクニックだと理解していたアリソン・ローマンは、サム・ライミ監督から学ぶことがたくさんあった…と述べ、これからもサム・ライミ作品に出たい…と抱負も語っていますが、本作では主演女優として、ほぼ全シーンに出づっぱりだったため、撮影の合い間にトイレにいく時間もないほど忙しかったのが、実は一番、辛かったそうです。なので、次回のコラボでは、少し気楽に準主演ぐらいにしてもらった方がいいかもしれません?!、でも、アリソン・ローマンは、「ホワイト・オランダー」(2002年)や、「マッチスティック・メン」(2003年)という地味な傑作映画で優れた演技力を発揮しながら、あまり目立ってこなかった、知る人ぞ知る女優といった感じなので、この「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」をキッカケに、これからは話題作での主演の機会がもっと増えることを願います。

ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」 メイキング・ビデオ





新トリロジーのスタートどころか、“シリーズにトドメを刺した最終作品!!”などとイヤミを書かれてしまっている、現時点での今年2009年ワースト№1映画のムービーボム(大コケ自爆映画のこと)「ターミネーター4/サルベーション」が、先週の初登場第2位から、公開館数が72館増えた甲斐もなく、62%のマイナス率で第4位まで下ってしまいました…。
サマームービーの超大作(製作費約2億ドル)ながら公開2週めで1億ドルを突破できなかった本作は、来週にはその大台を超えるのは間違いないでしょうが、さらに次週以降も4~5割程度の売上げがしぼむことを想定すると、もはや、期待に沿った最終成績は見込めそうにありません…。
こうした「T4」の大失敗について、“監督のマックGは悪くない!!、なぜなら、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズを観れば、誰だってマックGにまともな映画を作れるはずがないのはわかっていたはずだ!!、彼は精一杯、自分のベストを尽くした!!”などと、おもしろすぎるジョークのホメ殺しで庇う意見もネットで見かけられ、苦笑するしかありませんが、結局、本作は製作過程の様々な局面で、関係者の誰かから指摘を受けたり、意見を出される度ごと、日和見的に中身を変えてしまい、確信を持った核となる作り手が不在だったことが一番大きな失敗の要因だったと考えられています。
つまり、この映画の製作者らは「ターミネーター」シリーズに惚れ込み、新作映画を真剣に作りたかったのではなく、「ターミネーター」という有名なブランドを利用したコンテンツ・ビジネスで金儲けしたかっただけ…ということが、矛盾だらけの映画とその作られ方を通し、あからさまになってきてしまいました…。
それにしても、そうした本作の失敗プロセスを検証する過程で、新たに明らかになった当初の構想のひとつは、かなりユニークなものだったようです。
この「ターミネーター4/サルベーション」の作り手たちは、人類を絶滅させる宿敵である機械のスカイネットを…(以下、読みたい人だけ、ハイライトして下さい)

実は人類を絶滅させる悪の存在ではなく、いずれ人類が自然に死に絶えてしまう未来予想に乗っ取り、何とか人類の種を存続し生かし続ける手段として、人体を半機械化するハイブリッドのサイボーグを造ろうとしている…という、スカイネットは人類の味方のよき友で、ターミネーターになることが人類救済の手段なのに、人類が一方的に機械を悪者と誤解していた…、

ターミネーター4-8

…といった、トンデモなく、おもしろいオチまで考えていたようです。
果たして、内容の変更に次ぐ変更で、ついには副題の“サルベーション”の意味が薄れ、不要な感がする…と言われている「ターミネーター4/サルベーション」ですが、それよりも悪役がまるで出てこない映画に「ターミネーター」とつける方がもっと意味がなくて、バカらしい…といった見方が、プロの映画ジャーナリストと映画ファンに共通した指摘なので、いっそ近未来SF戦争映画の新シリーズ「サルベーション」として封切れば、ここまでコテンパンに叩かれることもなく、もっと公平な目で評価してもらえたような気がしなくもありません…。本作の作り手たちに「ターミネーター」を継ぐのは、荷の重すぎる課題だったようです…。
しかし、本作を北米で配給するワーナー・ブラザースは、今春公開したダークヒーロー映画「ウォッチメン」に続く不発をかましてしまったどころか、昨年の大失敗作のムービーボム「スピード・レーサー」の二の舞を踏んでしまいました…。
あとはハリー・ポッターにガンバッてもらうしかありません…!!


第5位の「スター・トレック」がついに「モンスターVSエイリアン」を抜き去り、今年初の興行成績2億ドル超えを達成して、年間チャートの暫定第1位に着きました!!、敗れて第2位に下った「モンスターVSエイリアン」も、「スター・トレック」と同じパラマウント映画の作品ですから、同社は現在、興行レースで1、2、フィニッシュ!!の独走状態に入っています!!
昨2008年は計6本が2億ドル超えを果たしており、その総てがサマームービーで、うち半分の3本は3億ドルをも超える超大ヒット作でした。
それに比べると、今年はまだ、2億ドル超えがこの「スター・トレック」1本だけですから、昨年よりもビッグ・ヒットの数は減りそうな気配で、夏興行で好調のロングランを維持するのが難しくなっているようです。
それにしても、こんなに大ヒットしている「スター・トレック」なのに、パラマウント映画は、映画製作の舞台裏資料をまとめた豪華本を出版する予定は今のところ、ないそうです。なので、その穴埋めとして、「トランスフォーマー」(2007年)や、「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」(2006年)といった作品も手がけてきたジェームス・クラインさんによる、新生「スター・トレック」のコンセプト・アートをご覧ください。

スター・トレック-コンセプト・アート-1

スター・トレック-コンセプト・アート-2

スター・トレック-コンセプト・アート-3

スター・トレック-コンセプト・アート-4

スター・トレック-コンセプト・アート-5

ジェームス・クラインさんのコンセプト・アートを大きなサイズでじっくり観たい…、また、他の映画のコンセプト・アートも観たい…という方は、ココのジェームス・クラインさんの公式サイトをお訪ねください。


第6位の「天使と悪魔」から第10位の「オブセスド」までは、先週から順序を保ったまま、すべて2ランク・ダウンです。

「天使と悪魔」は、先週から約48%の売上げマイナスですが、国内での興行成績が1億ドルを突破しました。世界同時公開だった本作は、海外でもほぼ同等の約1億206万ドルを稼いでおり、合わせると全世界でのトータルは2億ドルを突破しています。前作「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)の最終的な売上げ=約7億5,823万ドルのうち、約7割は海外市場が占めていたので、「天使と悪魔」も今後さらに国外での数字が伸びる可能性はありそうですが、アメリカ国内での興行は峠を越えてしまったようなので、「ダ・ヴィンチ・コード」の国内成績=約2億1,753万ドルから概ね半減…という結末になってしまいそうです。

先週初公開だった第7位のパロディ映画「ダンス・フリック」は、2週めのマイナスが約54%と、やや高め。当たり前ですが、この映画に興味を持ってくれた人は、かなり少なかったようです。

サマーシーズン開幕映画だった第8位「X-MEN/ウルヴァリン」は、公開5週めで920館が撤退し、約52%の売上げマイナス。本作のワークプリントが公開前にネットに流出し、フリーダウンロードされた損失額を、20世紀FOXは約2,870万ドルと見積もっていましたから、それを足すと約2億ドル近い立派な興行成績となり、「スター・トレック」といい勝負になってしまうのですが…。現状の1億7千万ドルが、とても妥当な数字のように見えています…。

第9位の「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」は公開5週めで、805館が打ち切り、売上げ半減。第10位の「オブセスド」は公開6週めで、924館が終了し、約66%のマイナスです。製作費2,000万ドルに対して、3倍以上の6,750万ドルを稼いだので、まず間違いなく国内興行だけで元手を回収し、おつりが残る黒字。
一方、「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」の製作費は非公開ですが、売上げと同じ5千万ドルぐらい、かかっていそうなので、たぶん赤字でしょう。

さて、今週末の全米公開映画ですが、コメディ映画「俺たち…」シリーズで知られるウィル・フェレルが70年代の人気テレビドラマを映画版にリメイクしたSFファンタジー・コメディ「ランド・オブ・ザ・ロスト」が封切られます!!、ウィル・フェレルが演じる古生物学者のリック・マーシャル博士が時間をさかのぼり、パラレル・ワールドにワープして、恐竜や、半魚人のクリーチャーと遭遇することに…ッ!!、果たして、アホなウィル・フェレルは大冒険の末、再び現代に戻ることができるのか?!というファミリー映画です。
それに対して、大人の男向けの新作として、2日後に結婚式を控えた親友の独身最後の自由をラスベガスで祝おうと出かけた悪友3人が、バカ騒ぎをした翌朝、深酒で記憶を失った二日酔いの頭を抱え、ホテルの部屋で目覚めると、親友の姿は忽然と消え、代わりになぜか?!、猛獣のトラと、生後半年の赤ん坊がいた…ッ!!という、ハレンチな映画「ハングオーバー」(二日酔い)が登場!!
いったい、酔っ払った自分たちは何を仕出かしてしまったのか?!、その謎を追いかけながら、親友を結婚式までに見つけ出さなければならないタイムリミット・サスペンスなコメディ映画です。主演は、北村龍平監督のハリウッド進出第1弾の傑作ホラー映画「ミッドナイト・ミートトレイン」(2008年)に主演していたブラッドレイ・クーパーです。
加えて、約1,100館程度の小規模公開ですが、ギリシャ人女性の結婚にまつわるしきたりをおもしろおかしく描いたラブコメ「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」(2002年)の脚本を書き、主演したニア・ヴァルダロスが、ツアーガイドに扮して、その本場ギリシャの旅を案内してくれる女性向けのロマンチック・コメディ「マイ・ライフ・イン・ルーインズ」(廃墟の遺跡みたいな私の人生…てな感じの題名)も公開の予定です!!、男も女も、子どもから大人まで、全米が笑いに包まれる週末となりそうですね!!、それでは、ウィル・フェレルの新作からティラノザウルスの大ジャンプをご覧ください!!






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