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マリー・ミー-ショート・フィルム

女の子は恋のためなら何だってデキるんです…ッ!!






俳優として「ミッション・インポッシブル2」(2000年)などに出演するかたわら、映画監督として、ロバート・デ・ニーロダコタ・ファニングが共演したサイコ・サスペンス「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」(2005年)などを手がけているジョン・ポルソンが、出身地のオーストラリア・シドニーで1980年から地元の人たちに愛されているトロピカーナ・カフェのオーナー、セルジオ・テッツオに企画を持ちかけ、1993年からカフェの店内で始めた短編映画の上映会が、気づくと今や、ニューヨークにも拠点を置くなど、世界最大のショートフィルム・フェスティバルになってしまった“トロプ・フェスト”で、昨2008年に上映され、好評を博したミシェル・レーマン監督の作品「マリー・ミー」(MARRY ME=結婚してね)です。
名前からも察せられるように女性のミシェル・レーマン監督は、5歳の時に大好きな近所の男の子と結婚しようと思い、お母さんのナイトガウンをウエディング・ドレスのつもりで着こんで、お目当ての男の子を追いかけ回していたそうです(笑)。
その思い出をテーマにした本作は、BMXの自転車にしか興味がなく、女の子なんて相手にしてらんねぇッ!!という、いかにもガキなジェイソンのことを好きになってしまったクロエという、とても少女らしい女の子の初恋の奮闘を描いています。
BMXでカッコよくジャンプ台を飛び越えたいにも関わらず、そもそも自転車にまともに乗れず、補助輪を取り外してもらえないドンくさいジェイソンのため、クロエは自転車を猛特訓し、ジェイソンに自分の補助輪なしの自転車を貸してあげようとしますが、「ピンクのチャリンコなんて乗れねぇよ!!」と冷たくあしらわれてしまいます…。それでも何とかジェイソンに振り向いてほしいクロエは、いじらしくも自分の自転車を黒く塗り替え、おしゃれもジェイソン好みのワイルドなルックスにイメージチェンジしますが、自分の方こそ屁タレなジェイソンは、「女の自転車なんて乗れねぇよ!!」と、またもクロエを無視してしまい…。
ついにジェイソンを見限ったクロエが最後にとる行動は痛快で、失恋の痛手を文字通りに飛び越えていく彼女のクールな表情には胸がジン…としてしまいます。
好きな人のため一生懸命ガンバり、自分を成長させる女の子の努力に報いない男はいつもバカであり、男女のすれ違いは恋愛の永遠のテーマですよ…ということを瑞々しく描ききった、素晴らしい短編映画ですね。
長編映画のプロローグとして、この後、大人になったクロエの物語が展開できそうな感じがあります。




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