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ジュリーとジュリア-メリル・ストリープ-1

深刻な心理劇の「ダウト」(2008年)で、それぞれアカデミー賞主演と助演女優賞にノミネートされていたメリル・ストリーププリンセス・エイミー・アダムスという新旧の演技派女優が再びコンビを組み、前作シリアスな演技から一転ユーモアあふれるお芝居を披露する、素敵なかわいい女性映画が予告編を料理してくれました…!!






現代のニューヨークで夫と暮らす平凡な派遣OLのジュリー・パウエルが、退屈な自分の人生に変化をもたらそうと思いついたチャレンジは、1960年代にテレビの料理番組を通じて、一般のアメリカ人に初めてフランス料理の魅力を知らしめた伝説的な女性シェフ、故ジュリア・チャイルド(2004年没)が遺した料理本で紹介されている524品のレシピを1年365日を通して、実際に自分で全部作ってみて、それをブログに書き、世間に発表することだった。初めはたかが料理…、自分だって毎日、家で食事を作っていると軽く考えていたジュリーだが、カンタンなポタージュ・スープすら、ジュリア・チャイルドのようには作れない、料理の奥深さを思い知らされる…。何とか、ジュリアと同じ味を出そうと苦心するジュリーは、材料選びから丹念な下ごしらえまで様々な努力を重ねるうち、料理ではなく、自分の生き方に足りなかったものが何なのかを見出していく…。というプリンセス・エイミー・アダムスが主人公の物語に、1940年代のパリを舞台にメリル・ストリープが演じる、食べることだけが生きがいだった外交官の妻ジュリア・チャイルドがフランス料理を学び、自己実現を達成していく姿が重ね合わせて描かれる本作は、実在のジュリー・パウエルの著書「ジュリーとジュリア:365日、524レシピ、1つの狭いアパートのキッチン」と、ジュリア・チャイルドの自伝「マイ・ライフ・イン・フランス」という2冊の原作を同時に映画化してしまった、1本で2度おいしい映画です。
時代を超え、2人の女性が同じ料理でリンクするという絶妙の脚本を書き上げ、監督もつとめたのは、「めぐり逢えたら」(1993年)では離れた土地にいる男女のそれぞれの物語のコントラストを上手く描いていたノーラ・エフロン
プリンセス・エイミー・アダムスの夫エリクを演じているのは、ペネロピ・クルスが今年の第81回アカデミー賞助演女優賞を受賞した「それでも恋するバルセロナ」(6月27日公開)に出演しているクリス・メッシーナ。メリル・ストリープのダンナのポールは、「プラダを着た悪魔」(2006年)でも共演してたスタンリー・トゥッチですね。

ジュリーとジュリア-メリル・ストリープ-2

ソニー・ピクチャーズが8月7日に全米公開する、この「ジュリーとジュリア」は、アクション映画ばかりのサマームービーに飽き飽きの女性の支持を一手に集め、大ヒットする予定です。本作のポスターはこんなデザインです。



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