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フード・インク

いかに早く、そして安く太らせるかだけを目標に飼育されるているのは、実は牛やチキンや、ブタではなく、消費者であるあなた自身なのかもしれませんよ…という怖いドキュメンタリーです…






体のことを考え、オーガニック・フーズを食べる習慣を身につけたいとは思ったが、その値段の高さに結局、健康よりもサイフの中身の方が気になり、習慣を断念してスーパーマーケットの安い大量生産の食品に手を出すことになった…という苦々しい思いをしたことがある人も多いのでは?!
このドキュメンタリー映画「フード・インク」は、アメリカ人がふだん口にしている食品のほとんどは、ひと握りの大企業と政府が結びついたコントロールの下で製造される大量生産の“工業製品”であり、けして食品のパッケージや、広告で見られるような美しい牧場や、自然の環境で作られたものではないという、食のビジネスのおぞましい裏側を描いた作品です。
上 ↑ の本作の冒頭3分半は、そうした映画のテーマが集約されて、見事にまとめられています。このオープニングの出来栄えがあまりに素晴らしかったので、ちょっとご覧いただこうと思いました。食品のラベルや、パッケージ、また、スーパーの店内表示などを利用したスタッフの紹介の仕方は、目新しいアイディアではないですが、さり気なく上手に工夫できています。
本作の監督は、過去にはプロデューサーとして、エリック・ロバーツが主演したスリラー「サスペンデッド・ゲーム」(1991年)といったテレビムービーなども製作していましたが、近年はドキュメンタリーに専念しているロバート・ケナー
下 ↓ の予告編で、インタビューに応じているのは、リチャード・リンクレイター監督が劇映画化した「ファーストフード・ネイション」(2006年)の原作ノンフィクション「ファストフードが世界を食いつくす」の作者エリック・シュローサーですね。



ドイツのドキュメンタリー映画「いのちの食べ方」(2005年)によく似た、このアメリカ製の「フード・インク」は6月12日からアメリカで限定公開の予定です。
いずれ、日本でもDVDが出るかな?!と思いますが、ドキュメンタリー映画なので、オンラインでフリーで公開されるかもしれません。
昔、アレルギーの取材で訪ねた病院で専門医が、「結局、今は何も口にしないのが一番、健康的なんだよね、その代わり、死ぬけど…」と、冗談半分におっしゃっていたことを思い出しました。現代人は毎食ごとに、そんな生きるか?!死ぬか?!の瀬戸際に、本当は立たされているのかもしれません…。



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