メガホンを託されたマーク・フォースター監督の新しい現代的なボンド像を描きたいという方針にもとづいて、従来の007映画の決まり事をすべて廃してしまった結果、単にダニエル・クレイグ主演のDVDスルー級のアクション映画に仕上がってしまったことから、007ファンが激怒して、シリーズの1本とは認めず、“ 失われた第22作め ” と言われている007風映画？！の「クゥオンタム・オブ・ソレス」（2008年）では、その名前が題名にまで使われるほど、大々的にアピールされていた悪の組織が、どうやら、絶不評を顧みず、また登場するらしいことが明らかになりました！！



ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドが初登場した主演第1作め「カジノ・ロワイヤル」（2006年）と、シリーズ史上初の続編映画「クゥオンタム・オブ・ソレス｣（2008年）に、連続出演したミスター・ホワイトこと、イェスパー・クリステンセンが、地元デンマークのニュース・メディア、Euroman の取材に応じて…、

“ サム・メンデス監督とダニエル・クレイグと一緒に仕事するのを楽しみにしているんだ。脚本の内容は本当にエキサイティングだし、彼らは優秀なチームだからね。とても、おもしろいことになるよ！！ ”

…と、母国語で語ったことを、イギリスの映画メディア、エンパイアが英語に翻訳して、伝えてくれました…！！

冒頭のように、「クゥオンタム・オブ・ソレス」が絶不評を買い、ダニエル・クレイグの進退問題まで取り沙汰される始末になったのを受けてのことかと思いますが、前作「スカイフォール」（2012年）では、イェスパー・クリステンセンにお呼びの声がかからなかったばかりか、ダニエル・クレイグ主演のボンド・シリーズとは悪の組織のクゥオンタムとの戦いを描くものであるという本来のテーマさえ、雲散霧消し、あたかも、クゥオンタムはもう存在しないかのようでした…。

それにもかかわらず、「スカイフォール」から引き続き、メガホンをとるサム・メンデス監督が、クゥオンタムのエージェント、ミスター・ホワイトのイェスパー・クリステンセンを、どうして、「スペクター」には起用することにしたのか…？！、その意図はもちろん、完成した映画を観るまではわからないわけですが、しかし、そもそも、クゥオンタムは…、


「カジノ・ロワイヤル」のラストシーンから、「クゥオンタム・オブ・ソレス」のオープニングへと続く、2本の映画にまたがって描かれたミスター・ホワイトの連行シーン！！




「スペクター」の悪役のクリストフ・ヴォルツの正体は、どうやら、悪の組織 スペクターのブロフェルドらしいというスクープをお伝えした記事でも振り返ったように、著作権上のトラブルから “ スペクター ” の名前を使えない製作者らが、それに代わるものとして、新たに考案した代替的な悪の組織でした。

ところが、それが昨2013年秋に、著作権問題が円満解決に到ったことから、晴れて、第24弾は映画のタイトルまで「スペクター」になったわけですが、そのタイトルが発表されるや否や、悪の組織のスペクターが復活して、新たに登場するのなら、これまでダニエル・クレイグのボンドが戦ってきた悪の組織のクゥオンタムはどうなるんだ…？！と、世界には悪の組織が多すぎることに嘆いてしまった方もいらっしゃるかもしれません…。

そうした悪の組織の存在が重なってしまう事情や、また、「スペクター」に出演するとは言え、おとついの木曜日（12月4日）にライブ配信でご覧いただいた記者会見に、イェスパー・クリステンセンは登場していなかったことを踏まえると、サム・メンデス監督は恐らく、クゥオンタムとスペクターという悪の組織が同時に、ふたつも現シリーズの世界観の中に存在してしまうことになる混乱と矛盾とを整理して、ファンが納得するような説明のシーンをもうけるために、クゥオンタムのミスター・ホワイト＝イェスパー・クリステンセンをカメオ的に？！、チラと登場させるつもりなのではないでしょうか…？！、もちろん、チラとではなく、すでにある絶不評のクゥオンタムが進化して、スペクターという別の名前の組織に生まれ変わるのでは…？！といった憶測もありえるわけですが…、さて、CIAリーダーの007ファンのみなさんは、シリーズ最新作「スペクター」に、悪の組織のクゥオンタムも登場するらしい可能性について、どのような感想をお持ちになられたでしょう…？！


モニカ・ベルッチのルチア・スキアラと、レア・セドゥーの悪女マデリン・スワンという、二人のボンドガールが登場する最新作「スペクター」は、来週月曜日の12月8日から撮影開始！！、セット・フォトなどが紹介されれば、すぐにお知らせするので、お楽しみに…！！


007シリーズ最新作「スペクター」は、来年2015年10月23日にイギリスで世界先行公開の後、翌11月6日から全米の映画館に登場です…！！







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