************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ベネディクト・カンバーバッチが考えたテストが、テーマになっているSF映画ですよ…!!と書けば、まるでドクター・ストレンジが物語の原案をひらめいたかのように誤解されそうですが、そうではなくて、ベネディクト・カンバーバッチが来春の第87回アカデミー賞の最優秀主演男優賞に、たぶん選ばれるだろう!!と、すでにタカをくくった人が少なくないほど前評判の高いスリラー・タッチの伝記映画「ジ・イミテーション・ゲーム」(北米11月28日公開)の主人公の天才数学者、アラン・チューリングが半世紀以上前の1950年代に考えたテストがテーマになっている作品です!!








記事の見出しで掲げたマーク・ロマネク監督の「わたしを離さないで」(2011年)よりも、ダニー・ボイル監督のゾンビ映画「28日後」(2002年)と「サンシャイン」(2007年)、また、バイオレンス・コミックヒーロー映画の「ドレッド」(2012年)を、代表作の例にあげたほうが、わかりやすかったのかもしれませんが、それらのいずれも傑作映画のシナリオをすべて執筆した脚本家のアレックス・ガーランドが、初めて自らメガホンを握った監督デビュー作「エクス・マキナ」が初公開した予告編です…!!

名脚本家だけに、もちろん、アレックス・ガーランドが自らオリジナル・ストーリーを考え、シナリオを執筆した「エクス・マキナ」のあらすじは…、「ハリポタ」シリーズでは、ロン・ウィーズリーのお兄ちゃんのビル役だったドーナル・グリーソンが演じる主人公のケイレブは、インターネット検索エンジン大手の企業に勤めるプログラマー。社内のコンペで見事に優勝を果たしたケイレブは、その褒美として、ふだん滅多に人前に姿を現さない億万長者の経営者、ネイサンが山上に持つ別荘で、まさに、その雲の上の上司と、1週間も水入らずで過ごすチャンスを与えられる…!!


…といった発端から、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」(2013年)のオスカー・アイザック扮するネイサンの歓待を受けたケイレブは、人里離れた場所に建てられた別荘が、ネイサンのプライベートな研究所だった秘密を明かされ、自分はコンペを通して、ある仕事のために、実は周到に選ばれていた思惑を知ることに…!!、そして、そんな驚きのケイレブの目の前に現れたのは、美しい美女の外見を持った人工知能のロボット、エヴァだった…!!


…とのことで、アリシア・ヴィキャンデル(「セブンス・サン」2015年2月6日全米公開)が起用された美女のA.I.、エヴァを相手に、ケイレブは冒頭でふれた “ チューリング・テスト ” を行うことを、ネイサンから依頼をされるわけですが…、そのカンバーバッチ・テストは何やねん?!と意味のわからない人も多いと思うので、カンタンに説明すると、機械のコンピューターが、どの程度、人間らしく、ふるまうことができるのか…?!、文字や、言葉のやりとりを通して、その思考力を判定するテストだそうです。実際のテストのやり方としては、例えば、壁を隔てて、お互いの姿がわからないような状況で、コンピューターが対話を通して、話し相手の人間に、機械ではなく、自分も同じ人間だと思い込ませることができたら、コンピューターの勝利で、その A.I.は思考力を持っているといった風に見なされるようです。


なので、A.I.のエヴァと面と向かって、対話をするケイレブは、本当の意味では、チューリング・テストではないのかもしれませんが、その美しい外見や、話し方から、相手が機械のロボットだと知りながら、エヴァに魅了されようとするケイレブが、そもそもはチューリング・テストだけに、エヴァは自分を欺こうとしているのではないか…?!と考えたり、エヴァをプログラムしたのは、ネイサンなのだから、すべてはネイサンの仕組んだトリックの筋書きに乗せられているだけではないのか…?!と疑心暗鬼に陥っていくことで、美女の姿をした人工知能と、ふたりの人間の男性が絡まった、あり得ないはずの三角関係が次第に成立し、緊張をはらんだ事態へと発展していくようです…!!


さて、ふだん特に意識することのない “ 意識 ” そのものや、“ 感情 ” とは、実際のところ、その本質は何なのか?!、人工知能にも同じく “ 意識 ” や、“ 感情 ” があるとするならば、それは何を根拠と指して、そうだと言えるのか?!、スタイリッシュなビジュアルと、スリラーの展開に加えて、そうした “ 意識 ” の在りかを探るような哲学的な本格SFの趣きをも、アレックス・ガーランドが持たせたらしい映画監督デビュー作「エクス・マキナ」は、北米で来年2015年4月10日から限定公開で封切りです…!!、なお、ドーナル・グリーソンも、オスカー・アイザックも、「スター・ウォーズ: エピソード7」(2015年12月18日全世界公開)のキャストですから、SF大好きのジェダイの騎士の方としては、新しい「スター・ウォーズ」を観る前の小手調べ?!みたいな気持ちで観ることもできそうな作品ですね…!!

Alex Garland, writer of 28 Days Later and Sunshine, makes his directorial debut with the stylish and cerebral thriller, EX MACHINA. Caleb Smith (Domhnall Gleeson), a programmer at an internet-search giant, wins a competition to spend a week at the private mountain estate of the company’s brilliant and reclusive CEO, Nathan Bateman (Oscar Isaac). Upon his arrival, Caleb learns that Nathan has chosen him to be the human component in a Turing Test—charging him with evaluating the capabilities, and ultimately the consciousness, of Nathan’s latest experiment in artificial intelligence. That experiment is Ava (Alicia Vikander), a breathtaking A.I. whose emotional intelligence proves more sophisticated, seductive––and more deceptive––than the two men could have imagined.







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