「パフューム」（2006年）のトム・ティクヴァ監督と共同でメガホンをとった前作「クラウド・アトラス」（2012年）については、映画の出来栄えは過小評価で、もっと称賛されてもよいはず…とお考えの映画ファンの方も少なからず、いらっしゃることかと憶測しますが、興業的には、さらに前作の「スピード・レーサー」（2008年）と同様にクラッシュで、惨敗であったことは、残念ながら認めざるを得ません…。となれば、過去にいくら「マトリックス」トリロジーの映画史に残る大成功があったとは言え、この「ジュピター・アセンディング」が、もし、またまた沈没にいたった場合、三球三振のアウトで、ウォシャウスキー監督コンビは今後かなり苦しい立場に追い込まれてしまうかもしれません…？！









…といった、ラナとアンディのウォシャウスキー監督コンビの赤字の実績を踏まえて、最新作「ジュピター・アセンディング」の新しい予告編を観ると、人気のチャニング・テイタム（「22 ジャンプ・ストリート」6月13日全米公開）とミラ・クニス（「テッド」2012年）を起用して、目を見張る VFX とアクションが目白押しのかなり観応えありそうな娯楽作に仕上げてきたように察せられますから、充分にヒットは狙えなくもない感じですが…、

しかしながら、近年の大ヒット映画の多くは、コミックや、ベストセラー小説の映画化、または、過去の人気映画のリメイクに、シリーズ化された続編の第2弾、第3弾と…、すでにキャラクターや、物語の世界観がよく知られたコンテンツに則ったものばかりですから、この「ジュピター・アセンディング」が、まったくのオリジナル・ストーリーであることを考慮すると、ウォシャウスキー監督コンビの創作意欲には頭が下がるものの、世間に馴染みの薄い真新しいスペース・オペラがいったい、どの程度の集客力を持つものか…？！、ちょっと不安が感じられなくもないですね…。


シカゴの片隅で清掃員の仕事をしながら、つつましい暮らしを営んでいたロシア移民のジュピター・ジョーンズ＝ミラ・クニスが（↑）、実は全宇宙を治める女王の次の後継者となる遺伝子を持つ高潔な身分の女性だった…！！といったフェアリーテイルのような設定をもとに、遺伝子改造で高い戦闘能力を持つチャニング・テイタムのケインが（↓）、次期女王のジュピターの身を陰謀から守ることになる「ジュピター・アセンディング」は、今夏7月18日から全米公開！！、共演者として、上 ↑ の新しい予告編で、印象的な悪役ぶりを発揮しているエディ・レッドメイン（「ヒック」2011年）のほか、天才ダーレン・アロノフスキー監督の最新作「ノア」が、今週末から全米公開のダグラス・ブース、「トランス」（2013年）のタペンス・ミドルトン、前述の「クラウド・アトラス」から引き続き起用されたペ・ドゥナとジェームズ・ダーシー、そして、テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーンが出演していますね…！！


From the streets of Chicago to the far-flung galaxies whirling through space, “Jupiter Ascending” tells the story of Jupiter Jones (Mila Kunis), who was born under a night sky, with signs predicting she was destined for great things. Now grown, Jupiter dreams of the stars but wakes up to the cold reality of a job cleaning other people’s houses and an endless run of bad breaks. Only when Caine (Channing Tatum), a genetically engineered ex-military hunter, arrives on Earth to track her down does Jupiter begin to glimpse the fate that has been waiting for her all along—her genetic signature marks her as next in line for an extraordinary inheritance that could alter the balance of the cosmos.





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