The Stand : 「ハリポタ」卒業のデヴィッド・イェーツ監督と、脚本家スティーヴ・クローヴスの名コンビが、スティーヴン・キングの世界に挑戦!!、初期の傑作「ザ・スタンド」をシリーズで完全映画化することが決定!!
by
Billy
2011年8月11日木曜日
前作の「トランスフォーマー2: リベンジ・オブ・ザ・フォールン」が、アメリカ国内で約4億211万ドルを稼ぎ出し、公開された2009年の全米№1ヒット映画の王座に輝くはずが、ジェームズ・キャメロン監督が「アバター」を同年の12月に封切ったことで、その座を追われ、第2位に格下げされてしまった苦い経緯のあるマイケル・ベイ監督としては、この夏に封切った完結編の「ダーク・オブ・ザ・ムーン」が、ついに全世界興行成績で驚異のビリオンダラー超え=約10億4,897万ドルを果たし、これで文句なく、今年2011年こそは年間№1ヒットの栄冠を握れるはず…だったのが、またしても、さらに上手の約11億4,840万ドルという、映画興行史上第3位の大記録を「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2」で打ち立て、マイケル・ベイ監督の年間チャンピンの夢を木っ端微塵に砕いたデヴィッド・イェーツ監督と脚本家スティーヴ・クローヴスのメガヒット・コンビが、J・K・ローリングに代わって、お次はスティーヴン・キングの世界に挑むことになりました…!!
HitFix の映画ジャーナリスト ドリュー・マクウィーニーが単独で伝えたスクープによれば、「ハリポタ」を映画史上最も成功したシリーズへと導いた名コンビのデヴィッド・イェーツ監督と脚本家スティーヴ・クローヴスが、スティーヴン・キングの代表作「ザ・スタンド」の映画化に向け、製作のワーナー・ブラザースと最終的な契約の調整に入った…!!とのことです!!
デヴィッド・イェーツ監督とスティーヴ・クローヴスが、ハリポタ卒業後の進路として、スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」を選ぶのではないか…?!というのは、先月7月15日に同原作の映画化を企画するワーナー・ブラザース側と、デヴィッド・イェーツ監督とが直接対話のミーティングを持ち、同監督がもし、メガホンをとるつもりなのであれば、2週間以内に回答してください…と相成ったことを、ニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture がスクープしていましたから、すでにその時点から、デヴィッド・イェーツ監督が「ザ・スタンド」の映画化に取り組む可能性はあったわけですが、同監督はそれ以外にも、「ザ・ダークナイト・ライズス」(2012年7月20日全米公開)の悪役ベイン=トム・ハーディが主演して、有名なギャングのアル・カポネの栄枯盛衰をシリーズで演じる予定の犯罪モノの伝記映画「シセロ」など、複数のビッグ・プロジェクトをワーナー・ブラザースから打診を受けていましたから、実際のところ、ポスト「ハリポタ」に、どの企画を選ぶのか?!は静観して、事態を見守るしかありませんでした。
そうした、いずれもやり甲斐のありそうな企画から、デヴィッド・イェーツ監督がどうして、スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」を選んだのか?!は、追って、ワーナー・ブラザースから公式の発表があれば、抱負のコメントが聞かれるのかもしれませんが、同書の邦訳本を発行する文藝春秋によれば…、
“世界は終末のときを迎えていた。致死率99%という超悪性のインフルエンザ、スーパーフルーの流行によりほとんどの人が死に絶えてしまったのだ。…とのことで、「ハリー・ポッター」シリーズの特に後半に相通ずるような要素が、「ザ・スタンド」にも見い出せることから、“あの「ハリポタ」の監督の…!!”と銘打つには、この原作がふさわしいだろうと、デヴィッド・イェーツ監督とワーナー・ブラザースが同意したのかもしれませんね…!!
しかし、妊娠中の少女に聾唖の青年、売れない歌手……生き残った者もいるにはいた。
生者を求めて旅をつづけるそんな人々がうなされる毎夜の夢、それはネブラスカのトウモロコシ畑でギターを引く黒人の老女の夢だった。夢の不思議な力に導かれ、老女のもとをめざす人々に忍び寄る黒い影。実は闇の男もこの絶好の機会に世界を征服せんと狙っていたのであった。ついに正体を現わした「光」と「闇」、「善」と「悪」の戦いの行方は……?
キングの最高傑作と評する人も少なくない、キング文学の金字塔というべきファン待望の作品がついに日本語版で登場、20世紀の最後を飾るにふさわしい、あらゆるジャンルを包括した超大作。”
モダンホラーの帝王スティーヴン・キングが1978年に発表し、著者の初期の傑作として、ファンから厚い支持を得ているとおりに?!本も大変にぶ厚い「ザ・スタンド」は、キングの原作の映像化では定評のあるミック・ギャリス監督によって、全体で約6時間のミニシリーズのテレビドラマにまとめられ、1994年にアメリカABCテレビで放送されました。
お金を払って観に来る特定の観客を対象とする映画と違い、視聴者が無差別で選ぶことができないテレビでは、その表現に制約がより求められるため、原作のホラーの持ち味を完全に映像化する…というのは至難で、描写を緩くしなければならない…という枷を負っていました。なので、その「ザ・スタンド」を、ワーナー・ブラザースがシリーズ映画として、前後編の2部作、またはトリロジーの3部作で完全映画化するのであれば、原作や、ホラー映画のファンの方みならず、多くの映画ファンが期待を寄せたいところですが、ビッグ・プロジェクトの大作となれば、当然その高額となる製作費に見合う動員を求めて、観客層の幅を広げるべく、視聴制限のレイティングを大人向けの R指定ではなく、「ハリポタ」と同じ PG-13 に抑えよう…と、ワーナー・ブラザースが考えるかもしれませんから、 デヴィッド・イェーツ監督の「ザ・スタンド」に真の期待を向けられるのは、その辺りのプロジェクトの方針が明らかになった後…ということになるのかもしれません。
しかし、そうは言っても、ロン・ハワード監督が進めていた「ザ・ダークタワー」の壮大な完全映像化プロジェクトを、ユニバーサル映画がキャンセルしてしまったことを思うと、いずれにしろ、スティーヴン・キング原作の大作映画が登場する…!!というのは、ファンの方にとっては、この上なく楽しみなことかもしれませんし、また、「ザ・スタンド」が成功すれば、「ザ・ダークタワー」の企画をユニバーサル映画から引き継ぐ可能性がささやかれているワーナー・ブラザースは本腰を入れて、ロン・ハワード監督とチームを組もう…!!とも考えてくれるかもしれません。
そうした余波も含めて、大変に楽しみなデヴィッド・イェーツ監督の「ザ・スタンド」完全映画化ですが、同監督は失敗の許されない「ハリポタ」シリーズを連続して手がけた後の箸休めとして?!、気楽な小品を1本を作りたい意向をかねてより表明しているので、まずはその規模の小さな映画を仕上げて、それから「ザ・スタンド」に取り組むことになるのではないでしょうか…?!、なので、本作についての確たる続報が聞かれるのは、来年2012年以後?!ということになりそうな気がします。それまで、お楽しみに…!!
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