Effie: ダコタ姉ちゃんが、エマ・トンプソン脚本の「エフィ」に主演決定!!、ヴィクトリア時代に不幸なセックスレスの結婚をした実在の女性を演じ、婚外恋愛に堕ちていく…!!
by
Billy
2011年8月17日水曜日
自分のオリジナル・シナリオだと言うエマ・トンプソンに対して、いや、それは俺が1999年に発表して、ブロードウェイで好評を博し、ロングランになった結果、各国でも上演された「カウンテス(伯爵婦人)」をコピーしただけじゃないか!!、俺の芝居は観客の要望に応えて、2005年にも再演されてるぞ!!と、今年2011年2月に訴訟を起こす構えを見せていたニューヨーク在住の劇作家グレゴリー・マーフィーのサイトをチェックしてみると、映画は自分のシナリオだと明記しているので、エマ・トンプソンと共作ということで話が落ち着いたのか?!、あるいは、原案者としてクレジットするといった妥協案でケリがついたのか?!、いかなる解決が見られたものか?!はわかりませんが、どうやら法廷闘争は回避されたようで、映画の製作が前進することになりました。しかし、主役に予定されていたシアーシャ・ローナンちゃんが降板してしまったのですが…、でも、ダコタ姉ちゃんが代役をつとめてくれるなら、これはこれでよかったのかもしれませんし、エルもよろこびそうですね…!!
「いつか晴れた日に」(1995年)で、第68回アカデミー賞の最優秀脚色賞を受賞したほか、同映画と同じくジェーン・オースティンの原作を、ジョー・ライト監督が映画化した、キーラ・ナイトレイ主演作「プライドと偏見」(2005年)のシナリオも手直しするなど、女優業にとどまらず、優秀な脚本家としても知られる才媛のナニー・マクフィー、もしくは、エマ・トンプソンが、初めて原作抜きで、イチから自分で物語を紡ぎあげたつもりが、盗作だと言われてしまった「エフィ」に、ダコタ姉ちゃんが主演する運びになったことを、業界メディア Deadline NY のおなじみマイク・フレミングがレポートしてくれました…!!
未公開株式を発行するやり方で集めた約1,000万ドルの製作費を元手に、今秋10月17日にスコットランドでクランクインする「エフィ」は、1828年にロケ地のスコットランドで生まれた実在の女性エフィ・グレイの不幸で、謎めいた結婚生活を題材にしたドラマ映画です。
美術評論家にして建築家兼詩人でアーティストの社会的弁論者という、早い話が今で言う文化人のジョン・ラスキンのじいさんが、かつて自殺を遂げた家に、一家が暮らしていたという縁で、1841年の13歳の時に、およそ10歳年上のジョンと知り合ったエフィは、その後、ジョンの父親の取り持ちで、1846年もしくは1848年に結婚するのですが、ジョンは一度も花嫁を抱かず、セックスレスの生活を続けたことから、夫婦の関係は即座に破綻し、エフィは夫のジョンが目をかけていた才能のある画家で、同じくジョンのジョン・エヴァレット・ミレーとの婚外恋愛に堕ちいっていくことになります…。ジョン・ラスキンがどうして、エフィ・グレイと関係を持とうとしなかったのか?!、その理由としては…、
13歳の時は子どもらしかったエフィの体が大人の女性に成長し、毛が生えたことで関心をなくしてしまった…とする、代表的なロリコン説のほか、諸説の憶測がありますが、この複雑なジョン・ラスキンの感情と、それを理解しようと努めても、わかり切れないエフィの葛藤とが、映画のテーマになるはずなので、このヴィクトリア時代の不可思議なセックスレス結婚のミステリーを、ナニー・マクフィーがどのように解釈し、物語にまとめたのか?!が、映画の見どころのセールスポイントとなりそうです。
ダコタ・ファニングと結婚するという素晴らしい役なのに、一度も体に手を振れてはいけない!!という生殺しのような目に遭うジョン・ラスキン役に起用されたのは、前述の「いつか晴れた日に」に出演していたグレッグ・ワイズですが、グレッグ・ワイズはエマ・トンプソンのダンナなので、そうおいそれと若い女に触れさせるものですか…!!といった感じですね!!、そのグレッグ・ワイズが、カミさんの見張りつきなので?!、いただくことができなかったダコタ・ファニングの初体験をモノにする画家のジョン・エヴァレット・ミレー役は、「パイレーツ・ロック」(2009年)に出演していたトム・スターリッジ。そもそもはオーランド・ブルームが演じるはずでしたが、冒頭のように、盗作の訴訟騒ぎで製作が停滞したことにより、シアーシャ・ローナンちゃん共々、降板してしまったため、ダコタ・ファニングと一緒にベッドに入れる、おいしい役がトム・スターリッジにめぐってきました…!!、そして、当の作者のエマ・トンプソン自身も、イーストレイク夫人というキャラクターで、映画に登場するそうで、アホなダンナのグレッグ・ワイズに悩まされる新妻ダコタ・ファニングを、私生活の経験に則って?!、そう、ダンナはアホなのよ…と慰めてくれる役どころだそうです。なお、映画の中で、エマ・トンプソン=イーストレイク夫人のダンナを演じるのは、フレッド・ジンネマン監督の殺し屋映画の名作「ジャッカルの日」(1973年)で、映画ファンに記憶されているエドワード・フォックスです。
最終的には、1854年にジョン・ラスキンと離婚し、画家とモデルの関係から愛情が芽生えたジョン・エヴァレット・ミレーと再婚することになるエフィ・グレイ役に、ダコタ姉ちゃんが挑戦する「エフィ」の監督は、ジョン・ハートがイギリスのゲイ・カルチャーを象徴する人物の故クエンティン・クリスプに扮した「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」(2009年)のリチャード・ラクストンです。やっぱり、ストレートではない映画になりそうですね…!!
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