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ゲリラ的な撮影手法で、容赦なく一般の人を巻き込み、波乱を起こしたコメディ映画「ボラット」(2006年)と、「ブルーノ」(2007年)で、センセーショナルな注目を集めたサシャ・バロン・コーエンと、ラリー・チャールズ監督が三度めのコンビを組んだ最新作「ザ・デクテイター」(The Dictator=独裁者)の写真を、配給のパラマウント映画が初公開しました!!、サシャ・バロン・コーエンがどうやら、中東のどこか…といった設定で、某国の独裁者を演じている本作は、イラク戦争の結果、捕らえられ、死刑に処せられたサダム・フセインが執筆したと言われる恋愛小説「ザビバと王さま」を原作とする、サシャ・バロン・コーエンらしい異色のコメディ映画ですが、同書を本当にサダム・フセイン自身が自分で書いたという証拠はありません。物語の詳細は、まだ伏せられていて、ハッキリしない点も多いのですが…、


ザックリと言えば、本作はサシャ・バロン・コーエン版の「星の王子 ニューヨークへ行く」とでもいった内容で、エディ・マーフィが主演し、1988年に公開された同映画のように、外国の要人である主人公が素性を隠して、ニューヨークを訪れ、平凡なアメリカ市民の女性と身分違いの恋に落ちることになるそうです。しかし、サシャ・バロン・コーエンは本作で主人公の独裁者のほか、ヤギ飼いに扮して、ひとり二役であるのに加え、主人公は自国で権威を失墜し、アメリカにやって来る…といったような含みもあるように伝えられていますから、主人公は別人になりすまして、亡命してきた…といった政治的な風刺の要素も、この「ザ・デクテイター」では描かれることになりそうですが、“ヤギ飼い” は英語の俗語で “酔っ払いのクソッタレ” のことなので、文字通りに酪農をしている人物ではなく、サシャ・バロン・コーエンらしいハレンチなキャラクターを別に演じるということなのかもしれません。

共演者として、独裁者に惚れられてしまう、オーガニック・フードのお店を営んでいるヒロインは、学園コメディの傑作「ザ・ハウス・バニー」(2008年)のアンナ・ファリス。「トランスフォーマー3 / ダーク・オブ・ザ・ムーン」(今月末29日全米公開)のセクシーヒロインの候補に名乗りをあげるも、演技経験ゼロの下着モデル、ロージー・ハンティントン・ホワイトレイに大役を奪われてしまった名優のサー・ベン・キングズレー(「シャッター アイランド」2010年)が、本作では、その外見の風貌を買われ、中東系の人物を演じているそうです。
サシャ・バロン・コーエンとラリー・チャールズ監督がフツーの映画として作っているらしい最新作「ザ・デクテイター」は来年2012年5月11日から全米公開!!、なお、原作「ザビバと王さま」は、恋愛小説の体裁をとっていますが、実際はヒロインのザビバを虐待する性悪な夫にアメリカのイメージを重ね、湾岸戦争を批判した政治的な寓話だと考えられています。アメリカに虐げられるザビバはイラク国民で、ヒロインを愛し、救う王さまはフセイン…ということですね。


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