************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ソニー・ピクチャーズの「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)がドラマ部門の最優秀作品賞に選ばれた第68回ゴールデングローブ賞買収した事実のスキャンダルが、昨2010年末に持ち上がったソニー・ピクチャーズが、海賊版予告編の流出事件を本当に自作自演したのか、どうか?!はわかりませんが、少なくとも大勢の人がそう考え始めると、親会社の Sony が起こした大規模な個人情報の流出事件に関してまで、さらに疑いの目を向けられかねないので、もしも、ソニー・ピクチャーズが宣伝として、流出事件をデッチあげたのだとしたら、注目を集める効果のほどはさておき、映画のパブリシストはまったく常識に欠けていたことになりますね…!!









主演した女優のノオミ・ラパスが、リドリー・スコット監督のエイリアン・ユニバース最新作「プロメテウス」(2012年6月8日全米公開)の主役や、「シャーロック・ホームズ2/ゲーム・オブ・シャドーズ」(12月16日全米公開)で、ロバート・ダウニー・Jrの相手役のヒロインに抜擢されるなど、高い注目と評価を集めたスウェーデン発のミステリー・スリラー映画のトリロジー「ミレニアム」の原作小説を、デヴィッド・フィンチャー監督が、007/ダニエル・クレイグを主演に迎えて、あらためて再映画化するハリウッド版を製作・配給するソニー・ピクチャーズが、第1章「ドラゴン・タトゥーの女」の予告編を、予定の解禁日時を前倒しして、早々とリリースしました…!!
本来であれば、アメリカでは明後日となる6月2日(木)に予定されていた「ドラゴン・タトゥーの女」の予告編公開を、ソニー・ピクチャーズがくり上げた背景には、おとついの日曜日(5月29日)に紹介した海賊版の予告編の流出事件が絡んでいる…と、世間では考えられています。

その何者かによって盗撮されたらしい海賊版の予告編を目にしたCIAリーダーの皆さんの中にも、たぶん少し不審を感じられた方がいたかと思うのですが、同予告編は、素人が映画館のスクリーンをコッソリと撮影したにしては、これまでにネットに登場した同様のものと比べて、画質が鮮明で観やすかったこと、また、音声の質が映画館のスピーカーから流れる音を、ビデオカメラ、またはケータイやスマホのマイクでひろったにしては、館内の空気中の自然の雑音がほとんど混じっていないことなどが、おかしな点として指摘されています。

そうしたことから、これは本当に第三者による盗撮の海賊版なのか?!、もしかして、もしかのひょっとすると、そういう風に映画のスタッフが自分たちで撮影して加工したのではないか?!といった疑いが持たれ始めてしまったのに加え、最大の疑問はソニー・ピクチャーズが、その盗まれた予告編をオンライン上から削除する努力を行わず、視聴可能なままで放置したことでした…。
そのソニー・ピクチャーズの対応の甘さから、どうやら、海賊版予告編の流出事件は、誰もが話題の映画の映像を少しでも早く観たい…!!という心理につけ込んだ、口コミ宣伝のヴァイラル・マーケティングであり、やらせの自作自演に違いない!!といった批判や、流出のお得意なソニーらしい?!といった揶揄の陰口が叩かれる事態に到ってしまったため、ソニー・ピクチャーズは予定をくり上げて前倒し、本来の予告編をリリースした…と考えられています。


以上のような、ソニー・ピクチャーズによる自作自演説の真偽は、当事者のソニーのパブリシストでなければわかりませんが、映像の質に徹底的にこだわるデヴィッド・フィンチャー監督が画質の荒い海賊版の予告編がオンラインで流通していることを黙って見過ごすはずがないのも不自然ですし、「ドラゴン・タトゥーの女」がスリラー映画として、1枚の古い写真を解析することを手がかりに事件の解決の糸口をつかむストーリーであることや、リメイク版では「ソーシャル・ネットワーク」に引き続き、デヴィッド・フィンチャー監督の作品に登場のルーニー・マーラが演じるヒロインのリスベット・サランデルが、ソニーの抱える個人情報だって容易に盗み出せる?!天才ハッカーである設定などを踏まえると、それらを絡めた演出として、流出事件を装った宣伝が企画された可能性はあり得るのかもしれません。

また、先の海賊版予告編と、上 ↑ の公式にリリースされた予告編は、見た目ほとんど内容が同じですが、決定的に大きく違うのは、非公式の盗撮版の第1弾予告編が大人向けのR指定として、視聴制限の対象となるカットを含んでいたのに対して、第2弾の公式の公式版は、一般向けとして、そうした要素を含んでいないこととなりますが、オリジナルの「ドラゴン・タトゥーの女」をご覧になった方はおわかりのように、スティーグ・ラーソン原作の本作は、過激描写が売りの見せどころとなる作品です。そのため、そうした映画の魅力を広く世間に伝えるために、ソニー・ピクチャーズはアメリカの映倫にあたる MPAA の規制を逃れる手段として、流出で仕方がなかったことを言い訳の理由に、R指定の予告編を万人が目にすることができる状態で、野に放った…といった、解釈の見方も指摘されています。
そのように考えを突き詰めれば、ソニー・ピクチャーズがなぜ、北米ではごく一部の限られた映画館でのみしか、「ドラゴン・タトゥーの女」の予告編を上映しなかったのか…?!といった不可解なリリースの形態も、流出事件を発生させるための伏線であった…と納得できるような感じがしないでもありません。

しかし、いずれにしろ、不法な海賊版の問題が映画産業を蝕んでいる現状を踏まえると、そうした流出事件を起こす犯罪者に対して、ソニー・ピクチャーズが今回の予告編が盗まれた件では、他社のように断固たる態度を示さなかったのは事実として確認されているわけであり、そのように流出を見過ごした Sony …という点においては、世間から後ろ指を指されても仕方がないかもしれません。

「ソーシャル・ネットワーク」が買収でゴールデングローブ賞を獲った…とされることが、その後のアカデミー賞での敗退に影響を及ぼした…と不満を抱いたデヴィッド・フィンチャー監督のファンの方は大変に多いと思います。
なので、今回の予告編盗撮の海賊版流出事件と、ソニー・ピクチャーズのマーケティング・チームとの間に、もしも万一、関わりがあるのであれば、デヴィッド・フィンチャー監督の「ドラゴン・タトゥーの女」は、いずれ評判がひとり歩きする可能性が高いはずですから、下手な小細工はしないでくれ…!!と言いたくなってしまいますね…!!


カッティングがクールなのはわかるが、オリジナルの映画や、原作の小説を知らない人からすれば、予告編の内容の意味がよくわからない点もどうにかしたほうがいいかもしれない、デヴィッド・フィンチャー監督最新作のリメイク版「ミレニアム」の第1章「ドラゴン・タトゥーの女」は、今年末12月21日から全米クリスマス公開です!!


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