************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


映画賞の本丸アカデミー賞が約6,000人の同業者からなる映画芸術科学アカデミー会員の投票によって決せられるのに対して、ゴールデングローブ賞はたった81人のミーハーな外国人記者が決めていますから、ちょっと金をバラまいてやれば、チョロいもんです…!!







日本を代表する国際企業の SONY が親会社である…などと、わざわざイジワルに書いてみたりするソニー・ピクチャーズが、先週の現地火曜日(12月14日)に発表された第68回ゴールデングローブ賞のノミネート選考にあたって、同賞を決する投票権を持つ HFPA=ハリウッド外国人映画記者協会に所属する記者らをラスベガス旅行に招待する贈賄で買収していたことを、イギリスのニュースメディア The Independent のガイ・アダムスが告発しました…!!

ガイ・アダムスのレポートによれば、ソニー・ピクチャーズはゴールデングローブ賞の各候補作(者)が決定される直前に、HFPA に所属する複数の記者らをラスベガス旅行に招き、豪華ホテルで贅沢な滞在をさせ、もちろん無料の豪勢な食事を提供したほか、同社の失敗作「バーレスク」に出演した歌手兼女優のシェールによるプライベート・コンサートで手厚く丁重にもてなした…!!とのことです。
その見返り?!として、ソニー・ピクチャーズは、万人が失敗作と見なしている前述の映画風ミュージック・ビデオ「バーレスク」を、ゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門で最優秀作品賞にノミネートさせることに成功したほか、やはり駄作と酷評されている「ザ・ツーリスト」も同部門で最優秀作品賞へのノミネートを果たしています。
さらにソニー・ピクチャーズは、コメディ・ミュージカル部門の最優秀主演男優賞にジョニー・デップ(「ザ・ツーリスト」)、同部門の最優秀主演女優賞にアンジェリーナ・ジョリー(「ザ・ツーリスト」)と、エマ・ストーン(「イージーA」)、最優秀オリジナルソング賞に「バーレスク」から2曲をノミネートさせていますが、そのうち1曲は、ラスベガスで記者を手厚く丁重にもてなしたシェールが歌ったものです。

以上のソニー・ピクチャーズがらみのノミネート結果で、ひとまず世間が納得いったのは「イージーA」のエマ・ストーンのみで、そのほかは素人目から見ても明らかにインチキの茶番と見抜かれていたばかりか、アンジェリーナ・ジョリー本人ですら、自分の栄えあるノミネートに対して、「みんな大爆笑よ!!、だって、私がコメディ女優と見なされるなんて…!!、初めての経験で新鮮だわ!!」とマスコミの取材に答え、笑いのネタのギャグにしてしまっています!!


今回のゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門最優秀作品賞には、ジョナ・ヒルが主演した、FOXサーチライト作品の「サイラス」や、当のソニー・ピクチャーズの「イージーA」、「ジ・アザー・ガイズ」などが本来、ノミネートされるべきはずだったので、ソニー・ピクチャーズとしては、あえて贈賄といった手段に訴えでなくても、同賞に絡んでいける可能性は充分にあったはずです。
しかしながら、優れた作品である「イージーA」と「ジ・アザー・ガイズ」は、おもしろい映画として当然、共に興行的に成功のメドが立っているのに対して…、


     「ジ・アザー・ガイズ」(2010年8月6日公開/製作費1億ドル)
       国内/1億1,921万ドル+海外/5,029万ドル=1億6,951万ドル

     「イージーA」(2010年9月17日公開/製作費800万ドル)
       国内/5,840万ドル+海外/1,432万ドル=7,272万ドル

常連のCIAリーダーのみなさんはご存知のように、「バーレスク」と「ザ・ツーリスト」は、お金を払う価値のない映画として、すでに北米の興行では沈没してしまっています…。

     「バーレスク」(2010年11月24日公開/製作費5,500万ドル)
       オープニング成績=1,194万ドル(3,037館)

     「ザ・ツーリスト」(2010年12月10日公開/製作費1億ドル)
       オープニング成績=1,647万ドル(2,756館)

よって、ソニー・ピクチャーズとしては、映画のデキではなく、資金の回収が見込めるか、どうか?!の可能性の判断にもとづいて、あえて失敗作の「バーレスク」と「ザ・ツーリスト」を、諸外国では権威があるように思われているゴールデングローブ賞にノミネートさせることで、海外市場での興行の追い風にしようと思ったのかもしれませんね…。


外国人の映画記者たちが接待攻勢に弱く、特にセレブに会わせればイチコロ!!と揶揄されているゴールデングローブ賞では、過去にも「ハリウッド・ミューズ」(1999年)に主演したシャロン・ストーンが HFPA の記者全員に金時計をプレゼントするという贈賄で、コメディ・ミュージカル部門での最優秀主演女優賞のノミネートをお買い上げしたほか、企業買収のマネーゲームで財を成した富豪のメシュラム・リクリスが1981年にも、やはり、記者たちをラスベガス旅行で接待し、自分が製作費を提供した映画「バタフライ」に主演した妻の無名女優ピア・ザドラに、ゴールデングローブ賞の新人賞を買ってあげています…。

果たして、これで権威があると言えるか、どうか?!、甚だ疑問な第68回ゴールデングローブ賞の各賞受賞者は来月2011年1月16日に発表される予定です。
多忙につき、ノミネートのリストは今だ、アップできていませんが、本選の結果はキチンとお伝えするので、一応はお楽しみに…!!




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