The Passage : 美少女ヴァンパイア映画の傑作「レット・ミー・イン」のマット・リーヴス監督が、ヴァンパイアのはびこる近未来を舞台に、少女が世界を救う年代記のトリロジー小説「ザ・パッセージ」を映画化する監督として、20世紀FOXから指名された!!
by
Billy
2011年4月19日火曜日
モダンホラーの帝王 スティーヴン・キングが大絶賛のヴァンパイア映画「レット・ミー・イン」(2010年)のマット・リーヴス監督が、スティーヴン・キング大絶賛のヴァンパイア小説を映画化することになりました!!、美少女吸血鬼のクロエ・モレッツちゃんがまた主演して、ヴァンパイアにならない主人公のエイミーを演じてくれれば完璧なのですが…!!
PEN/ヘミングウェイ賞を受賞した作家ジャスティン・クローニンが、昨2010年6月に発表した評判のヴァンパイア小説「ザ・パッセージ」の映画化権を、出版に先がけること3年前の2007年に、300万ドル以上の価格で購入した賢い20世紀FOXが、その映画化のメガホンを、デビュー作の謎のモンスター映画「クローバーフィールド」(2008年)に続く、クロエ・モレッツちゃんのヴァンパイア映画「レット・ミー・イン」(2010年)を成功させたマット・リーヴス監督に託すことにした決定のニュースを、業界メディア Deadline NY のマイク・フレミングが独占スクープで伝えてくれました!!
マット・リーヴス監督が指名された「ザ・パッセージ」は、来年2012年に出版される第2巻「ザ・トゥウェルブ」、そして、2014年に発表が予定されている「ザ・シティ・オブ・ミラーズ」をあわせて、2018年から2111年までのヴァンパイアがはびこる終末世界で、安息の地を求め旅する少女の物語を描くトリロジー小説です。
作者のジョン・クローニン49歳が、自分の娘から “パパ、女の子が世界を救うお話を書いて~”とおねだりされたことが、そうしたクロニクルのストーリーにまで発展してしまった同書の物語は、南米のボリビアで発見されたコウモリが保有していたウイルスを、末期ガンの患者に投与したところ、その健康が回復し、目覚しい免疫力の効果が得られたことから、それを利用して、キャプテン・アメリカのようなスーパー・ソルジャーを誕生させないわけにはいかないと考えた軍が、死刑囚などを使って秘密裏に研究を進めるも失敗し、人間をヴァンパイアのように凶暴化するウイルスを開発してしまうことに…!!、そして、そのウイルスが外部に漏れて拡散し、人間がヴァンパイア化したことで文明が滅び、やがて、終末世界が訪れてしまうことになります…。
物語の主人公となるエイミーは孤児のような境遇の6歳の女の子で、軍によってウイルスの実験台とされてしまいますが、不思議なオーラを持つエイミーだけはなぜか、ウイルスを投与されても凶暴化せず、ヴァンパイアにはなりません。となれば、もちろん、軍はそのエイミーがヴァンパイア化しない理由を究明するため、さらに彼女を実験台にしようとするわけですが、エイミーの連れ去りに関与したFBIのブラッド・ウォルガストが、彼女の逃亡をくわだて脱出させ、2018年から2111年まで続く、エイミーの長い旅が始まることになります…。とだけ書けば、だったら最後はエイミーは99歳のババアやんけ!!、14歳のクロエ・モレッツちゃんでは無理だろーが!!とツッコまれそうですが、前述のようにエイミーは半ヴァンパイアですから、その成長が著しく遅い…といったような設定で、どうやら、あまり歳はとらないようです。なので、映画化にあたっては、小説同様に3部作のトリロジーにしたとしても、構成次第によって、10代から20代の年齢幅に属するひとりの女優が主にエイミーを演じられる可能性がありそうです。
この「ザ・パッセージ」の映画化の企画を、早々と2007年から進めていた20世紀FOX傘下のFOX2000は、全米で現在、大ヒット中のジョニー・デップが主人公のカメレオンを演じたアニメ映画「ランゴ」や、クロエ・モレッツちゃん最新作の「ヒューゴ・カブレ」(11月23日全米公開)などを手がけた脚本家ジョン・ローガン(「ラスト・サムライ」2003年)を起用して、すでにシナリオの初稿を完成させているそうですが、ジョン・ローガンが007シリーズの最新第23弾の脚本の執筆で忙しいため、今後は初稿をマット・リーヴス監督が引き継いで監修し、新たな脚本家を雇い入れて、同監督のビジョンにそった手直しのリライトを進めていくことになる段取りだそうです。
マット・リーヴス監督は、ちょうど先週の火曜日(4月12日)にお伝えしたように、ジョン・カーペンター監督のカルトSF映画「ゼイリブ」(1988年)の原作を、ユニバーサル映画で再映画化する「朝の8時」の監督にも起用されているわけですが、現時点では、どちらが次回作になるともハッキリとは言えない、いずれも具体的なスケジュールは宙に浮いた状態だそうなので、2作品同時に進められる脚本の執筆が順調にはかどった方が、マット・リーヴス監督の新作として、現実にカメラが回されることになりそうです。なので、「ザ・パッセージ」を映画館で観られるのは、だいぶ先のことになってしまうのかもしれませんが、1本でおしまいの「朝の8時」よりも、トリロジーのシリーズ映画として、連続ヒットを飛ばし、代表作にできそうな「ザ・パッセージ」に本腰を入れた方がよいような気がしないでもありません。
CIAリーダーのみなさんは、妄想にとり憑かれた男の悪夢を探求する「朝の8時」と、ヴァンパイアから逃げのびながら旅を続ける少女のアポカリプス・ロードムービーのトリロジー「ザ・パッセージ」のどちらを先に、マット・リーヴス監督の作品として、ご覧になりたいでしょうか…?!
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